ぼくが歌う理由。
こんばんは。
フジイ サダモリです。
今回は片耳が聴こえず、音域も低く、むしろちょっとオンチなぼくが、何故音楽を作り歌うのか。について書いていきたいと思います。
『いやぁ、オンチて。そんなやつの歌聴きたくもないわ!』
という声が早速聞こえてきそうな書き出しですが、その意見はごもっとも。
わかります。僕もできればヘタな歌は聴きたくありません。フツーに不快っすもんねw
しかし、あなたはどうでしょう。
そう、あなたです。
ちょっと突然なんですが、次のような場面を想像してください。
EXILEの所属会社LDH会長のHIROさんから電話がかかってきて、
『ATSUSHIが風邪をひいて、声が出ない。明日の東京ドーム公演で君がATSUSHIの代わりに歌ってくれないか?』
と言われたらどうしますか?
『イエッサー!』
と言って出発できますか。
99パーセント以上の人が出来ないですよね。
当たり前です。ATSUSHIさんなんて歴史に残るシンガーですから。1パーセントどころじゃないですよね。
では少し状況を変えて、こちらだったらどうですか?
僕からあなたに電話して
『嫁さんとケンカして家でれないから、明日の公園ライブ、君が歌ってくれない?』
と言ったら。
もう地面が割れるくらい、グーンとハードル下がりますよね。
『フジイよりは歌える気がする』
むしろそう思うかもしれません。
ちょっと例えが極端すぎましたが、ぼくはポップミュージック(や歌)というものは本来もう少し敷居が低いものであって良いのではないか。と、現代のミュージック・シーンを見ていて思うのです。
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また、女性も同じかもしれないのですが、一般的な音域の男性にとって(キー的な問題で)カラオケで歌える曲の少なさは異常です。
『そうかなぁ』
と思ったあなた。
あなたの周りに飲み会に参加はするけど、その後のカラオケになると帰る人。または来ても歌わない人、いませんか。
居ますよね(もしくは、あなた自身がそうでしょうか)。その人がなぜ来ないかわかりますか。
カラオケがキライだから?
違います。
理由を聞くと表面上はそう答えるかもしれませんが、違います。
人間は根源的に歌は好きですよ。カラオケだって同じです。ほぼ100パーセントの人が歌を歌うことが好きです。
では、なぜカラオケに来ないのか。
答えは『歌える曲がないから』。
もっというと『みんなの前で歌ってバカにされないほど、上手く歌える曲がないから』、そのひと(あなた)は来ないのです。
多くの人の耳に届いている、ヒット曲はどれも難しすぎます。類い稀な才能(のど)を持った人が、たくさんの時間をかけて歌っている歌を凡人である僕たちがカッコよく歌う。
それはとてもハードルの高いことなのです。
なぜそのような事が起こったかといえば、逆説的なのですが『カラオケの発展』にその理由があると思います。カラオケが普及したことによって、そこで歌って楽しむ以外に『難しい曲を歌うこと』『高い声が出せること』がステータスと化していったのです。
ですから、普通の人と同じくらい。もしかしたらもっと歌が苦手な人間が歌を作り歌って、それがカラオケに入ったら。
きっと多くの人たちがもっと『歌を歌う』という事を、たのしめるのではないかと考えるのです。
もちろん大前提として、ヒット曲としてのポテンシャルのある曲でないといけませんけど。。
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歌が何で出来ているのか。
を分析すると、リズム、メロディー、歌詞、演奏。
となるかと思うのですが、そこに難解さや複雑さ、派手さ。
は含まれないはずです。それらはあくまでオプションです。
誰でも歌えるシンプルなメロディで、今一度、ポップミュージックを多くの人に取り戻したいと思うのです。
とまぁ、ウダウダ書きましたが
単純に歌うのが好きなんです。
自分が歌える曲を増やす為に、自分で作っています。
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