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「自分なんて産まれてこなければ良かった」と思ったことがある君へ

あなたが生まれたとき、
周りの人は笑って、
あなたは泣いていたでしょう。

だからあなたが死ぬときは、
あなたが笑って、
周りの人が泣くような人生をおくりなさい


これは映画『グッモーエビアン!』の冒頭に流れる字幕である。

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(Yahoo!映画より)

この映画はちょっと複雑な家族で育つ、思春期真っ只中15歳の女の子・ハツキのお話だ。

ハツキ(三吉彩花)の母はシングルマザーで元パンクバンドのギタリストで、大雑把でロックな生き方が好きなアキ(麻生久美子)。
そして父親でもないのに、ハツキが生まれた時から一緒に暮らしているお調子者のヤグ(大泉洋)。

海外放浪中だったヤグが帰ってきたことから、ハツキは自分の存在を見直し始める。

アキとヤグと、3人の生活を楽しいと思いながらも、
「アキとヤグにとって自分は邪魔な存在じゃないか」「早く二人から離れて一人で生きていかないと」と考えるようになるハツキ。
そして中学卒業後に就職を決意する。

その考えに怒ったアキと口論になり、ハツキは家を飛び出してしまう。

ハツキを迎えに行ったアキ。そこは昔よくヤグと三人で遊びに来ていた場所だった。

そこでアキは、本当の父親が最低だったこと、お調子者なヤグの過去、そして二人がどれだけハツキを愛しているか、を話す。

ハツキって名前はね、ヤグがつけたんよ。泣きじゃくるあんた抱いてね。「ハッピーちゃん、この子は絶対にハッピーちゃん!」って。
「この子が俺たちを絶対にハッピーにする。だから俺たちもこの子をハッピーにしよう!」ってさ


さすがにハッピーは恥ずかしいから「ハツヒ」になり、ハツヒは呼びにくいからアキのキをとって「ハツキ」になったのだと。
その行き当たりばったりな理由に笑いながらも、ヤグとアキの愛を感じたハツキ。

当然ながら、生まれた時のことを覚えているはずがない。
だから家庭環境によっては「自分は必要な存在じゃない。産まれてこなければよかった」と思う人もいるかもしれない。

そんな時は、自分の名前をたどって、産まれた時のことを考えてみると良い。泣いている自分を横目に、周りの人たちが笑ってくれていたに違いない。

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(eiga.comより)

アキとヤグと、そしてハツキ。血で繋がっていない家族の行方は・・・?

「自分なんて産まれてこなければ良かった」と思ったことがある人は、この機会に観てみてはいかがだろう。

今ならamazon primeで無料視聴できる。


編集:べみん


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