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聞き上手は相づちで「餌」を撒く

「聞き上手」と言われて誰を思い浮かべるだろうか。

記者やインタビュアー、モデレーターなどなど
聞くことを仕事として第一線で活躍している人たくさんいる。

その中でも特に聞き上手だと思う人物が、
NewPicks CCOの佐々木紀彦さんだ。

曲者たちとの対談

経済メディアNewsPicksのWeeklyOCHIAIでの落合陽一さんとの掛け合い、

宇野常寛氏主催のハングアウトプラスでの宇野さんとの議論、

両氏共に個性的で賢い方、ひと言で言うと「曲者」であるため、
直接話しを聞いていても理解できない時がある。

しかし佐々木さんが聞き手として入っていると、見ているこちらにも話がわかりやすい。

更には話し手が楽しそうに話しているのが印象的だ。

佐々木さんも相当な知識人なので、
会話のレベルが同じということもあるが、
次から次へと話が繰り広げられる。

時間制限がなければ永遠に続けてしまうのではないかと思ってしまうほどに。


相づちという餌を巻く

なにがそこまで相手の話を進めるのか。

その秘密は、佐々木さんの「相づち」にあるのではないかと思う。

佐々木さんの特徴的な相づちを2つ紹介する。

1.うんうんうんうん

佐々木さんは人の話を聴いている時に、めちゃめちゃ「うん」って言う。
これでもか、っていうくらい言う。

最初見たときは違和感があったが、
この「うん」連呼が、相手の話すペースをあげている。

2.〇〇ってことなんだなぁ…(ボソ)

相手の言った内容を噛み砕いて、なるほど〜のニュアンスで呟く。

ポイントはボソっというところ。
相手にぎりぎり聞こえるか聞こえないかくらいで言うことで、
相手はそれに釣られて話を広げる。
いわば、餌を撒くのである。

佐々木さん相づちは、話を聴いてるというアピールだけでなく、
相手に話したくさせる力がある。

相手がもっと話したくなる「餌」を撒きながら、
対話をコントロールしているのである。

だから佐々木さんがいると話が分かりやすいし、場全体がまとまるのではないか。

繰り返しになるが、佐々木さんも知識人だからこそ対話が成立している部分も大きい。

しかし、この相づちを真似するだけでも上手な聞き手に近づけるのではないだろうか。

CCO=チーフ・コンテンツ・オフィサーは、
チーフ・コミュニケーション・オフィサーでもあるとは、

恐るべしである。


#聞き上手 #聞き方 #コミュニケーション #質問 #上手 #餌

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