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【映画は家族モノが面白い】親子の良さが滲み出ている映画4+1選(父&息子編)

「好きな映画はなんですか?」と聞かれたら、
「家族モノが好きです」と答えることにしています


今年のお盆は実家に帰省しなかったのですが、ちょっと申し訳ないなと思い、父にLINEをしました。
(結果、お盆の期間に父は旅行していた事が判明。連絡せずに帰らなくて良かった…)

実家を出た者にとって、お盆は家族と会う貴重な機会。
帰省をしなかった親不孝者のせめてもの償いとして「親子(父&子)の良さが滲み出ている映画4+1選」をまとめさせて頂きます。

お盆に帰省しなかった方も、この映画を見れば、実家に帰って父に会いたくなるはず…!


▼今回紹介する映画
・GO
・リアル スティール
・モヒカン故郷に帰る
・ゴールデンスランバー

・転々


※注目してほしいポイントを書いているため、ネタバレを多少含みます。


【父を超えるとは?】『GO』

あらすじ:2001年日本映画。在日韓国人の高校生が、偏見や差別を乗り越え、日本人の女の子と結ばれるまでの経緯を描いた青春ラブ・ストーリー。金城一紀の同名小説が原作となっており、在日差別について考えさせられる内容となっています。
監督:行定勲 出演者:窪塚洋介(杉原)、柴咲コウ(桜井)、大竹しのぶ(杉原の母)、山崎努(杉原の父)ほか
(映画ウォッチより)

「青春ラブ・ストーリー」とありますが、そっちはまあ、ちゃんと結ばれるので良しとして(?)、
在日韓国人の親子のすれ違い、そして和解を通して「超えられない父という壁」とどう向き合うかを考えさせてくれる映画でもあります。

【注目ポイント】親子のタイマンシーン

高校生の杉原(窪塚洋介)にとって元ボクサーの父親とは、強情で、男気に溢れ、超えられない存在。
その父が、小さい頃に韓国に帰ってまい連絡不精になってしまった弟が死んだことを知らされ、急に弱音を吐き、涙を見せます。
そのことに戸惑いを覚えた杉原は、父に向かって暴言を吐き、父とタイマンで決着をつけることになります。

「この男は弱音なんか吐いちゃいけない、(中略)一度もダウンしたことのないこの男を沈めるのは俺なんだ」

結果、父親にコテンパンされるわけですが、ボロボロになった杉原に向かって父は「お前らはもっと外に目を向けるべきだ」と言います。

いつまでも父親や上の世代にばかり囚われていないで、お前は自分の世界を切り開け。そんなメッセージが込められているのでしょう。

「父を超える」とは、決して倒して乗り越えていくだけのことをいうのではなく、父と別の道を切り開くこともいうのかもしれません。


【父は息子のために蘇る】リアル・スティール

あらすじ:人間に代わってロボット同士が死闘を繰り広げるロボット格闘技の世界を舞台に、全てを失ったひとりの男が最愛の息子との絆を取り戻していく姿を描く感動エンタテインメント・ストーリー。主演はヒュー・ジャックマン、共演にダコタ・ゴヨ。監督は「ナイト ミュージアム」のショーン・レヴィ。人間に代わって高性能のロボットたちが死闘を繰り広げるロボット格闘技の時代が到来。ボクシングに全てを捧げてきた男チャーリーは、ついに戦う場所を奪われ、プライドも生きる目的も失ってしまう。人生のどん底であえぐ彼は、別れた妻が急死したことで、11歳の息子マックスの面倒も見るハメに。そんなある日、2人はゴミ置き場でスクラップ同然の旧式ロボット“ATOM”を発見するのだが…。(TSUTAYAより)

先程の「GO」と同じく父は元ボクサーなのですが、こちらはボクシングを失って全てを失ってしまったダメ親父です。

息子マックスと再会し、ロボット格闘技を通じて親子の絆とファイトスピリットを取り戻す。
親子の絆を感じさせる映画です。

【注目ポイント】ラスボス「ゼウス」との最終ラウンド

格闘技チャンピオンの「ゼウス」との死闘を繰り広げた最終ラウンド。
あまりの死闘にマックスのロボット「ATOM」を操作するコントローラーが壊れてしまいます。
しかしマックスは諦めず、父にお願いをします。
「ATOM」には目標とした者と同じ動きをするという特性があるため、マックスは父自身を目標にさせてシャドーボクシングで一緒に戦ってほしいと。

ボクシングを辞めてから逃げ腰で格好悪かった父。
しかし息子の切なる願いでようやく闘志に火が付き、リングで棒立ちになってしまったATOMに話しかけます。

「Watch Me!」

「お前はまだやれる」何度もそうATOMに話しかける父を見て、ロボットに話しかけてどうするのとマックスに苦笑されてしまいます。

ただこの言葉はATOMに対してではなく、自分に対して言い聞かせていたのでしょう。

「Hey-kid」 「Now!」

そこからの心震える快進撃は、ぜひ映像でご覧ください。
父は息子をエネルギーに変えて何度でも蘇るのかもしれません。


【父死すとも子死せず】モヒカン故郷に帰る

あらすじ:沖田修一監督がオリジナル脚本で挑む現代ホーム・ドラマ。モヒカン頭がトレードマークの売れないバンドマン永吉が恋人を連れて故郷に帰ったことから幕を開ける大騒動を描く。出演は松田龍平、柄本明、前田敦子ら。(TSUTAYAより)

7年間も(俺よりも長い!)実家に帰っていなかったモヒカン息子永吉が久々に帰省をして、癌の父と話す中で父の想いを感じ取り、人間的に少しだけ成長する、心あたたまる映画です。

【注目ポイント】息子の名前に込めた父の想い

強情っぱりで、亭主関白を絵に描いたような父。
その父に反発するようにモヒカンを伸ばし、東京で売れないバンド活動に明け暮れる永吉。

実家に帰省して、弱った父を見て永吉も最後くらいは親孝行として「近くにいてやらねば…」という感情を持ち始めます。

しかし急に優しくなる息子に対して父は素っ気ない態度を取り、東京に帰れとまで言います。

「東京行って、ビッグになって帰って来いや」

矢沢永吉の大ファンである父。永ちゃんのようにビッグな男になって欲しいという願いを込めていたのです。

父の想いを知った永吉。
東京に戻る船の上から、岸で見送る母に向かって「ビッグになって帰って来るから〜!」と宣言し、再出発をします。
(この呼びかけに対して、母は「働け〜〜〜!」と返答するのが笑える)

父は少なからず息子に期待してしまうものなのかもしれません。
それを知らずに大きくなった息子も、父の想いを知った時には一皮むけるのかもしれません。


【どんな時でも味方な父】ゴールデンスランバー

あらすじ:人気作家・伊坂幸太郎の本屋大賞受賞作を「南極料理人」の堺雅人で映画化。仙台を舞台に、ある日突然、見えない巨大な力によって首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の懸命の逃亡劇をスリリングかつ感動的に描き出す。監督は伊坂幸太郎作品の映画化に定評のある中村義洋。仙台に暮らすごく平凡な30歳の独身男、青柳雅春。金田首相が凱旋パレードを行うその日、大学時代の同級生・森田に呼び出された彼は、“お前、オズワルドにされるぞ。とにかく逃げろ”と謎の警告を受ける。その直後、背後のパレード会場で爆発音がしたかと思うと、なぜか2人の前に警官が現われ、躊躇なく拳銃を向ける。訳もわからぬまま反射的に逃げ出した青柳だったが…。(TSUTAYAより)

手に汗握る逃亡劇の中でも、息子を信じる父の愛を感じれる映画です。

訳のわからぬ濡れ衣で、周りの人も信じれらなくなるような状況の中、父は息子を信じているわけです。

【注目ポイント】容疑者の息子について詰め寄る報道陣への対応

息子が歴史的容疑者だと詰め寄る報道陣に対して父は言い放ちます。

「まさはるのこと、どれだけ詳しいんだよ!」

自分の息子が犯罪者なわけがない。父の気迫にたじろぐ報道陣。
続けて父はカメラを通じて見ているであろう息子にこう言います。

「いいから逃げろ!!」

この報道をタクシーのカーナビで見ていた青柳はどれだけ励まされたことでしょうか。
一緒に報道を見ていたタクシーの運転手は号泣しています。(僕も号泣しています)

どんな状況であっても息子を信じる父。
それは理屈ではなく、親子だからこそ通じる無類の愛。
そしてその愛があるからこそ、息子は自暴自棄にならず頑張れるのかもしれません。


【父とは何か】転々

あらすじ:「時効警察」シリーズの三木聡監督が藤田宜永の同名小説を基に、冴えない男二人の奇妙な“東京散歩”を、お約束の小ネタを盛り込みつつしみじみとしたタッチで描いた人情コメディ。主演はオダギリジョーと三浦友和。孤独な大学8年生の竹村文哉は、借金84万円の返すアテもないまま返済期限を迎えようとしていた。そんな文哉の前に現われた借金取りの男、福原は、文哉に奇妙な提案を持ちかける。それは、吉祥寺から霞ヶ関まで歩く福原の“東京散歩”に付き合えば、借金をチャラにしてくれるばかりか、100万円までくれるというもの。ウマすぎる話に警戒感を抱きながらも、選択の余地のない文哉はその提案を受け入れことにするのだが…。(TSUTAYAより)

この映画をプラスにした理由。
実は文哉と福原は親子ではありません

借金をして大学に通う苦学生と借金取りという関係なのですが、東京散歩をしているうちにどんどん親子みたいになっていきます。
親子とは何かを考えさせてくれる映画です。

【注目ポイント】偽りの家族ごっこは幸せか

文哉にお金がないのは、小さい頃に両親に捨てられたからです。
そのため「父親」という存在を知らずに成長してきました。

映画の後半、転がり込んだスナックママの麻紀子とその姪っ子のふふみと奇妙な共同生活が始まります。
そしていつのまにか、父福原、母麻紀子、兄文哉、妹ふふみ、というどこから見ても普通の家族のような状況になっていくから不思議です。

夕食を食べながら大袈裟にリアクションしてみたり、皆んなで遊園地に遊びに行ったりと、それまで家族を知らなかった文哉は新鮮な経験をします。

「オヤジぃぃ〜〜」

ふざけながら福原のことをオヤジと呼ぶ文哉。
何気ない日常でも、どこか幸せで満たされている親子のような関係。
親子とは血縁に関係なく、一緒にいた時間が作るものなのかもしれません。


別れ際、福原は文哉に聞きます。

「何か良いことあったか?」

文哉は恥ずかしそうに答えます。

「俺は、あったかな」

それは100万円を貰えたからではなく、家族のようなものに出会えたからでしょう。


気になったら見てみて下さい

いかがでしたでしょうか?

父と子。100組あれば100通りの関係があると思います。
良し悪しの問題ではなく、多種多様な関係があるからこそ、色々な映画が生まれ、映画を通して自分のことを振り返れるのではないでしょうか。

気になった映画を見て、ぜひ次の機会に実家に帰省してみてはいかがでしょうか。僕はします。



おまけ:帰省しても長居は禁物

「転々」で夕食にカレーを食べる場面があります。

福原はふと「カレーを1か月煮込んだことがある」という話をします。
「めちゃくちゃ美味くなりそうじゃない」と。

「それがさ、1ヶ月目に食ったら味しないのね。香辛料も肉の旨みも飛んでやがんの」


もしかしたら実家も同じで、長居をしたら、幸せな気持ちや楽しい気分などの「旨味成分」が飛んでしまうかもしれません。

「やっぱり、カレーは翌日が一番なのね」

一泊二日くらいで帰省するのが良いのかもしれませんね!

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真央と書いて、まさおと読みます。会社員をしながら、たまにライターをしてます。映画、教育、飲み屋、の話を書きます。それから、「日刊かきあつめ」という駆け出しのライターたちによる毎日更新の共同マガジンをやっとります。

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