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日刊 かきあつめ

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駆け出しのライターたちが、(ほぼ)毎日更新していく共同マガジン。 ※最近は「月水金」更新となっております。 今回のテーマは「#昔流行ったこれ知ってる?」です。
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#映画

自分の機嫌は自分で取れるようになる

明日から新社会人の皆様、おめでとうございます。 私は社会人になってちょうど10年が経ちました。この10年は色々なことがあり、新社会人になった時には想像していなかったことが沢山ありました。その度に色々なメッセージに支えられて、少しずつ前に進んできたと思います。 自分がやりたいと思ったことをやる、とか 目の前の与えられた仕事をきちんとやる、とか 誠実にする、素直で謙虚で感謝して生きる、とか 若い人たちに伝えたい素晴らしいメッセージは沢山ありますが、 その中でも特に伝えたいこ

きっと、それは運動じゃない

子供の頃はテニスをしてたし、中学高校はバスケ部で、大学でよさこいやったりもしてた。 その話をすると「意外!」と言われることも増えてきた。どちらかというとインドアで、本を読んだり映画を観たりしてそう、と思うらしい。 たしかに、もうしばらく運動らしい運動はしていない。友達に誘われていったフットサルはコロナ前だから・・・4,5年くらいだろうか。その時も「意外と走れるんだね」なんて言われたりしてたっけな。 先日少し時間に余裕が出来たから久々にランニングしようかと、重い腰を上げて着

疲れと没頭の間に

「疲れがとれない」って、とっっっても分かる。これを書いている今も、太ももから腰あたりまで重たい感じがするし、首を左右に傾ければコキコキ音が鳴る。 「”生きる”ということは、疲れが溜まることである」とは、僕が今考えた言葉だ。今考えた言葉ではあるけれど、過去の偉人もすべからく思っていたに違いない。 これまでの人生で疲れていなかった時のことを思い出してみる。思い出せる限り、ずっと疲れているような気がする。社会人になってからは仕事にプライベートに忙しく走り回っては疲れていたし、子

日記アプリで名前を記録する

三日坊主の代名詞といえば「日記」ではないだろうか。新年の始まりに、新年度の始まりに、環境が変わった初日に、何度も日記に挑戦をしたが、今まで続いてきていない。 「日記をつけることで、自分を客観的に振り返ることができて良いよ」 その昔、社会人の先輩に言われたことがある。 「そうなんですね!明日からやります!」と言ってみたものの、やはり続かない。 日記はつけていなけれど、スマホに日記アプリは入れている。 それは日記を書くためではなく、その日に初めて会った人の名前を記録するためだ

愛とか恋とか、クィア・パルムとか

先日公開になった『怪物』という映画がある。 日本映画界のアベンジャーズともいうべきスタッフ勢で、もうこれでコケたら日本映画も危ういぞ、と制作発表された当時からデカい看板を背負わされていた。(と思う。) 結果そのプレッシャーも押し退ける作品で、とても良かった。 目で見える表現と見えない表現が巧みで、きっとこういうことだろうと、こちらの想像力を駆り立て、 実際はこうでした、と少しずつ輪郭をあらわにしていく構成で引き込まれる。 題材は「いじめ」「母子家庭」「学校と教師」など

生まれ変わったら、を考えてもいいじゃない

「生まれ変わったら何になりたい?」 しまった。いつも陽気で、悩みがなさそうな彼にしてみる話題ではなかった。 深夜3時の下北沢。友人たちと飲んで終電を逃した彼と僕は、始発まで近くのネオ居酒屋で時間を潰していた。アルコールで頭が回っていない中で話題もなくなり、何となくで話題を振ってしまった。 「生まれ変わったらかぁ…」 彼は氷の溶けきったハイボールを飲みながら、目線を空にやって考えている。 飲み干したハイボールを勢いよくテーブルに置くのと同時に「特にないな」と答えた。

大学院に行くけど将来どうしたいとかは、ない

今年4月から大学院に進学することにした。社会人が多い専門職大学院だ。 この話をする「どうして今から大学院に行こうと思ったの?」と質問を受けることが多い。 行くと決めたのには色々な理由が重なっているので、全部は伝えられず、何となくその人が納得してくれそうな話をする。すぐに納得してくれなくても、もっと話を聞いてくれる人ならば、次から次へと理由を話すので、いずれ納得してくれる。聞いてくれてありがとう。 この質問は答えられるから良いけど、一番困る質問が「将来どうなりたいの?」で

映画「大怪獣のあとしまつ」を観た感想

「大怪獣のあとしまつ」を観たんだけど、めっちゃ面白かったんだよね。でも、Amazonプライムビデオでの評価が平均2.1って、ひどい評価だよね。で、それに対する僕の意見は、単純に評価が低い人はリテラシーが足りないってこと。 リテラシーって何かって言うと、映画やお笑いの知識や理解力だよね。面白さってのは、文化や世代にも影響されるもんだけど。僕だってイギリスのモンティパイソンが面白いかどうか分からない時もあるし。でも、それは僕のリテラシーが足りないからだと思ってるんだ。 だから

酒好きを沼らせるアパレルブランド【NONBEE!】

「映画がすごく好きなので、映画に沼っている話を書こう!」と思っていたのですが、どうやらその話は2年くらい前に書いていたので、 「今回はもう一つの沼である「お酒」について書こう!」と思ったのですが、沼は沼でも泥沼にしかならないので、 そんな酒飲みの僕が大好きなアパレルブランドを紹介します。 その名も【NONBEE!】です。 このブランドを知ったのは、友人夫婦の結婚式。その友人夫婦が二次会にお揃いのNONBEEロンTを着ていて、 「めちゃくちゃカッコかわいいお洒落じゃん!

どうしても唐揚げが食べたい

今日は時間がない。たまにある「昼間の仕事→夜飲み屋を手伝う」の日だから。 お手伝いとはいえ時間に遅れることはできない。一人の戦力としてお店を支えねばならないし、そもそも社会人として時間を守れないのは駄目だし。 会社を出て、自宅に帰って着替えて、お店に行く。その間は「1時間」。チンタラしてる暇はないのである。 そしてこの時間に夕飯も食べる。家で作る時間はないので、外食で済ませる。ファストフードや牛丼チェーンなど色々試した結果、「駅前蕎麦屋」が最速だったので、ここ最近は毎回

目を澄ませて、東京に住ませて

東京に住んで10年になる。 東京の隅から隅まで住んだわけでもないけれど、23区の西側しか住んでいないけれど、東京は住みやすい。 車がなくて生活できる。電車や自転車、なんなら徒歩だって、色々なところに行ける。話題の展覧会だって、SNSでバズっているネオ居酒屋だって、思いついた日に行くことが出来る。 これだけ色々なコトやモノが集まっている街なんて、世界広しといえどもなかなかない。僕は東京に住み続けたい。 そんな話を東京から離れた友人にすると「今はまだ若くて健康で、障害もない

気づかないと終わらない

12月は仕事が忙しい。他の月よりも営業日は少ないのに、「年内中で」という要望に応えるべく、全社で総力をあげてスケジュールをこなす。 忙しい。でもこの感じ、年末感があって嫌いではない。今年も終わりか~、という感じである。 今年を振り返ると、個人的には色々変化があって、概ね充実した1年だった。ただ会社、仕事に関しては「同じようなことを繰り返している」と感じることが多くなってしまった。自分から変えていけば良いのだけれど、つい忙しくなってしまうと同じことを繰り返してしまう。 あ

浄化と昇天の場所

今年も12月。あっという間に1年が終わろうとしている。年々、時が経つのが早くなっている気がするのは、何も僕だけではないはずだ。 12月になると頭の片隅を通り過ぎるのは「こうしてあっという間に死んでいくのかな」という得も言われぬ感覚。いつ死ぬかとも分からない中で、考えても仕方ないことだから、この感覚が顔をのぞかせる度に、ササっと両手で振り払う。でもどうやら今年はのやつは強いらしい。 別に何を成し遂げなくても、死ぬまで毎日楽しければそれでいい。どうせ死んでしまったら、今のこの

「コンビニは何でもあるわけじゃないの」

21:50、駅前のコンビニまで自転車を走らせる。ここで夜勤のアルバイトを始めて1年半が過ぎた。 ターミナル駅から5駅離れたこの駅前は、ドラックストアとミスタードーナツがあるくらいで、終電を過ぎるとほとんど人通りもない。 このコンビニで夜勤のアルバイトを始めたのは、家から通える距離で、一番時給が高いアルバイトだったからだ。 「おはようござーす」 「あ、おはようー」 1畳もない狭い事務所に入ると、同じく夜勤で入っているユキコさんが、既に制服に着替えて煙草を吸っている。