借り物の知識

相変わらず勝間和代さんのYouTubeを頻繁に見ているのですが、そこで何気なく勝間さんが発した言葉が心に残っているので記憶しておきます。

本の知識は借り物

このように、何気なく仰っていました。
でも、その一言で自分に活が入った気分になりました。

本で読んで、ふむふむと得た知識や技能は、その時点では頭に一度取り込んだだけの状態です。

まず、頭に定着させるには、これは勝間和代さんではありませんが、「インプット大全」「アウトプット大全」等で有名な樺沢紫苑先生が言うように、アウトプットしなければいけません。

スポーツや、もっと基本的なことで言えば自転車の乗り方、泳ぎ方とも同じですが、知識や技能は使ったり、実践したりを繰り返すことで自分の思考様式・行動様式の一部となります。
たとえば自転車に乗りたいと考えて、自転車の乗り方について、いくらたくさん、本で読んだり、自転車を乗る人を眺めても、自分自身が自転車に乗れるようにはなりません。

自分の思考様式・行動様式の一部となったことが意識されなくなるくらいになってはじめて、本の知識が借り物ではなくなる。そのとき、自分のものとなる。

そういうことなんだなぁと今更気付かされました。

例えばベストセラーになったアドラー心理学の本「嫌われる勇気」。
ふむふむと思い、こういうふうに考えて、行動できれば精神的に楽に生きられるのか、と思いました。

でも、実際トライするのは勇気がいることもあったりします。実際に、その本自体にも、本の内容を習得するには年数がかかる、と記されていました。タイトルも「嫌われる勇気」ですし。
本の中で繰り返し述べられた、承認欲求を捨てる、というのは、特に今を生きる我々にとってはとても難しいことかもしれません。

頭でっかちにならない

私は本が好きでよく読みます。

一方、社会人は全く本を読まない人が多いと聞いたこともあり、本を読んでいるだけで慢心している自分がいると、この「本の知識は借り物」発言で気付きました。

樺沢紫苑先生のアウトプット大全を読んで以来、アウトプットの場としてこのnoteやブクログを利用していますが、さらに実践を繰り返すという視点も忘れないでいよう、と、ちょっと背筋が伸びる思いでした。

自転車も水泳も、何度もトライしてやっとできるようになったのに、なぜだか本で得た知識は、読んだだけで手にしたような気がしてしまうので、注意が必要ですね。

というわけで、これからも細々とアウトプットを続けていきます。
(本当は、樺沢紫苑先生いわく、アウトプットにはフィードバックがあった方がいいそうですが)

お読みいただき、ありがとうございました。

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