塾まかせで本当に大丈夫なのか

最近は大手の塾が地方都市にまで進出しています。

フランチャイズ塾や英会話塾、中学受験専門予備校、個人経営の教科専門塾などそのサービスは多岐にわたり、どの町を見ても塾を見かけない事はありません。

子供たちの親の世代である私たちの子供の頃は受験が近づくと受験対策のためだけに塾に行くような時代でした。

今や小学校入学前の幼稚園児が英会話やお稽古、ピアノ、水泳まで習い、しかも小学校入学の１年前から習い事に通わせる英才教育が当たり前のようになっています。

たしかに私も教育をスタートするのは早ければ早いほど良いと思います。

生まれた瞬間から言語や文字、しぐさや表情を学ぼうと全力で見て聞いて触って脳を働かせているのが赤ちゃんであり、最も多感な時期は生まれてすぐの時期です。

そして子供は成長するにつれ、どの学年でも必ず一定の学力が必要になります。

「自分の子供を少しでもいい高校、自分の希望する大学に入学させてあげたい」

そして社会に出た我が子が出来るだけ苦労しなくて生きていけるように、将来の苦労を防ぐためにも高い学歴を持たせて良い企業に就職させてあげたいのは親心として当然です。

社会に出た子供が、自分の人生の選択肢をたくさん持てるようにしてあげるためには、幼少期からの早めの教育スタートは欠かせないものだと私は考えております。

勉強を塾まかせにすれば塾のカリキュラムに沿って、とても良い環境で子供が学べるような気がして、親としては楽で安心な気がするのも事実です。

しかし、塾まかせだけでは本当の意味での能力開花が出来ることはありえません。

・塾の授業内容

・塾で学んだ内容のノートの確認

・塾の宿題の確認

特に小学生の頃までは塾に行っても、実際は親が子供と一緒に取り組んであげないとなかなか思うようにはいかないものです。

「幼い子供に輪切りの教育」などしていてはその全員の学業レベルが上がるはずなどないのです。

塾に行かせてすぐに成績が上がる生徒もいれば、塾の授業についていけず、どんどん落ちこぼれていく生徒もいるのが現実です。

授業の進行が早すぎて成績が下がり、勉強が嫌いになった子供もたくさんいます。

習い事は早くにはじめたほうがいいと思いますが、学習塾は小学校受験の１年前になったあたりから始めるのが最適です。

親が６歳までに基礎的な知識を与え、親がきちんとモラルの教育を施し、親がきちんと理解力を開花させ、ある程度の学習の基礎が完成されていてこそ初めて塾での学びが大きく花開くのです。

まずは親が理解力の基礎となるひらがな、カタカナ、数字を瞬時に理解できるレベルまでインプットしてあげる事が大切です。

子供の成長は待ってはくれません。

幼児教育は生まれた瞬間から始まりを迎えているのです。

まずはお母さんの声での学びが最高の教えとなります。

子供に教えるのではなく、子供と一緒に楽しみながらたくさんの学びを与えてあげて下さい。

・子供はお母さんの声で安心します。

・子供はお母さんに褒められるのが一番嬉しいのです。

・子供はお母さんの事をしっかり見ています。

では、お母さんの声を聴きながら一緒に楽しく勉強出来たとしたら子供の心はどんな反応をしてくれるでしょうか？

子育て、主婦業、共働きとお母さんも忙しく毎日を過ごしておられると思います。

だからこそ、いつでも簡単に空き時間を使って楽しくできる幼児教育は不可欠なのです。

子供は大学卒業のその日まで、本当に長い期間を勉強し続けなければなりません。

机での勉強という強制的な学習スタイルを押し付け、その時間を机の前に子供の時間を押さえつけるのでは、せっかくの素晴らしい能力を持った子供が、その才能を発揮する事のないまま、楽しくない勉強に心を閉ざしてしまいかねません。

まず初めに、塾を習わせる前の学問の基礎をお母さんが作ってあげれば、子供も塾での学びがきちんと理解でき、無理なく楽しく塾に通えるようになるのです。

「子供の初歩的基礎学力は親がつけてあげなければならないもの。」

この事に早く気づくことが親として最も大切な事ではないでしょうか。

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