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ベビイさんと発達検査の話

※発達検査の話がメインですが、検査の内容については公表しません(検査の著作権の関係で公表してはいけないそうです)。ご了承ください。


先日、ベビイさんの発達が云々という文を書いたが、発達相談の日になったので戦々恐々としながら保健センターに出向いた。ベビイさんは保育園を休ませ、雨だったのでタクシーに乗って、定刻の20分前に到着という準備万端ぶりである。待ち時間をベビイさんは盛大に持て余し、緊張のあまり吐きそうな私をよそに広い待合室でニコニコしながら歩き回っていた。

検査は「新K式発達検査」だった。所要時間は40分くらいだっただろうか。遠城寺式検査を5月に小児科に発達相談で受診した時にざっくりやってもらっていたが、新K式の方がより発達の度合いが分かるとネットで見たのでやってもらえないかと思っていたらジャストだった。検査そのものについては記載を省くが、心理士さんと私の担当の保健師さん同席のもと、ベビイさんは結構真面目に取り組んでいたように思う。


総評としては以下の通りだった。発達指数については計算してもらえなかったのでどの程度かは分からない。紙面でのフィードバックもなさそうな雰囲気だった。

・全体的に凸凹や遅れはない。おおむね年齢相応。

・運動発達がやや遅め(1歳3ヶ月くらい、今は1歳6か月)。歩くのが1歳4か月遅かったので仕方ない、あとベビイさんははいはいもおすわりも遅めだったのでそこらへんはまあしょうがないかな、とのこと。

・修正が効かないほどではないが、自分の世界に入り込みやすい。特に新しい課題を与えられた際、検査者のお手本や指示を見るより先に納得できるまで自分のやり方でやりたがる。上手くいかなくて困ると周りの大人の方を見て助けを求めるので、手を貸したり指示をするなら本人が困ってからの方がお互いストレスがなくて良さそう。

・検査中は椅子に座っていられるので集中力が高い。この月齢では珍しいので多分相当保育園で教え込まれているのでは。

・興味関心が強いが制止の言葉は入っている。切り替えが早い。


自分の世界に入り込みやすいってそれはASD傾向なのでは…と思わないでもないのだが、とりあえず今どうこう言うことはなく、言葉も順調に出ており目線の使い方も習得しつつあるとのことだった。帰ってから夫に自分の世界に入るって大丈夫なのかと言ったら、夫も何かするときに説明書や指示は読まずにまずは自分のやり方でいけるところまで突き進むらしい。私はマイワールドに没頭しやすく、学生時代は過集中傾向で周りの音が聞こえなくなるくらい集中することがあったがベビイさんはハイブリッドなのだろうか…。

ベビイさんは検査終了後、もう自由に遊んでいいよとの言葉を受け、意気揚々と相談室を歩き回り、心理士さんの背後に回って検査の道具を引っ張り出して遊びだし、手渡された新幹線をコップの中に入れて料理していた。1歳児、容赦がない。放牧すると人のものと自分のものの区別もつかずこのざまですが本当に大丈夫なんでしょうか…と言うと、心理士さんに

「今のベビイちゃんの姿こそThe 1歳児ですよ」

と言われた。1歳児は基本的に興味関心のあるものに突き進み、自由に立ち歩く子が多いのだそうだ。ベビイさんの場合、今は興味関心が強いことに加え、歩けることが楽しすぎて歩き回っている節もある、そしてまだ歩き方が月齢の割によたよたしているのでもっとたくさん歩かせて鍛えさせた方が良いらしい。布団やクッションのようなもので障害物を作り、足場の悪い中を歩く訓練が効果的ですね!と言われたベビイさんは心なしか嬉しそうにしていた。普段止めてるからね…。


心理士さんとしては、どちらかというとベビイさんよりも私の精神状態が芳しくないことの方が心配ですと私の状況をいろいろ聞かれた。一番ひどかった時期よりは多分マシで、精神科の先生からも良くなっていると言われているものの、あんまりらしい。この世はとかく住みにくい。ベビイさんの生活は続くし、私も彼と同居して育てていく以上不安は手を変え品を変え何年も続くことが想定されるため、支援機関とは多めにつながっておいた方がいいのだそうだ。理解してくれる心理士さんで良かった。


最後に参考までに、発達検査の予約の手順を記しておく。

①2020年2月頃、担当の保健師さんに発達相談があるという話をもらったので希望する

➁住んでいる自治体では1歳半~が検査対象のようで、1歳半になる7月を実施時期に定め、2か月前の5月になったら予約をしましょうと言われる

③ちょっと前倒しして4月末に予約

だった。検査の待ちについてはかなり時期によってばらつきがあるようで、待つときは3~6か月待ちになるらしい。相談はお早めに。

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