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正反対のきょうだい

最近、たまたま同性のきょうだいを育てているお母さんに何人か出会いました。
彼女達は口々に
「何できょうだいでこんなに性格って違うんですかねぇ?」とつぶやきます。

そして、こちらもたまたま、ご自身に姉妹がいらっしゃるママさん。「私と姉(妹)は全く性格が違います」とつぶやかれました。

短期間にこの『きょうだいの性格の違い』について、何度も話題に上がるなんて、とても興味深いなぁと驚きました。

ざっくりと。。。人は人格、性格、発達の凸凹の特徴や強さなど、一人一人が違った個性を持っています。この違いは、持って生まれた素質や性分から来るところも勿論ありますが、その後の育ちの中で、「誰に会うか」「何を経験するか」「どう体験するか」で一人一人の形作られ方は違うのです。
いわゆる、『遺伝的要因』と『環境的要因』。これが組み合わさって今のわたし達は「ここに居る」のです。

じゃぁ、はじめのはじめ、真っサラな無垢なわたしってどんなだったんだろう…。なぁんて考えるのは私だけ?!

うちの長男くん。赤ちゃんの頃から何だか、ゆったりのんびりのほほんとした雰囲気を持っていました。動きもゆった~り。
その穏やかな雰囲気から、食事に時間がかかっても、お散歩が遠回りになったとしても「長男くんだから仕方ない。ゆっくりのんびり付き合うかぁ~」
親の関わりも、彼を取り巻く『環境的要因』
「のんびりでも良いんだよ」と彼のペースを尊重して育てたおかげで、今でも自分が納得しないとテコでも動かない、生粋ののんびりマイペースくんに育ち上がった息子くん。

次男くんは対照的。
赤ちゃんの頃から小さな身体を名一杯使って自分の喜怒哀楽を、ダイナミックで力強く表現してくる。テンポよく打てば響く次男くん。

保育所のお迎え。ママが見えると一目散に駆けてくる。
「ママぁ~!!」と遠くからでも手を振って満面の笑みがこぼれ落ちるのが見える程。喜びを表現。そして私に飛びついた!
「先生!!ボクのママね、良い匂いがするんだよ!」

そんな次男くんとママのやり取りを遠目で見ている長男くん。
のんびり長男くんはママのお迎えもワンテンポ遅れて気づく。
ゆっくりニコニコ近づいて、ママの周りを飛び跳ねる。「ママ♪ママ♪」とニコニコ。ニコニコ。

いつも次男くんに先を越される長男くん。上手くママの胸の中に飛び込めないけれど、それでも嬉しそうに笑っている。

可愛がられ方をよく心得ていた次男くん。
甘え下手でタイミングが掴みにくかった長男くん。
小さい頃から正反対の2人。
どちらが良いとか悪いとか。そんなことは置いておいて。
どちらもわたしにとって可愛い可愛い息子くん達。

大きくなり、今は家から出て生活している息子くん達。
数日前、それぞれにママの新メニューのご飯の写真を送ってみたところ。。。

真っ先に次男くんから来た返事
「見た目的には食べたくないな」
美味しいのにぃぃぃ・・・と地団太踏んだわたし(笑)

夜遅く長男くんから来た返事。
「見た目的に好きそう」

こんな簡単なやり取りすら正反対!!旦那さんに見せて2人で大笑い。

でも。「見た目的に」の書きぶりが、まるで申し合わせていたように全く同じで驚いた。

きょうだい、『違い』ばかりが目について育てて来たけれど、やっぱり『同じ』もあるのかもしれないな。
「ママが好き」「パパが好き」「おうちが大好き」

正反対の2人の子育て。幼い頃は理解に苦しみ、しんどいことも山程あったけれど、今では誇らしく感じる。

大きくなった息子くん達。『違い』と『同じ』をどんな風に表現してくれるのか。
それは全く違って見えても根っこは同じなのかもしれない。
『違い』を楽しみ『同じ』を喜ぶ。

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