働くことは自分の存在を認めること
キャリアについてはTwitterで結構呟いていますが、何故キャリアが私にとって大事なものかについて あまりお話したことなかったかもしれません。
私にとって働くことは特別なんです。
日本での就職時代
日本で保健師として就職したときは、キャリアが自分にとってこんなに大切なものになるとはおもっていなかったんです。
働いていた当初は、海外で仕事をすることへの憧れもあり、
「このままで良いのだろうか」「海外で働いてみたい」
と夢が諦められなかった私。
でも、私が想像していたのは現在の台湾勤務ではなくて、カナダのワーキングホリデーでした。(笑)
カフェかオフィスで働いてみたいなーと思ってたけど、今振り返るとちゃんと計画できてなかったです…(゜-゜)
「どれくらい貯金が必要なのか」「すぐに仕事が見つからなかったらどうするのか」このあたり、ちゃんと考えてなかったために後々苦労したのでした…(海外に行く方、ここは是非計画的に…!!!)
結局退職したきっかけは、台湾人彼氏に「来年、一緒に住もう」と誘われたこともあり、台湾移住を決意。
半年前から少しずつ準備して、台湾に渡航したのでした。
貯金が尽きて泣く日々
台湾にきて、初めての海外生活。台中に住み、中国語の語学学校へ入学したのでした。
でも、問題発生。
あんなに夢に抱いていたのに、貯金があまりないということ…
何故かというと、理由は3点ありました。
1.台湾に移住するまでにマルタ留学兼インターンシップに参加していた。さらに、マルタでパスポートと現金をスられ、予想外の出費が嵩んだ
2.「60万円くらいあれば台湾でなんとか暮らせるだろう、仕事も見つかるだろうし」みたいな簡単な考えだった
3.台湾政府が募集する奨学金に通ると高を括っていた
いや、完全に準備不足な身から出た錆状態でした。
折角語学学校に留学したのに、残高との睨めっこで留学も殆どお金を使えない。言語交換の友達と1敗買うと1杯無料のコーヒーをよく分けてました。(本当に有難かった)
そして、仕事って思ったほどは簡単に見つかりません。
誰だ、「20万円くらい貯金あれば、仕事がすぐに見つかるから問題ない」なんて言ったのは…
皆信じちゃダメですからね!
備えあれば患いなし、とはよく言ったものです。
一方で、漸く仕事が見つかっても「就職ビザがないなら…」と断られたこともありました。
「中国語の面接や電話をする練習」と思って、色々無謀に挑戦していましたが、断られ続けるとやはり心はおれちゃいます😨
そうやっている間に、貯金は尽きてしまい、彼氏の脛をかじる時代に突入…🙇(本当に申し訳ない)
結局、半年くらい彼氏に甘えてました。
専業主婦になるという方法もあったのですが、私のプライドと周りのキャリアを重ねる友人たちが羨ましくて、再度就活することは譲れませんでした。
でも、彼氏には就活失敗する度に怒られるし、自分も肩身が狭かった。
自分自身で稼げない辛さや仕事のありがたさを実感した1年でした。
台北で仕事を探す
台北にとある事情で移る事となり、本腰を入れて仕事を探すことになります。
最初は履歴書を104人力銀行にポストするところからスタート。
一応ポストすると、変なところからよさげなところまでヘッドハントが来るようになっています。
そこで、1通のメール。
某CROの台湾支社HRからポジションの紹介メールが届きます。
※CRO;医薬品開発業務受託機関
内容としては要するにリサーチャー職。
難病担当保健師で働いていた私は、CROについて既知だったし、治験に関われるなら…と二つ返事でOKしました。
とんとん拍子に話が進み、初めての英語で電話インタビューをすることに。
しかし、結果は不合格。
今でこそ立ち直っていますが、感触は良かっただけにショックは大きかったです。
当時は彼氏にも「本気度が足りない」と責められ、本当に落ち込みました。
自分は働くこともできない出来損ないなんだ…と何度泣いたかわかりません。
どうしても働きたかった私は、自分が元々決めていた希望給与額から大幅に下げて就活することにしました。
仕事が見つかった!
日本企業を斡旋するエージェント会社に登録へ行き、幾つか面接通過。
一方で、なんとなくしっくりこない。何故台湾に来て日系企業を受けているんだろう。(そこしか受からなかったから。というツッコミは置いといて←)
働きたいとはいえ、こんな働き方で良いのか…?
そう内定承諾に悩んでいると、
なんと例のCRO HRから再び連絡がきます…!
「とあるポジションが空いているのだけど、是非受けませんか?ちょっと給料が下がるけどもいい機会だと思います」
当時の私には二つ返事でした。
「やります!」
すぐに面接の手筈を整えてもらい、面接へ。
余談ですが、
英語面接と聞いていたのに、日本語で聞かれ、混乱した私。
「えっと、日本語で答えたらよいですか?」
と面接官に尋ね、日本語で自己紹介後に面接官から
「えっと…日本人ですよね?」
と尋ねられたのは良い思い出ですけどね^^;
日本語面接→英語面接→中国語面接→実技(英訳)テストの2時間30分
のち終了。
結果は無事に合格!
やっと勝ち取った気がする…
今回は結構早く内定が出ました。
日本語プロジェクト担当とはいえ、台湾でそれも外資系で働けるなんて本当に嬉しかったです😃
少し想定よりも給料が安かったけど、そこは経験をとる方向で飲み込んでしまいました。
給料は確かに安かったけど、自分がやってみたかった「海外で働く」が日本企業以外で出来るなんて凄い…と思って、満足です。
気づけば、そこで働き始めてもう3年目。
最初は少しずつしか出てこなかった中国語も、語彙力はないながらスラスラ出てくるようになり、グローバル治験を回す某部門リーダーとして働いています。
「ああ、苦痛だ」と思うことも多いのですが、この環境で働けていることが本当に光栄です。
当初は、働くことがいつの間にか大きなゴールになっていたのですが、
もちろん働くことがゴールではなくスタートです。
でも、私にとって働くというのは自分を認めてあげられることでした。
中国語と英語と日本語環境で働くのは大変ではありますが、このスキルは次の転職場所でも活かすことができると信じています。
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