奴らのネットワークからは逃れられないのか、、、
(約2,100文字)
はじめに
若干トラウマも薄らいできたので、記事にすることができました。
脅かされた日常
これまでも度々、酷い目にあってきた。私だけではない。
私の友人も、十年以上前に恐ろしい目にあったが、気丈な彼女でさえそのまま泣き寝入りしてしまった。
とにかく彼らは、頭の良い連中だ。
やられたことは忘れず、かならず仕返しをしてくる。
そして、切り裂きジャックも真っ青な、恐ろしい凶器も見せつけてくる。
ここ最近は辛い記憶が薄れていたのだが、また始まった。
彼らが戻ってきたのだ。
我が家の所有物(だったもの)を堂々と侵害された。
防護していたにも関わらず、突破されてしまったのが悔やまれる。
以降、対策を練ったおかげで、もう奴らは手出しできなくなった。
しかし、嫌がらせを受けるようにはなった。
メールボックスにKUSOが付着していた。
そして、ベランダにも影が、、、。
威嚇されるがカーテンを閉じて、目を合わさないようにするしかない。
警察へ行くこともできない。
十年以上経つが
友人に起きた悲劇に比べれば、、、。
キラキラの悲劇
友人はその日、駅に自転車で向かっていたところをいきなり奴に襲われた。
彼女はその日、キラキラキラリンとスパークルな髪留めを着けていた。
奴らはヒカリモノに目がない。
いきなり頭の上に飛び乗ると、凶悪なクローで彼女の頭を鷲づかみにしたのだ。
恐怖のあまり、身体も思考もフリーズ状態。下手に反撃すれば、するどいビークで目を突かれてしまうかもしれない。
そのまま奴を頭に乗せ、彼女は走り続けるしかなかった、、、。
幸いにもその後、無事解放されたのだが、そんな恐ろしい話を聞き、皆、腹がよじれるまで笑ったはらわたが煮えくり返ったのだった。
日常を取り戻せたかに見えたが、、、
回収時間ギリギリ作戦で奴らの襲撃時間を削ったことが功を奏し、我が家の被害はなくなった。
若干の嫌がらせにも耐えながらも、なんとか日常を取り戻しつつあった。
しかし、奴らは決して忘れた訳ではなかった。
奴らのネットワークは広大だ。
私たちの行く先にも奴らの黒い影は及んでいたのである。
11月後半、フリーサイトで3泊4日のキャンプをした。
ふとした刹那に、彼奴らの邪悪な気配を感じることはあったのだが、、、。
2代目ダッチオーブンお披露目の中、その裏では恐ろしい計画が着々と進行していたことに、不覚にも誰一人として気づく者はいなかった。
標的はうちの、、、
いつも通り撤収日は、雨にお見舞いされてしまった。
ちょっと離れた駐車場まで一往復約10分。何往復も大八車カートで荷物を運ぶ。
子供は冷たい雨に打たれ肺炎になっては大変なので、受付前に車を止め、車内で待機させることにした。
荷物の収納場所も兼ね今回デカテントで行ったのだが、撤収時、ここまでぐしょ濡れ状態になったことはかつてなかった。
ひとまずフライシート、インナーテントを45リットルのごみ袋に分けて収納した。
夫と二人、黙々と片付け続ける。
気が付くと、もう我々以外誰もキャンプ場にはいない。
実はこの瞬間も奴らは、虎視眈々とチャンスを狙っていた。
ようやく、テント下に敷いていたシートのお片付けとなった。
シートは、、、どろっ泥の泥まみれだった。
すでに疲労困憊となっていた私はとうとう、
神よーーー、私のキャンプ愛を
お試しになっているのですかぁぁぁぁぁーーーーー????
と絶叫しそうになった。
発狂気味の妻に、夫は淡々と
「水ぶっかけ泥流し大作戦」を発令した。
水場まで二人がかりで泥シート(約5m四方)を運び、ザバザバ水をぶっかけて泥を流した。作戦名のままである。ついでに、自分にもザバザバ水をぶかけてしまったが。
こうして泥を洗い流し、キャンプ跡地まで戻ろうと振り返ったのだが、、、
Oh!!
NOooooooooooooo!!!
眼前には、超超チョ~悲惨な光景が広がっていた。
雨でドロッドロの草地一帯、
四方八方、あちらこちらに、
ゴミ、ゴミ、ゴミ、ゴミ、ゴミ、ゴミ、、、
我が家のゴミが撒き散らされていた。
チェックアウトする際、回収場所に出すため、カートのそばにゴミ袋をまとめておいたのだ。
もちろん犯人は漆黒のあいつらだ。
泥流し大作戦は、時間にして10分位だったろうか?
その間、奴らはゴミ袋を鉤爪で切り裂き、悠々とやりたい放題してくれちゃった訳である。
あなた達、鳥ですよね?
立つ鳥跡を濁さず
って概念、知らんのかーい!!!
11時のチェックアウト時間が迫っていた。
しっかり降り注ぐ雨の中、ひたすら素手で自分たちの、いや、鴉どもの食い残しやら、紙ごみやらビニールごみを拾い、片付ける。
よりによってことっ細かく、広範囲にまき散らしやがって、、、
自分はすっかりびしょ濡れで、泥だらけどころか、ゴミだらけ、瞳孔はもう開きっぱなしだ。
ブツブツ悪態をつくことしかできない。
こっちが肺炎になりそうだった。
頭上では、
カッカッカッカッカッカッカッァァァァァァァー
という勝利宣言が高らかに鳴り響いていた。
夫が一言、
「トドメの一撃だ、、、」
と呟く。
その瞬間、私は壊れてしまったわけである。
こうしてトラウマ級史上最悪の撤収は幕を閉じた。
まとめ
奴らのネットワークからは逃れられませんでした。
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