見出し画像

インタビューシリーズ#9 和風カリグラフィー“花文字”から繋がるご縁

こんにちは。このnoteでは、主に私が考えていることをコラムに綴っていますが、時々インタビュー記事も投稿しています。
友達や知り合いなど、私が個人的に話を聞きたい人に声をかけて、お喋りした内容を通して、その人の活動を紹介させていただきます。

今回は、吉田 叔仙さんです。子ども達に国語を教えている先生でもあり、書道教授、花文字の講師でもあります。花文字は、書道アートに通じる和風カリグラフィーのことです。

私: 国語の先生や書道もされながら、花文字もたくさん書いて発信されたり、書籍出版もされましたが、どういった経緯があったのでしょうか?

吉: 国語の先生については、学生時代から塾の先生をしていた経緯があります。書道についても、師範の免許は学生の頃に取ったのですが、書道は上が詰まっている世界なので、もっとニッチな世界を求めて花文字を始めました。とはいえ、花文字にも協会があって、やはり色々なルールもあるので、決められた範囲内でできることを常に模索しています。
その中で、作品集であれば出版できると考えました。教会にも事前に相談させていただいた上で、作品集という形で無事に出版に至りました。

私: 実際のお花と花文字を組み合わせた作品と、漢字の解説もある、素敵な作品集ですよね。

吉: 花文字そのものだけではなく自分独自のものを作りたいと思い、国語の先生としてそれぞれの漢字を解説したり、プリザーブドフラワーの資格も持っているのでお花と組み合わせたりしました。出版は漠然とした願望でしたが、有難いことに、出版に詳しい方とのご縁があって、在庫を持たない、電子書籍とペーパーバックという形で出すことができました。

私: 花文字という表現に魅力を感じているのは、どういった理由からでしょうか。

吉: 花文字は、ある程度のルールはあるんですけど、ルールの中でも自分の表現を模索できたりクリエイティビティも発揮できるんです。漢字の意味合いからイメージを再定義できたり。例えば「柳」ってどこか暗いネガティブなイメージがありますが、しなやかで強い植物でもありますし、そういう面から自分で再構築した表現もできます。
土用の丑の日に「鰻」という字を、鰻のモチーフで書いたところ、好評でした。普通にぼんやりと生きていると人に褒められることって無いですが、花文字は人に喜ばれたり褒められたりしますし、たくさん描いても苦じゃなく楽しいので自分に合う表現だったんですね。
漢字そのものも好きで、部首の組み合わせや成り立ちなど調べると、面白くて。その意味も込めた花文字を描きたいと思ったり。自分で図鑑を作っているみたいな感覚なんですよね。

私: 国語の先生らしさと表現者らしさの両輪ですね!花文字を通して、今後やりたいことなどを教えてください。

吉: ベトナムで仕事をされている方ともご縁があって、この夏、ベトナムのホーチミンで花文字のイベントをさせていただけることにもなりました。漢字はベトナムでも知られていますが、花文字はまだ知られていなくて、好きな人も多そう、ということで。作品の展示・販売と実演を予定していて、実演では現地の方のお名前を、漢字にあてて花文字を書いてあげるなどを考えています。既に告知しているのですが、有難いことに、今の時点で実演の枠が埋まっているそうなんです。もし好評だったらまた次に繋がっていけば良いなと思います。

私: 既にご予約の枠が埋まっているのは凄いですね!とってもワクワクしますね。夏でしたら、学校の先生のお仕事も夏休み中なので、チャレンジしやすいですね!

吉: そうなんです。春に急に退職された先生がいたりして、今年は週5勤務になったので、学校の先生の仕事が凄く大変で。体力も気力もつかうので、来年はもう少し学校の仕事の比重を減らして、自分に無理がない働き方をできるようにしたいと思っています。

私: 作品集の英語訳を載せたバージョンや、NFTなども良さそうですが如何でしょうか?

吉: 他の方からも言われましたし、興味もあります。やってみたいなと思います。

今後も、コラムの投稿と並行して、こうしたインタビュー記事の投稿もしていきます。ここまで読んでくださってありがとうございました。

お茶でも奢るような気持ちで応援いただけますと大変喜びます。 そのお気持ちを励みに、今後も更に良い記事を書けるよう頑張って参ります!