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英語学習戦略 2020/9/25

今月から,本格的に英語を学習し直すことにしました.

そこで,できるだけ効率的に学習できるように,英語学習に関する情報を収集し,学習戦略を立てました.

学習戦略を立てる途中で,以下の疑問がでてきました.

・英語を習得する目的は何だろう?
・英語と日本語を使える人は希少なのか?
・自分の目的のためにはどの程度の英語力が必要なのか?
・いまの自分はどこにいるのか?
・いまの自分が注力すべきことは何か?
・どの教材を使うか?
・その教材はなぜ良いのか?どう使うのか?

これらの疑問をクリアにすることで,自分なりに納得できる学習戦略が立てられました.

英語習得の目的

私にとって,英語習得の目的は2つあります.

1.発信する情報の希少性を高める

英語と日本語の両方をできる人はそれほど多くない(※)ので,英語でしか得られない情報を日本語で発信する,または日本でしか得られない情報を英語で発信することで,発信する情報の希少性を高められるのではないかと考えています.

※日本人全体の統計データは見つからなかったが,2019年度のTOEIC受験者のスコア分布は以下の通り.TOEIC公式によると,ノンネイティブとして十分な英語力は860以上とのこと.以下の分布から895以上の人は全体で3.6%であり,ノンネイティブとして十分な英語力もつ日本人は希少な存在といえると思います.

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  2019年度のTOEIC受験者のスコア分布(DATA & ANALYSIS2020より)


2.再現性の高い情報を得る

日本語のコンテンツは,個人的な意見に基づく情報が多いと感じています.一方で,英語のコンテンツは,論文などで検証された事実に基づく情報が多いと感じています.よって,再現性の高い情報を得るためには,英語のコンテンツで情報収集する力が必要だと感じています.

現在の私の英語力

現在の私の英語力は以下のとおりです.

一般
・TOEICは最高725点,平均650点くらい.
読む
・電子機器等のマニュアルやニュースは読める.
・小説は難しい.(慣用句がわからない.文脈からの予測が難しい)
聞く
・簡単な動画やニュースは50%くらい理解できる.
・映画やドラマは,ほぼ理解できない.
話す
・注文や質問はできる.
・相手が知らないことを説明するには,事前準備が必要.

最終ゴールとサブゴール

上記目的のための,最終的なゴールは以下のとおりです.

最終ゴール
・一般的な洋書や記事を読める.
・映画や動画を理解できる.
・自分の知識や経験を話せる,書ける.

最終ゴールでは抽象的すぎるので,スキルごとのサブゴールを設定しました.

サブゴール

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※1『英単語学習の科学』より
※2『英語学習論』より

語彙は,9000語の習得を目指します.その理由は,一般的なテキストや会話の理解には9000語必要だからです.詳しくは別記事をご参照ください.私の現在の語彙数は6300語でした.Vocablary Size Testで調べました.

発音は,『ELSA Speak』という発音矯正アプリの総合スコア90%を目指します.90%という数値に根拠はありません.『ELSA Speak』を選定した理由は,世界的にも評価の高いアプリだからです.私の現状のスコアは60%でした.r,l,thとかが発音できていないようです.

文法は,中学,高校で習う範囲の習得を目指します.私の現状は,ここ最近のTOEICの「文法が理解できる」の項目は80~90くらいなので,まだ不十分なようです.

読む,聞く,話す,書くは,『英語学習論』の著者が設定したノンネイティブが目指すべきスピードを目標にしました.

読むスピードは,毎分105語でした.読んだのはDMM英会話のデイリーニュースです.ちなみに,TOEICを最後まで解答するには毎分170~200語くらいのスピードが必要なようです.

聞く,話す,書くのスピードは不明です.いまのところ,計測方法が思いつきません.もう少し,情報収集してみます.

学習戦略

現状の課題(伸びしろ)は,以下4点だと判明しました.

1.語彙が足りない.
2.発音がヒドい.
3.文法が不十分.
4.読むスピードが遅い.(当然,聞くときの処理速度も遅い)

そこで,当面(10月末くらいまで)の学習戦略は以下の5つになりました.

1.発音と文法に注力する.(基礎かつ短期間で習得できるため)
2.語彙は1年かけてコツコツ増やす.(あと2700語も必要なため)
3.読む時間を増やす.(視覚情報のほうが語彙や文法の習得に効果的)
4.聞くは保留,発音を優先する.(発音で英語の音を理解してから聞く)
5.書くは保留,話すを優先する.(話すほうがアウトプット量が多い)

具体的な行動計画

以上の戦略を,具体的な行動計画に落とし込みます.

週1回長時間より毎日短時間のほうが,長期的には学習効率が高いことが知られています.そこで,毎日以下の内容を実施することにしました.

語彙
・単語カード『iKnow』を30分(朝,昼,晩に10分ずつ)
・多読を30分
発音
・『発音の教科書』を30分(正しい発音方法を知るため)
・『ELSA Speak』を20分(正しく発音できているか確認するため)
文法
・『ENGLISH EX』を30分
話す
・『DMM英会話』を45分(準備も含めて)

合計すると3時間5分にもなり,時間をとられすぎてツラいところですが,発音と文法を習得するまでの辛抱だと思っています.

発音の基礎が習得できたら,『発音の教科書』をシャドーイングに切り替えて,リスニングと発音を同時に鍛える予定です.

以下に,語彙,発音,文法,話すの教材の選定理由と使い方を説明します.

語彙|教材の選定理由と使い方

語彙を増やすために,単語カード30分,多読30分を毎日続けます.現状6300語で目標の9000語まで2700語も足りないため,1年間の長期戦を覚悟しています.単語カードと多読の効率的なやり方については,別記事をご参照ください.

単語カードは,『iKnow』というサービスを利用しています(DMM英会話の会員のため無料).『iKnow』の良い点は,以下4つです.

・復習のタイミングを自動で管理してくれる.
・出題形式が多様で飽きない.
・例文が良い.
・例文も発音してくれる.

私の場合,1単語1分で学習できています.毎日30分で,新規を6語,復習を24語で学習しているため,1年で2190語習得できる計算です.一度に30分ではなく,朝,昼,晩に10分ずつに分けて学習しています.脳が一度に記憶できる量が限られているためです.

多読は,毎分100語くらいのスピードで読めるので,毎日30分で1年で109.5万語読める計算です.読むテキストは,自分の語彙レベルで98%以上がカバーできるものを選んでいます.95%だと理解できないことが多いためです.また,文脈から未知語を推測しやすいテキストを選ぶようにしています.そのため,小説より自分が精通している分野の記事を読むようにしています.以下のサイトに分野ごとの記事サイトがまとまっているので参考にしてください.

発音|教材の選定理由と使い方

発音の習得には,以下2つの教材を使うことが効率的です.

1.正しく発音できているか確認するための教材(『ELSA Speak』)
2.発音ルールや発音方法を知るための教材(『発音の教科書』)

1つ目の,正しく発音できているか確認するための教材としては,『ELSA Speak』を選定しました.選定した理由は,世界的に評価の高いアプリなためです.毎日20分取り組んでいます.モードはアドバンスがおすすめです.そのほうが厳しく採点してくれます.

ELSA Speak』を使った結果,発音の良し悪しが色で可視化されるため,自分の発音できない音が明確になりました.また,単語単体では言えるけど,文になると言えていないことが多いという気づきもありました.

しかし,『ELSA Speak』には,発音の方法や正しい発音を身につけるためのトレーニング方法の詳しい説明はありません.よって『発音の教科書』のような別の教材で,発音の仕方やトレーニング方法を知る必要があります.

発音の教科書』を選定した理由は,内容が信頼できるからです.著者は,発音指導論が専門の大学教授であり,音声学の知見に裏付けられた教材になっています.毎日30分ずつ読み進めています.

現在,発音練習を開始して2週間が経ちました.『発音の教科書』を読むことで,r,l,thなどの単体の発音はできるようになりました.しかし,problemのようにrとlを素早く言う必要のある単語に苦戦しています.また,単語単体では言えても,文になるとスムーズに言えなくなります.

文法|教材の選定理由と使い方

文法の教材には,『ENGLISH EX』を選びました.この教材を使って,実用的な文法が身についているかを確認しています.

選定した理由は,以下3点です.

・問題形式で学べるため,記憶への定着効果が高い.
・試験対策ではなく英語対策にフォーカスしている.
・問題と解答を見開き1ページで記載している.

まだ,取り組みはじめたばかりですが,非常に楽しく勉強できています.問題形式なので能動的に学習できます.具体的には,自分で考える→疑問が生じて理屈が知りたくなる→解答をみて疑問が解消する,という流れです.

話す|教材の選定理由と使い方

話すのは大事な英語学習です.主な効果は以下2つです.

・能動的な語彙の習得.
・自分の知識のあいまいな点に気づける.

教材は.『DMM英会話』を使用しています.『DMM英会話』の良い点は,以下2点です.

1つ目は先生が多国籍なことです.フィリピン,インド,ネパール,東欧,アフリカ,中米など色々な国籍の先生と話すことができます.私は異なる文化や考えを知ることが好きなので,様々なバックグラウンドを持つ先生たちとの会話はとても楽しいです.

2つ目はデイリーニュースのディスカッションパートが面白いことです.デイリーニュースにはディスカッションパートがあり,以下のような議論を深めるのに役立つ質問が準備されています.そのため,「話すことがなく沈黙」のようなことは起こりにくいです.

デイリーニュースの例
タイトル
Robots Help Elderly with Loneliness in UK and Japan

ディスカッションパート
・What are your thoughts on the findings of this study?
・Do you think social robots will be commonly used in care homes in the near future? Why? Why not?
・Do you find it surprising that older adults who spent time with Pepper saw an improvement in their mental health?
・Why do you think people who suffer from mental health issues are often reluctant to seek professional help?
・Do you think you'd enjoy working in a care home? Why? Why not?


私の『DMM英会話』の使い方を紹介します.だいたい,デイリーニュースを選んでいます.授業の前に,本文を読み,ディスカッションパートの質問にも一人で解答し,言いたいけど言えない単語や表現を調べます.この準備に15分くらいかけます.授業中は,Vocablaryパートをスキップし,本文を自分で読み,発音の間違いを指摘してもらっています.ディスカッションパートでは,自分の考えをできるだけ詳細に話すようにして,アウトプット量を増やすことを意識しています.

DMM英会話ってどんなものか気になる人は,オリラジの中田敦彦さんが実践している動画を観てみてください.アグレッシブに学習する姿が,いい刺激になります.

おわりに

この記事を書いたことで,英語学習のあいまいな点がだいぶ明確になりました.英語学習については有益な情報がたくさんあり,非常に助かりました.また,強力な教材も多数開発されており,あとは自分次第って感じですね.

最後に,明確になっていないことを記しておきます.

・聞く,話す,書くのスピードを計測する方法.
・聞く,書くの勉強方法と良い教材.

聞く,話す,書くは,発音と文法が終わってからと考えていますので,ぼちぼち情報収集していきます.

以上です.最後まで読んでくださりありがとうございました.ご参考になれば幸いです.

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