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警察のなりすましを疑い色々したけど大失敗だった話

警察が来た!‥何かしたっけかなぁ。

日曜日の朝、いきなりの来訪者が現れました。

かなり疲れていた上に着替えもしていない私はインターホン越しに見える警察官を名乗る方に驚きました。

まず考えたことは
私、何かしたかな?
ということでした。

最近何かあったか?
どう考えても心当たりはありません。

私は品行方正で、悪いことをする度胸が一つもありません。スーパーの試食コーナーですら罪悪感が芽生えるほど良くも悪くも相手の土俵でモノを考える人間です。

あ、ネットで何かあったかな?

そう考えましたが、最近相撲関係でむしろ変な絡まれ方をしているくらいなので、仮にそっち系であれば被害者としての事情聴取になることでしょう。

相撲ファンにもマジで面倒なやってる居るんですよ。サッカーほどではありませんが。

うーん。
そうすると本当にこの人は巡回なのか。

この間僅か3秒ほどですが、まぁとりあえず自分が何かをやらかして聴取を受ける訳ではないという仮説に安心し、ドアを開ける。

確かにそこには警察官の出で立ちの男性が立っていました。

お話を聞く限りでは市川某所に赴任になり、まだこの辺りのことを存じ上げないので巡回に来たと言うのです。

そして、この辺りの方の情報が書かれた巡回カードをケースに入れて持っている。今時珍しく懐かしい音質の無線がピーガー鳴っている。

なるほど。
まぁこの人は多分警察官なのでしょう。

しかし、私の中で疑念がありました。
この人が仮になりすましだったらどうなんだ?

なりすましの可能性をどう見極めるか 

警察官を名乗られ、警察官の格好をしているこの方は巡回カードから全く別の方の情報を読み上げました。

しかし、この情報は全て間違っていました。

本来なら怪しいと感じるものですが、この方はほぼ本物の警察官と見て間違いないと感じました。

誤った情報は、前の住人の方のものだったからです。つまり、この方は私達が引っ越してきたことを知らなかったのです。逆にこの状況であれば、ホンモノである可能性は濃厚です。

ただ登戸や福島、そして両国に住んでいた頃に警察官が巡回してきたことがなく、不自然なことをしているのではないか?という疑念がまだ晴れずにいました。

服装はネットオークションで何とでもなるし、無線は却って怪しく見えないこともありません。2022年に警察官はわざわざ無線でやりとりするなんてあり得るのでしょうか?

前に住んでいた人の情報だって、住民基本台帳か何かを見れば確認することが可能な可能性もあります。

結局、確証が持てずに居たのです。

警察官が巡回のために家に来るとか聞いたことないし、ここまで疑った末にふわっとした情報と雰囲気に流されて偽物に捕まったら面倒だし、何よりそんなものに騙される自分に腹が立ちますからね。

どうにかして、確証を持ちたい。
どうする?

例の「こういうものです」をしてもらう?
でもそれも偽造の可能性あるし。
どうにか調べる方法はないものか。

なりすましの疑念が晴れた理由


えーい、ままよ。
私は切り出しました。

「最近警察の方のなりすましとか‥」

するとその方は笑ってこう答えました。

「あ、それは逆に良いことですよ。」

そしてご自身のお名前と最寄りの警察署の情報を教えてくれて、念のため確認するように促してきました。

なるほどなぁ。
私みたいになりすましを警戒する人って居るんだ。

確かにこれって怪しいと感じる人は居るし、安心してもらわないと本来の巡回という目的は果たせないわけです。だから本物だと安心させるための手段も持ち合わせていたんですよ。

そう言われて「あ、じゃあ大丈夫です!」と断るのも逆に失礼なので、ネットでその警察署の電話番号を確認して通話すると、確かにその方が今巡回していることがわかりました。

これで晴れて私はこの方を本物だと認識できたのです。

安全確保の面で犯したミスとは

話したこと自体は本当に他愛のないことでしたが、近所を守る人がこうやって対面してくれることに安心感を覚えました。

色々不祥事とかあるし、なりすましなんかもあるから現場の人は色々大変だろうなぁと思いながら誠実に職務を遂行してくれる人が居て、私の知り得ないところで地域の安全を守るために頑張っている。

これは本当にありがたいことです。

なんか感謝の気持ちとか表したいけど、何か差し上げたら収賄になっちゃうし、Uber Eatsみたいには出来ないし、本当に報われない仕事だなぁと思いながら私は一つ致命的なミスをしたことに気づきました。

もしこの人がニセモノだったら私はどう身を守るか全く考えていなかったのです。

あんなに本物かニセモノかを慎重に見定めようとしていた割に、私はかなりの近距離で、しかも丸腰で対面してしまった。

この人が本物だったから良かったものの、本来どうしていればよかったのですかね?いやー本当にマヌケなことをしていたと思います。

普段なら安全を確保し、攻撃されない間合いではなすのですが、結局私はこの人をほぼ信用していたということになります。

疑うならニセモノである前提で接するべきでした。これは明確に失敗です。やるならちゃんと全ての会話をインターホン越しにするのが正解だったんですよ。

私はまだ、自己防衛の面で寺門ジモンには遠く及ばない。巡回カードを書きながら私はひたすら反省するのでした。

追記

ヤフー公式コメンテーターとしてコメントしています。

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