
やくみつるになりたかったけど、もうなりたくない
私ね
相撲の仕事を貰ってある程度のところまで出来るようになるまでの目標って
やくみつるになる
ってことだったんですよ
もちろん別に有名人のシケモクを拝借したり増毛したいって意味じゃないですし、クイズ王になりたいっていう訳でも無くて
要はやくさんがやっているような相撲の仕事が欲しい
って思っていまして
相撲関係の記事とか言論っていうのは他の競技と比べると明らかに質量ともに不足しているものがありましてね
2024年現在それはほとんど変わっていないんですけど、当時もそれはすごく感じていたんです
ブログのPVが1記事で数万とか行く中で、自分の記事や意見について共感してくださる方が増えて、野心が芽生えたんですよね
で
既存の相撲系コメンテーターの中で正直なところ相撲ファンからの厳しい評価を受けていたのがやくさんだったんです
とにかくブログを頑張って、多くの方の目に付くことと良い意見を出すことを両立させたい
そうすることによって仕事を得たら、今居る人たちのポジションに入れるかもしれない
っていううっすらとした目標を立てながら、メディアに出ている相撲系コメンテーターを追い越したいと思い、記号的にやくさんのところに入りたいと考えるようになったんです
まぁやくさんって凄く特殊な人で
結構ネットニュースになるような発言をするし、それが結構批判されるんですけど、言動が原因で干されることが無いんですよ
これ本当に不思議だと思っていました
なんでやくさんってあんなに怒られているのに仕事減らないんだろう
減ったらそこに入れるのになぁ
なんてことを考えるわけです
でも減らない
だからやくさんになりたいと思う
ってことですね
やくさんのポジションに入りたいという想いと、やくさんみたいに何言っても立場がふわっと用意されるみたいなうらやましい存在になりたい
っていうことを短く言うと「やくさんになりたい」ってことだったんですよ
で
2024年に遂に私はちょっとだけやくさんのポジションに入れたんですよ
私は言わば
やく”ちょっと”みつる
くらいのもんですかね
何言ってるのか自分でもよく分からないけど
大手出版社から本を2冊発売して、ワイドショーにも何度も出て、講演までやって。
どちらかと言うともうみつるサイドに来てしまったわけです。
批評される側ってことですよね
自分の言いたいことを責任あるメディアで顔出して言ってみて、それはとても充実感のあることですし、恐らく誰も言えないようなところも言及できることで世間のお役に立てるという意味でもちょっとみつるやってよかったと思っています
何しろ目標でしたからね
やくみつるになることが
ただ、やく”ちょっと”みつるになって感じたのは
やくさんってすげえ損なことしているなぁ
ってことでもあったんですね
というのも、やくさんってとにかく批判されるんですよ
考えてみてくださいよ
今回の流行語大賞、まぁやくさんの晴れ舞台みたいな仕事なんですけど、「ふてほど」になってアホほど批判されたじゃないですか。やくさん
でもね
選考委員って実は6人いるんですよ
何故か、
本当に何故かなんですけど、選考委員の中でやり玉にあげられるのって不思議とやくさんじゃないですか
皆さん他の流行語大賞の選考委員ってご存じですか?
私もあまり知らなかったんですけど前と比べると結構様変わりしていましてね
辛酸なめ子先生が居るのは知っていましたけど、パックンとか金田一先生あたりがやっているのって正直知らなかったんですね
去年の流行語大賞の時なんてやくさんがNetflixを知らなかったことがすげえ批判されていましたけど、やくさんと同じ立場で選考している人だって同罪ですからね
罪って言葉もどうかと思いますけど、まぁそこはいいか
気づいたんですけど、なんかやくさんって批判したくなるんですよ
言いやすいというか
多分主張に隙があるというか、突っ込み甲斐があるというか
かなり上からの立場で、正論っぽいことを言うんですけど、だいぶズレていて見る者に響いてこない。
亀田父とバトルした時くらいじゃないですかね
やくさんを大衆が味方したのって
まぁやくさんだったら別に何言っても誰も怒らないですしね
なんていうか
国民的サンドバッグ
っていう感じなんすよね
やくさん
確かに言いやすい人って居ますからね
なんかムカつくんだけど、この人に言ったら面倒なことになるから止めておこうみたいなタイプも居るじゃないですか
私も結構言いやすいらしいのでそこも含めてちょっとみつるなんですけど
考えてみると金田一先生とかなめ子先生をぶっ叩く気にはならないんですよね
でもやくさんなら躊躇なく言える
これね
コメンタリーとしての仕事があることっていいことなんですかね
やくさんの仕事って極論風よけみたいなもんじゃないかなぁとさえ思うんですよ
やくさんが番組とか雑誌に居て、尖った発言をすることによってみんなのヘイトが一気にやくさんに向かっていく
まぁなんていうか
番組として使いやすい面もあるんじゃないかと
話題にはなるし、番組としての問題ではなく批判は全部やくさんに行くわけですからね
いやー
無理だ
やくみつるになりたかったけど、もうなりたくない
これはやってみて気づいたことかもしれないです
こんなこと気づく奴多分居ないと思いますけど
とにかくね
もうやくみつるにはなりたくない
わたしはやっぱりちょっとみつるくらいが丁度いいです
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