アイビーがダメでポトスはよかった

8月、観葉植物を育て始めた。
おしゃれなイメージはもちろんあったが、変わり映えのしない毎日に、少しでも変化のあるものがほしかったという理由が大きい。

とはいえ、いきなりパキラやオリーブのような大きな植物を迎え入れる度胸も、家のスペースもない。初心者らしく、小さくて生命力の強いアイビーに決める。おしゃれな部屋の定番、ツルが垂れ下がる植物だ。

いざ買おうとすると、意外とそろえるものがある。
鉢、土、それに鉢の底に敷く石、あと肥料も・・・?
これまで植物と言えば切り花くらいで、枯れたらそれまで、という気持ちだったが、今回はそうはいかない。

育て始めるまでも手間だったが、当然育て始めてからがもっと手間だった。
室内の日当たりのよいところに鉢のスペースをとり、定期的に水をやる。水受けにたまった水をこまめに捨てる。日差しで葉焼けを起こしていそうだったら少し日当たりの弱い場所に変える。葉に霧吹きをしてほこりよけや乾燥防止に努める。


それでも、枯れてしまう。

知識不足は否めないが、それでも結構面倒見はよかったと思う。別に手を入れすぎるようなこともしていない。原因はよくわからないが、うまくいかなかった、ということだけはわかる。

一方、少し遅れて育て始めたポトスはすこぶる元気がいい。相性がいいのかもしれない。

そう、相性。
アイビーに合わせて、私の生活が変化した。でもアイビーは生活できなかった。
ポトスに合わせて、私の生活が変化した。ポトスは元気に育っている。

少し無理して合わせようとしても、相性の壁は超えられない。それは植物でも同じなのだろう。その後も数種の植物を育ててみたが、長持ちしなかった。

今では毎日の水やりも、その他もろもろの世話もそれほど苦ではない。生活の一部に浸透してきた感じがする。生活を変えるのは大変なことだと思っていたが、案外すぐに変わってしまうのだと思う。この調子で変わっていこう。少しずつ。
そしてこれからもよろしくポトス。


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