見出し画像

影響力を持つ方法【5選】

《目的》
SNSやテレビなどを見ていると、「今流行りの〇〇」というニュースが流れる。
「どうやったら、影響力をつける事ができるのか?」それについて調べてまとめてみた。ぜひ、それらの要素を活かしていきたいなぁ、と思った。
《調べた結果》
予想以上に、怖いなぁ・・と思った。社会をよくしたいと思っている人が、使う分には良いと思うが、悪事をしたい人が使ったとしたら・・・?知っていた方が自衛につながるだろうと思った。

《その1:クチコミをつくる6つの原則(STEPPSの原則)》


S:ソーシャルカレンシー
ソーシャルカレンシーは、社会的な通貨という意味。人に自慢できるような内容が重要。「その情報をシェアする事によって、シェアした本人の社会的価値が上がるような内容」という事です。SNSでも、役立つ知識をシェアして貢献しようと思う事があると思いますが、それもソーシャルカレンシーの一種だと思います。

T:トリガー
トリガーとは、思い出すキッカケを用意する事です。たとえば、フライデーという曲がYoutubeにあって、金曜日が来る度に、動画の再生回数が上がるらしいです。フライデーといえば、金曜日という連想がきっかけで増えるのではないか?と指摘されています。日本だと、「日曜日=サザエさん」の方が分かりやすいかもしれません。

E:感情(エモーション)
喜怒哀楽などの感情を与えるコンテンツだと、SNSでは共有されやすい、との事です。最近では、「100日後に死ぬワニが流行りましたね」これも、何気ない日常を送るワニが100日後には死んでしまうという驚きや不安、もっと生きてほしいという願いなど、強い感情によって共有されたのではないか?と個人的には思います。
ただ、感情にはポジティブなものもあれば、ネガティブなものもあります。ネガティブなものとしては、「炎上」という現象もあります。政治家やコメンテーターの失言やバイトテロなど、そういったものは、怒りや悲しみなどのネガティブな感情を煽るでしょう。使い方次第で、毒にも薬にもなるのが、感情の持ち味ですね。

P:人の目に触れる(パブリック)
パブリックは、多くの人の目につく事を目指す、という事です。いくら良いアイデアであっても、見てくれる人が少数だと広まりにくいでしょう。例えば、100人しか参加していないSNSよりは、10000人が参加しているSNSの方が広まりやすいでしょう。

P:実用的な価値(プラクティカル・バリュー)
プラクティカル・バリューは、そのまま実用的な価値を持つもの、という事です。ライフハックなどのツイートは共有されやすいですが、それは多くの人の役に立つからでしょう。

S:物語(ストーリー)
物語は、単なる情報よりは、物語の中に情報が入っている方が共有されやすい、という事です。
たとえば、シンデレラやみにくいアヒルの子などの子供向けの絵本では、何らかの教訓が見られるものがあります。シンデレラなら辛い環境での必死に頑張れば、誰かに認められ、助けてもらえるようになる、という教訓が読み取れますし、みにくいアヒルの子も、自分はみにくいアヒルだと思っていたが、本当は美しい白鳥だったと気づく事から、本当に認められる自分を見つける事の大切さ、という教訓が読み取れます。
それらの教訓もただ情報だけ渡しても、子供たちには分からないと思います。しかし、「シンデレラだって、最初は苦しかったけど、最後には報われたでしょ?」という風に伝えれば、子供たちも分かってくれるでしょう。これが物語の力です。


《その2:説得の技法(SPICEの原則)》


『S:Simplfy 単純化
単純化は、複雑な事を分かりやすい形に変換する事です。人は、複雑な事をなかなか覚えられないし、理解できない生き物なので、分かりやすくするのは重要です。

『P:Perceived self-interest 私的利益感
私的利益感は、分かりやすく言えば、「相手の得になる伝え方」をする事です。例えば、オススメしたいお店があった場合にただ「あそこの料理、美味しかった」というより、「そういえば、最近、美味しい料理って食べてる?」と聞いて、「いいや、最近はないなぁ」と返事をもらってから、「最近、あそこで食べた料理が美味しかったから、今度、食べてみたら?」と言った方が、相手の得になるように情報が伝えられていると思います。

『I:Incongruity 意外性
意外性はそのままですね。正直、個人的には一番難しいテクニックですね。人によって、何に意外性を感じるか?なんて変わりますからね。たとえば、「ランニングで痩せるのは、不可能に近い!?」とかですかね?

『C:Confidence 自信
自信とは、語り手自身が自信をもって語っている事、です。たとえば、キング牧師の有名な演説に「I have a dream!」というものがありますが、これが「わ、私には夢がある・・・たぶん・・・」みたいな自信がない演説だったら、それほど魅力的には映らないでしょう。
自信をもった演説のイメージをするのに、役立つのは、「TED」の動画やスティーブジョブズの演説などでしょうか。

『E:Empathy 共感
共感とは、相手と自分の似ている点をアピールする事です。
人は、自分と似たものに好感を持つ生き物です。たとえば、苗字が同じというだけで仲よくなったり、同じ学校の出身というだけで親近感を感じるのも共感の一種でしょう。

《その3:人気が出やすい投稿の「7つの条件」

ネガティブを避ける
ネガティブな内容を避けるのではなく、ネガティブな表現を避けましょうという事です。ユーモアなどに変えてみるのが良いのではないかな?と思います。

客観的な情報をつぶやく
新規のフォロワーを獲得するには、客観的な情報をツイートした方が良いらしいです。客観的な情報の場合、そうでない場合に比べて、30倍もフォロワーが増えるという結果が出ているらしいです。

プロフィール欄を充実させる
このアカウントをフォローすると、どのような情報が得られるのかが分かるプロフィールにすると良いそうです。多くの人は、プロフィールに力を入れないので、もったいないそうです。ただ、これも実績の伴わない事が書かれていると胡散臭い印象しか与えないです。
「フォロワーを増やす方法、知りたくないですか?知りたかったら、登録してください!」と書かれたアカウントのフォロワー数が数人しかいなかったら、「いや、まずは自分のフォロワーを増やさんかーい!」というコメントしか出てこない思います。

トピックを絞る
特定の情報に絞って投稿する事でフォローする人は安心するそうです。

頭の良さそうなツイートをする
頭の良さそうなツイートをすると、自分も頭良く見られたい人たちから反応を得られるそうです。
人には「自分はこんな難しい事も分かる人間です」という表現をしたい欲求があるそうです。
しかし、難解な用語を詰め込みすぎては逆効果です。実際に難しい事が分かるわけではない人が大半なので、難しい事だけど分かりやすく解説しておく事で、相手が自分で考えて分かったと誘導する事が重要という事かもしれません。

短時間に連投する
連投すると、フォローを外される事もありますが、気にしなくて良いらしいです。良い情報を連投して残ったフォロワーは、モチベーションの高い人が多いからだそうです。

直接ツイートを心がける
直接ツイートというのは、特定の人に向けてツイートする事です。多くの人を想定したツイートをしようとすると、ありふれた一般論程度のツイートで落ち着いてしまうので、誰にも見向きもされないらしいです。
例えば、自分の友達過去の自分などに対してメッセージを送るような意識で、ツイートすると具体的で、心に刺さるツイートが書きやすくなるそうです。

《その4:プロの説得技法「3選」

的確な質問をする
「Aでは、200人の命が助かる」
「Bでは、600人の命が助かる確率は3分の1、全員死ぬ確率は、3分の2」
この場合、7割の人はAを選ぶそうです。
ですが、
「Aでは、400人が死ぬ」
「Bでは、600人の命が助かる確率は3分の1、全員死ぬ確率は、3分の2」
この場合、7割の人は、Bを選ぶそうです。
聞いている内容そのものは、同じなのに、質問の聞き方が変わっただけで、選択の仕方が変わってしまった
これは、「人間はマイナスのイメージを嫌う」という性質を考慮して質問の方法を変えたらしいです。

比較効果
先にダメなモノを見せて、その後、良いモノを見せると効果が増す、という効果です。
よく合コンでは、「自分よりも少し魅力の劣る友達」と一緒に参加すると、自分が選ばれやすくなる、というテクニックがありますが、これは比較効果の一種だと思います。

自己イメージをさせる
自分がそれをしている時のイメージをさせて、その気にさせる方法です。
たとえば、ダイエットの広告で、「こんなに太っていた人がダイエットで、痩せた」という内容のものがありますが、冒頭で、「色々試したけど、けっきょく痩せなかった・・・」みたいなセリフが流れる事がありますが、これも同じように失敗した人に自己イメージさせる事につながっているのではないでしょうか?

《その5:人の行動の「3つ本質」と「6つの原理」


行動の3つの本質
・信頼関係を築く
・促したい行動の信頼性を語る
・相手に前からやりたかったと思わせるように誘導する
6つの原理
・返報性の原理
・共通点の強調(の原理)
・社会的証明の原理
・権威の原理
・一貫性の原理
・希少性の原理

信頼関係を築く』
どんなに優れた商品で、統計的に裏付けが取れていても、信用していない人間に勧められると、「何か裏がありそうだ・・・統計なんていくらでも数字を弄れる」と、かえって警戒心が増す事につながってしまいます。
信頼関係を築くためには、「返報性の原理」と「共通点の強調」の2つが重要だとされているそうです。

返報性の原理」とは、「何かをしてもらったら、自分も何かお返しをしたい」と思う人の心理の事らしいです。そして、出来るだけ、有意義で意外性のある特別感のある事だと、より効果的らしいです。これは分かりやすいですね。

共通性の強調」とは、「相手と自分の共通点を探して、それを何度か強調する」事らしいです。人は、自分と似ている人に魅了される傾向があるらしく、類似性誘引効果ともいわれているそうです。簡単に言い換えると、自分と似ている人に惹きつけられる効果という事でしょう。
広告の世界では、「広告を覚えてもらうには、3回ほど見てもらう必要がある」と言われています。(これは「ザイオンス効果」と言われていて、「同じ人や物に接する回数が増えるほど、その対象に対して好印象を持つようになる」という効果です)ただし、5回以上繰り返すと、ウンザリするようになるとも言われています。ですが、これは全く同じ内容の広告の場合です。同じ内容だが表現を少し変えている広告の場合は、ウンザリされにくくなるらしいです。
なので、強調したい場合は、言い換えを使って3回から5回を目安にすると良いのではないでしょうか?

促したい行動の信頼性を語る』
信頼を築けたら、次は、自分の目的を達成してくれるように相手の行動を促す必要があります。しかし、いくら信頼関係を築いたとはいえ、まったく何も知らないものを無根拠に勧められても、買いたいとは思わないでしょう。
人は賢明に選択をしたいと思っています。そこで、相手にあなたの判断は賢明ですよ、と肯定するために、「社会的証明の原理」と「権威の原理」が活用できる。
社会的証明の原理」とは、簡単にいうと「みんながやっているから正しいんだ」と判断する事です。例としては、大勢の人が並んでいるラーメン屋のラーメンならきっと美味しいに違いない。最近では、タピオカが流行りましたね。

権威の原理」とは、「権威のある人の意見を検証する事なく受け入れる」事です。書籍の帯に、「あの〇〇が推薦!」や「東大生のやった勉強法」「あの富豪の語る成功の秘訣」などのように、権威を持った人の言葉に、人は動かされやすいそうです。

おそらく、この記事をここまで読んでくださるほど、高い向学心がある方なら分かってくださると思うのですが、正直、「本当なのかな?」と疑ってしまいそうですね。皆がやっている事だからといって、正しい事とは限らないですし、専門家といっても分野によって様々ですからね。
しかし、多くの人は、そうやって行動を決めているそうです。

相手に前からやりたかったと思わせるように誘導する』
人は自分で決めたと思った時に、行動する。親から「勉強しなさい」と言われると反発する。これは、ビジネス上でも同じらしいです。営業マンに必死に「絶対に役に立ちます」とアピールされると積極的に買いたいとは思わないでしょう。(熱意に押し切られて買ってしまう事はあるかもしれませんが)大事なのは、相手が自分で行動を選択したと思える事。
ここで使えるのは、「一貫性の原理」と「希少性の原理」です。
一貫性の原理」は、自分の行動や発言、態度、信念などに対して一貫したものを持ちたいという心理の事を指します。恋愛のテクニックに「この後、何か予定はありますか?」と聞いて、「特に何もないです」と意中の相手にこたえさせてから、「じゃあ、少しお茶でもしていきませんか?」と誘う事で、相手がOKしやすくなる、というものがありますが、これも相手が、自分の発言の一貫性を保ちたいので、「用事があるので・・・」というよくある断りの文句を封じられるというものです。

希少性の原理」は、「入手が困難なものほど、高い価値を感じる」という人間の心理です。通販番組などで「〇〇人限定!」といった文言が使われるのも、その〇〇人の中に自分が入れば、周りの人よりも特別だと感じる事ができます。人は、他の誰にもない自分らしさを持ちたいという欲があるので、なるべく他人が持てないものを持とうとする、との事です。

参考文献

なぜ「あれ」は流行るのか?―強力に「伝染」するクチコミはこう作る!(ジョーナ・バーガー)』

知識を操る超読書術(メンタリストDaiGo)』
SPICEの原則」は、この書籍から参考にされてもらいました。この書籍は大きく分けると3つの段階があり「読書前の準備→読書中に効率をアップするテクニック→読書後にやると良い事」という流れ。一言で表すなら、知識を定着させて、適切な場面で知識を活用できるようにするための方法を紹介している。
この本は「読書法」と称されているので、読書にしか使えないのか?といえば、そんな事はない。
パソコンやスマホ、新聞、テレビなどあらゆるメディアから得られる情報についても同じ事が言えると思う。かなり応用が利く書籍なので、コスパの良い書籍だと思う。

フォロワーを増やすSNSの心理学(メンタリストDaiGo)』
人気が出やすい投稿の7つの条件」は、このブログを参考にさせてもらいました。健康や夢、お金、人間関係など、多くの人が悩む事を幅広く扱っているブログなので、非常にオススメです。

PRE-SUASION(チャルディーニ)』
行動の選択の本質』はこの書籍から参考にさせてもらいました。「影響力の武器」では、説得の仕方について「6つの武器」について解説されていた。この著書では、説得の下準備(プリ・スエージョン)の重要性が語られている。

プロパガンダ:広告・政治宣伝のからくりを見抜く(アンソニー・プラトカニス)』
プロの説得技法「3選」』はこの著書を参考にした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?