読書メモ「嫌われる勇気~トラウマは存在しない~(中田敦彦のYoutube大学)」

《感想》(3/29のまとめ)
「読書メモ=読書した書籍の要約」という従来の発想から離れましょう。youtubeの教育コンテンツの視聴も読書です。まあ、純粋に「youtube視聴メモ」と書くのが怠かっただけですけどね。とりあえず、何らかのインプットをして、アウトプットをする時は、「読書メモ」という事にしよう。そうしよう。

《三つの主張》

・トラウマなんてない
・だいたいがあなたの課題じゃない
・幸福とは仲間に貢献できる感覚

《なぜ視聴しようと思ったのか?》


中田敦彦さんのyoutube大学の動画。テレビや新聞でたびたび聞いていたが、調べた事がなかった。たまたま見かけたので、見てみようと思った。一応、心理学の世界において三大巨頭(フロイト、ユング、アドラー)の一人と言われているので、気になっていた。

《海外から輸入されて翻訳された書籍ではない》

外国の本の翻訳版かと思っていたが、日本のカウンセラーがアドラーの教えを分かりやすく解説した本と聞いて驚いた。
日本で書かれた本が世界に広まったというのも、珍しいのではないか?と思った(統計的に調べていない。あくまでも、個人の感想)

《フロイトの原因論に対する個人的な所感》

・フロイトの原因論は、確かに現状に至った理由は分かった。しかし、それがわかったところでどうするねん!確かに理由にはなるけど、現状を変えるためには雀の涙ほども役に立たないやんけ。『過去のこのような経験が、今の私を作り出しているんですよ~』だから何?それでどうするの?が一切分からない。タイムマシンでも作れれば、過去に行って変えられるかもしれないけど、現状では、過去はどうしようもないやんって感想だった。

《アドラーの目的論に対する個人的な所感》


フロイトの原因論に対して、アドラーの目的論は好感が持てる。しかし、それでも「トラウマは存在しない」はさすがに言いすぎだと思うけど。
過去を言い訳にしている」という意味ならば、本当にそうだと思う。人は言い訳を作る事に限っては天才しかいないのでは?と思わせるほど、次々と言い訳を作ってくる。
相談事をしてくる度に、いちいち共感して、解決策をそれとなく提示しても「でもさ、それだと・・・」って言ってくる。
正直「お前は本気で現状を変える気あるのか?ないなら相談事を持ってくるな。愚痴もやめてくれ。ネガティブな事を言われる事ほどムダかつ有害な事はない。壁に話すか、ぬいぐるみでも買ってそれに語りかけておいてくれ」という感想しか持ってない。
「女性脳は共感を求め、男性脳は解決策を求める」って話を聞いた事があるが、この主張が本当なら、完全に男性脳に偏っているのが自分なのだろうと思う。

《共同体感覚がゴールという結論に驚いた》


話の流れでは、「だいたいがあなたの課題じゃない」という話から、「自分の事だけに集中しなさい。周りを気にするな。だって、他人はあなたには変えようがない。自分の好きに生きて嫌われる事を気にしても仕方ない。自分の課題に集中しなさい」という風に続くかと思ったが、共同体感覚というものがゴールであり、「幸福とは、仲間に貢献できる感覚」という風に展開していったので、興味深かった。

《「裏切られるかどうかはあなたの課題ではない」について》


「他者信頼をしなさい。裏切られるかどうかはあなたの課題ではない」という教えも面白い。この言葉を聞いた時に『信頼はなぜ裏切られるのか―無意識の科学が明かす真実』という書籍を思い出した。「人を信頼するのはよいことだが、信頼しないのははるかによいことだ」という言葉を連想した。ある意味、対比して考えられるので、興味深いと思った。個人的には、人は、不誠実だから裏切る事のほかに、もっと他に重要な価値観に突き動かされて裏切る事も往々にしてあるので、相手が自分の思った通りに動くとは思っていない。その意味では、人を信頼していない。
裏切られるかどうかはあなたの課題ではない」というが、いや、少なくとも、ビジネスで裏切られれば私の金銭的な損につながるし、友人関係なら精神的に損があると思うが・・・?それに疑ったら相手にも察知されるというが、「それが何?」という感じ。
そもそも、相手に何も非がなければ、疑うというところまではいかないのではないか?疑うという事は、相手に疑うべき部分が何かあったのでは?
(まあ、過去に似た外見や言動の人に、身体的または精神的な被害を受けた事があり、それを無意識に意識している可能性もあるが・・・)
(あるいは、メディアによって、特定の特徴を持つ人間に対するステレオタイプから嫌悪感を抱いている可能性もある。自分も、人は見た目ですべてが決まるわけではないと思ってはいるが、金髪の人間を見ると、嫌悪感を拭えない。徐々に反応を変えていきたいと思う)
まあ、いずれにせよ「無条件に相手を信頼しなさい」というのは、なかなか難しい話だと思う。少なくとも、理解しても、それを実践するには相当長い時間がかかるハードな内容だと思う。
個人的には、「疑わず、信じず、ただ試す」というのを実践していきたいと思っている。疑わないし、信じない。とりあえず、試して期待する効果がでなければ、その関係に見切りをつければいい。

《参考文献(youtubeも文献だよ)》
《「嫌われる勇気」~トラウマなんて存在しない~》

《信頼はなぜ裏切られるのか―無意識の科学が明かす真実 》


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