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【世界一周】2カ月が経って

こんにちは。まことみほの「まこ」です。

今は北アフリカのモロッコ・マラケシュにいます。
(今日から2泊3日でサハラ砂漠に行ってきます)

写真は、ポルトガルのアゲダという街の「アンブレラ・スカイ・プロジェクト」の1枚です。ここは小さな街ですが、晴れた空に広がる傘の景色に超感動しました。毎年7月から9月に開催しているので是非行ってみてください!

さて、6月2日に世界一周の旅を始めてから、あっという間に2ヶ月(半)が過ぎました。2ヶ月記念は、フランス・パリ。訪れた国・地域も、15となりました。

7月2日から8月2日までの1ヶ月はというと、
インドネシアのバリで癒され初のサーフィンにもトライし(波に乗れた!)、
香港の食に舌鼓を打ち(岩瀬さん、ありがとうございました)、
中国の・深センのテクノロジーの進化のはやさと起業家精神に刺激を受け、
マカオのカジノで夫婦で敗北し(またラスベガスでのリベンジを誓い)、
スリランカのバワホテルでまた癒された後、
アジアを離れ、ついに、ヨーロッパへ。

イギリスのロンドンや郊外の都市の美しさに魅了され、
フランスのパリのセーヌ川でなぜか感動して夫婦で涙する、
という、とても贅沢で、幸せな時間を過ごしています。

ヨーロッパが楽しくて、2ヶ月記念を大幅に越してしまい、2ヶ月半経ってしまいましたが、2ヶ月が経った今、1ヶ月の時とはまた違う気づきを、いくつか記しておきたいと思います。

1. 「世界一周の意味」について
一番多い質問の一つが、「世界一周して、どうですか?」。
どうして世界一周をすることに決めたかは、これまでのブログでも書いたし、取材もしていただいたこともあり、整理して答えているつもりですが、世界一周して、どうですか?への答えはあまり深く考えておらず、とりあえず、「めちゃめちゃ楽しいです。皆さんも是非」と答えていました。

でも、折角の機会なので、「世界一周の意味」を考えてみました。

僕が思う、現時点での世界一周の意味は、

「世界中のそれぞれの、今を、リアルを、横断的に、ほぼ同時期に、肌で感じられること」

としています。

その土地に長くいる人たちと違って、「深く」は知ることができないけれど、世界中の人や場所、できごとを、タイムリーに、自分たちの肌で、感じることができる。それぞれの比較も可能です。

例えば、香港のデモ、深センのテクノロジーの活用や進化のスピード、英国のボリス・ジョンソン首相の就任とそれに対する国民の反応など、どれも日本にいてはメディアを通じてでないと感じられなかったことでした。(もちろん、日本にいながらでも、その時にその場所に行く、という方法はあります)

また、すごく大きなニュース性のあるものばかりでなく、例えば、欧州での電車の駅のバリアフリー。

一見、ロンドンやパリのほうが進んでいるような気がしますが、少なくとも僕が実際に歩いた場所では、東京のほうが進んでいます。(その分、欧州の人々のほうが親切だ!という意見もあります)

ここでは事象の一つひとつを切り取りたいのではなく、どの地域でも、誰でも、良し悪しがある。そのリアルを肌で感じて、吸収して、味わい、持ち帰り、つなぎ、シェアし、自分の行動に活かすようにしたいと思います。

2. ごみ拾いからの一日一善

1ヶ月経ってから、1点行動を改めたことがあります。それは、「ごみ拾い」。

え?ごみ拾い?
はい、そうなんです。ごみ拾いなんです。

例えば、東南アジアでは、ごみが道に捨てられていることがありますよね?

それを見て、「汚いなぁ、日本はやっぱり清潔で綺麗だわ」と思ったことありませんか?

僕はそんな一人でした。

そんな時に、ミャンマーでごみ拾いをしている知り合いの方のFBの投稿を見て、自分の愚かさを知りました。

自分は落ちているごみを、一つでも拾ったかと。
道端に落ちているぺしゃんこになっているペットボトル、拾ったかと。

答えはNO。
行動せずに文句を言う、最低野郎でした。

単にそれだけ、そんなこと、かもしれませんが、そして、個人がごみを少し拾うだけで劇的に状況が良くなるわけではないのは十分にわかっていますが、自分の中では脳天をかち割られたできごとのひとつだったので、書いておきたいなと。

ごみ拾いをするようになってから、一日一善を強く意識するようになりました。

例えば、写真を撮ってほしそうなカップルや家族がいたら、こちらから声をかけてあげる、空港のアライバルカードでペンを持っていない外国人がいたら、貸してあげる、そうするとみんな、やっぱり喜んでくれるんですよね。

自己満足かもしれませんが、ほんの小さなことでもいいから、これからも一日一善を続けたいと思います。

3. 世界平和
一昨日8月15日は、終戦記念日。
世界を旅していると、安全が、命が、平和が、一番だとつくづく思う。これ以上大事なことはない。

アジアから欧州、そして北アフリカ。仏教、キリスト教、イスラム教など、宗教や人種の違いがあり、大陸ごとだけでなく、各国内でも分断や格差を感じることがある。

インドネシア・バリで、ミガキイチゴ社長の岩佐さんと食事をしていたとき、こんなニュアンスのことをおっしゃった。

「ハマちゃん、何が一番大事かって、やっぱり世界平和だよ。このままだと、世界がいつまで持つかわからないよね」

なぜか、その一言が妙に頭に残っていて、日本にいるときはそこまで実感はなかったけど、世界一周で色々な国や都市、地域を訪れてから、強く意識するようになった。

「ハマちゃんはどう思う?」と言われて、あまり深く考えていなかったけれど、

「世界平和、大事ですね。めちゃめちゃ大事です。ただ、どうしても大きすぎるマターになるから、それはそれでできることを考えて動きつつ、それと同時に、個人や周りの人たちの幸せも考えたいなと。それらの往復こそが重要だと思うし、それらはつながっているんじゃないかと思います。だから、その両方を実現できるようにしたいです」

的なことを言ったような気がする。
うん、わかったようでわからない。

言いたかったのは、大きなことも小さなことも、両方大事で、両方考えて行動していきたいなということ。
(あーこの会話の続き、またしたい!)

正解・不正解がない上記の問いに対して、この世界一周の旅で色々な価値観に触れて、自分たちにできることを考えて、見つけ、行動に移したいと思います。

4. 命のありがたみ
先ほどの世界平和の話にもつながるが、何よりも大切なのは、命。

昨日、投資家で京都大学客員准教授の瀧本哲史さんが亡くなられたというニュースを目にした。

One Panasonicを立ち上げた直後ぐらいに、瀧本さんが登壇されたイベントがあり、自分のやっていることを発表したい人は手を挙げてくださいと言われたので、勇気を振り絞って最初に手を挙げてワンパナの話をしたら、

「はい。内輪(社内)の話をしても全く面白くない、皆さん、今のはダメな事例です」

とけちょんけちょんに言われ、笑いものにされ、めちゃくちゃ悔しかったのを今でも鮮明に覚えている。
覚えとけよと思ってその時頑張れたのも、正直ある。

でも、瀧本さんはその後こう付け加えた。

「自分(瀧本さん)なら、そう思っている他の会社も巻き込み、シリコンバレー株式会社をつくる」と。

実際に、著書「君に友だちはいらない」の中でも、One Panasonicの話やシリコンバレー株式会社といった上記の話が出てきます。その後も、一度お会いして直接アドバイスをいただきました。

瀧本さんの構想には及びませんでしたが、瀧本さんとの出会いがONE JAPANにつながっていると言えます。

亡くなられる数日前にも、別件でご連絡をすることがあり、すぐに返信をいただけたので、まさかこのようなことになるなど、思ってもいませんでした。改めて、One PanasonicやONE JAPAN、そしてシリコンバレー株式会社構想について、お話してみたかったです。  

ご冥福をお祈り申し上げます。

死は本当に悲しい。
でも、命だけはどうしたってよみがえらない。

だからこそ、命あるものの使命は、命ある限り精いっぱい生きること。後悔の無いように、今を精いっぱい生きること。

それしかないと、僕は思っています。

結局、マレーシアからの最初の投稿もできていなくてごめんなさい。毎日の旅を楽しむのと、休むのと、旅の予定をたてるのとONE JAPAN関連でいっぱいいっぱいです。これからも、僕らのペースで可能な限りあげていきたいと思います。

モロッコのサハラ砂漠、フェズ、シャウエンの後は、
スペイン・バルセロナ、泡パーティーで有名なイビザ島、トマティーナ(トマト祭り)で有名なブニョール、マヨルカ島、
フランス・マルセイユ、ニース、カンヌ、モナコ、
イタリア・アマルフィ、チンクエテッレ、ミラノ、コモ湖、
スイスはマッターホルンに行く予定です。今から楽しみです。オススメ情報、お待ちしています!

今回も、長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

まこ
灼熱のモロッコ・マラケシュのホテルから