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ブロックアクセサリーの洗濯の仕方・シワ取りの仕方

基本的にブロックアクセサリーは洗濯出来ます。
ただ、普通の衣類の様に洗濯機に入れて、乾燥機にかけてというほどお手軽ではありません。
各素材ごとのお手入れ方法を記載していきます。

お手入れの基本

素材の詳細については下記記事をご参照ください。
ブロックアクセサリーの素材と形|MAKOTO IWAKI|note

まず、基本的にどの素材であっても「優しく手洗い」です。
この優しさの度合いが素材によって変わってきます。
大きく分けて洗濯時の素材の強度は
人工皮革・樹脂加工生地>ウールフェルト・和紙
という具合に分けることが出来ます。
そしてウールフェルトと和紙は販売時に付けている下札では「洗濯不可」の絵表記にしています。この理由についても合わせて説明していきます。
「手洗い」といっても「洗濯機の手洗いコース」で洗うと破損につながります。

アイロンに関してはどの素材も気にせず掛けることが出来ます。
素材によってはテカリやアイロン跡がついてしまうことがあるので、当て布をして掛けた方が安心です。
アイロンの掛けやすさは先ほどとは逆で
ウールフェルト・和紙>人工皮革・樹脂加工生地
となります。ただそこまで難しいことではないのであまり気にしなくても大丈夫です。

洗濯の流れ

①洗面器などの桶に水をはり優しく手洗い

ゴシゴシこすらず優しく軽くゆすぐ程度で洗ってください。付け置きがベストです。

人工皮革と樹脂加工生地は多少の負荷をかけても大丈夫ですが様子を見ながらやってください。頑固な汚れなどは汚れに合った適切な方法で負荷を掛けないように気を付けてください。
樹脂加工生地は加工により耐水性が高くなっているため通常は洗濯不可の生地であっても洗うことが可能なものもあります。樹脂加工生地で「洗濯不可」としてあるものはそれでも洗えない物なのでご遠慮ください。
また、デニムのような繊維の太い生地は加工をしていても先の方がほつれますので、ほつれの気になる方は洗濯時も優しく取り扱ってください。

ウールフェルトと和紙は「極めて優しく」洗ってください。
この2種類は不織布で仕組みは同じような素材です。
紙はイメージしやすいと思いますが、水に濡れると組織の結合が緩みます。
この状態で負荷が掛かると破けたり型崩れの原因となります。
一度壊れた組織の結合は元通りに戻すことはできません。

そのため力を加えたとしても優しく揺らす程度でお願いします。
(しゃぶしゃぶのようにつまんで水中で振るのもやめてください)
(和紙はコピー用紙のような普通の紙より強靭ですので安心して濡らしてください)

②優しくすすぎ

洗剤と汚れを流すためにすすぐ必要がありますがこの際に気を抜かないように気を付けてください。
水を流し水を入れるときにどしても水の流れの力が加わります。フェルトや和紙はこの時も気を付けた方が安全です。
ブロックアクセサリーが動かないように優しく手で包むか、一度桶から取り出して水を入れ替えて優しくすすぐというのを繰り返してください。

③力を加えずに脱水

脱水は一番気を付けてください。
①②と気を付け脱水で雑巾みたいに絞ったら簡単に破損します。

ではどのように脱水するかですが、タオル等で優しく水気を取るだけにしてください。
しっかり水気を取ろうとするとどうしても力を加える必要があります。
しかし生地全般濡れているときが一番弱い状態です。
アンパンマンと一緒で、最低限力を掛けずに取ることが出来る水分だけ取って、脱水にこだわらずあとは乾燥に任せましょう。

④平置きで陰干し

干す際は洗濯バサミで吊るすなんてことは絶対にしないようにしましょう。
水分を多く含んだ状態で吊るすと自重で負荷が掛かりすぎてしまいます。
形を整えて負荷が掛からないように平干しでお願いします。
立体的なアイテムは中にタオルなどを詰めて形を整えてから干してください。

フェルトのような吸水性が高い素材の場合、干すタイミングによっては1日で乾ききらない可能性があるので邪魔にならない長い時間置いておける場所に干すことをお勧めします。

⑤アイロンがけ

アイロンがけは必要に応じてで大丈夫です。
人工皮革や樹脂加工生地はアイロンを必要としない場合が多いと思います。
ウールフェルトや和紙は①~④の過程次第で少し整えてあげた方がいい場合があります。
もしアイロンが無いという方は重いもので圧を掛けてあげるとある程度形は整います。

アイロンを掛ける際は通常の服と同じように素材に合わせた温度設定で、形を整えてかければ問題ありません。
よっぽど乱暴に掛けなければアイロンで壊れるようなことはありませんので神経質にならず安心して掛けてください。
和紙は濡れると弱くなりますので濡れているときはお気をつけください。

※洗濯するときは分解する必要がある?

「アクセサリーの状態で洗濯していいのか、分解してブロック単体で洗濯した方がいいのか」というこですが、
「優しく扱える方はアクセサリーのままでも大丈夫」ですが「そうでない場合は分解した方が安全」です。

この理由は、アクセサリーの状態のときに負荷が一番かかりやすい部位はどこかというと「各ブロックごとを結合している突起と穴」です。
濡れて結合が弱って水による重みが加わりその際に洗濯の際に動きが加わると、結合部に負荷が加わります。強い負荷が掛かってしまうと突起と穴が傷み上手く結合できなくなったり、最悪乱暴に扱うと突起がちぎれます。

ブロック単体であれば結合していないため負荷が少なく、体積が減って自重も軽いため負荷も小さくなり扱いやすくなります。
洗う際も手のひらサイズなので簡単に負荷を掛けずに洗うことが出来ます。

そのため慣れないうちは分解して単体で洗うか、汚れた部分だけ取り外して洗って、感覚をつかんだらアクセサリーの状態で洗うという方法が無難です。
慣れないうちからバッグのような大きくて立体的なものを洗わないように気を付けてください。
バッグは分解するのも大変なのでそのまま洗うことになるかと思いますが、①~⑤まで各工程で注意を払わないと破損につながります。
バッグは特に汚れの気になる部位だけを分解しての洗濯をお勧めします。

分解する際はわからなくならないように写真を撮っておいて、クリップなどでどこにつけ直したらいいかわかるように目印を付けておくと安心です。
もしわからなくなった場合はSNSやHPで組み方動画を掲載しているのでそれを手本にしてください。
動画を見つけられなかったり見てもわからなかった場合はお気軽にお問い合わせください。

シワ取り

使用や保管でシワが付いてしまった際は、洗濯時に記載している方法と同じように、通常の服と同じように素材に合わせた温度設定で、形を整えてかければ問題ありません。
もしもシワや癖がしっかりついてしまった際は霧吹きで湿らせてからアイロンをかけると整いやすいです。

まとめ

全体を通してのポイントは「力を加えない」です。
こんな書き方をしたらおっかなびっくりで洗濯に抵抗が出るかもしれませんが、慣れれば加減もわかり、言い方が良くないですが雑に扱えるボーダーラインが分かるようになります。

ウールフェルトと和紙の洗濯絵表示をなぜ「洗濯不可」にしているかというとこの記事での注意点を踏まえて洗濯をしないと確実に破損するからです。

クリーニング店に出される際はお店によっては断れると思いますが、受けて下さるお店でも丸投げせずにこちらの記事の情報をお伝えすることをお勧めします。

難しそうに書きましたが動物に置き換えて考えてみると大型犬をワシャワシャ洗う方法と小型の手のひらサイズの弱い小動物を優しく洗う方法が違うみたいなものです。
シャツやパンツといった汗を各部位に身に着ける物ではないので頻繁に洗濯の必要はないと思います。
よければたまに気が付いたときに必要があれば優しく洗ってあげてください。

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