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安全な場所は、どこ?

心の平安は、物理的に安心安全な場所と不可分一体だと思う。

そういう場所を確保するため、むかしから町を城壁で囲むことで防御してきた。中国では、城と書いて「まち」という意味だから、人が生活するのに城壁が無いなんて考えられない、ということだろう。戦争が多かったのだ。

聖書の舞台の中東も、同じだ。なので聖書には、城壁を打ち破る、とか、城壁を乗り越える、とか、城門に立つ、とか、カゴに乗って城壁をつり降ろされて脱出する、という描写がいろいろ出て来る。

今日の聖書の言葉。

堅固な思いを、あなたは平和に守られる
あなたに信頼するゆえに、平和に。
イザヤ書 26:3 新共同訳

今日の聖書の前後では、エルサレムが堅固な城壁で防御されているので安全だ、ということが言われている。

私たちには堅固な町がある。主は救いのために城壁と塁壁を築かれる。
イザヤ 26:1 聖書協会共同訳

けれど、歴史を見ると、エルサレムの城壁は何度も破られているので、平安ではなかった。バビロニアに破られ、ローマ軍団に破られ、十字軍に破られ、多くの人々が命を落とした。

地上のエルサレムの城壁は、万全ではないのだ。

だから、聖書は最後の方で「天のエルサレム」を待ち望むように、読者の心を仕向けている。

聖書の最後の本、ヨハネの黙示録の、それも末尾に出て来る「天のエルサレム」は、一辺が2000キロメートル以上ある、タテ・ヨコ・高さが同じの完全な立方体だ。

天使が物差しで都を測ると、1万2千スタディオン(約2160キロメートル)あった。長さも幅も高さも同じである。
黙示録 21:16 聖書協会共同訳

この超巨大立方体の特徴は、宇宙空間を浮遊していることで、地上にも降下することが可能。黙示録では、その降下の光景が描かれている。

私は、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために装った花嫁のように支度を整え、神のもとを出て、天から降って来るのを見た。
黙示録 21:16 聖書協会共同訳

この超巨大立方体は浮遊しているから、地上軍は攻めようがない。また、大気圏外に出れるから、航空戦力でも攻められない。完全防御による安心安全が確保されている都市だ。

この浮遊都市の中に、父と子と聖霊なる三位一体の神が、人類といっしょに永遠に住む、といわれている。天地創造から今までの人類の全人口をカウントすると、約1000億人になるそう。いったい1000億人も収容できる構造物があり得るのだろうか?

この浮遊都市が、どういう構造と材質かは、聖書はくわしくは述べていないが、仮に床の厚さを1000メートルとし、天井の高さ1000メートルの空間を各階に設けた場合でも、一辺2000キロメートルの立方体であるのだから、1階から1000階まで確保できることになる。

各階はタテ・ヨコ2000キロメートルの広さを持っているので、それぞれに1億人ずつ居住させたとしても、1人当たり40平方キロメートルのスペースが確保される。杉並区より少し広いぐらいのところに1人という人口密度だ。広い。。。広すぎる。。。

すべての人に、安心安全な、広い場所が用意されているということ。

イエスは福音書でこう約束している。

私の父の家には住まいがたくさんある。もしなければ、私はそう言っておいたであろう。あなたがたのために場所を用意しに行くのだ。行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたを私のもとに迎える。こうして、私のいる所に、あなたがたもいることになる。
ヨハネによる福音書 14:2-3 聖書協会共同訳




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