ぼくの




広くて青い。
暗くて明るい。僕の宇宙。涼しくて暖かい。僕の箱庭。
さんざめく流星が頬を照らす。

ひとりも気楽でいいものだ。
どうしてここに居るのかどのくらいここに居るのか、ただのひとつも思い出せないけど。

今日も星を眺める。
明日もきっと星を眺める。
悠長なものだ。誰かに叱られないか一瞬不安になるがここには誰もいない。

ひとりだけど独りじゃないから。


一等明るい星が流れた時、微睡む君の横顔がふと浮かんだ。
あれは、ぼくの―

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