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ライドシェアについて思うこと〜「GO」アプリがあるじゃない

今日の夕方のニュースで
「ライドシェア導入「55%」が反対」
という報道がありました。
え??と思ったので、少し個人の意見をnoteしておきます。

一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を送迎する「ライドシェア」について、55%が「反対」と答えたことが最新のJNNの世論調査でわかりました。一方、「賛成」は31%でした。

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【調査方法】固定・携帯電話による聞き取り(RDD方式)
全国18歳以上の男女2487人〔固定988人,携帯1499人〕
有効回答1219人(49.0%)〔固定609人,携帯610人〕(61.6%)(40.7%)

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/699130から抜粋

「ライドシェア」
なんだか誤解しやすい言い方ですが、シェアでイメージする「乗合」の意味じゃないですよね。
実際、ニュース映像で(いつもの)町の声みたいなショットが数人いたのですが
「方向が一緒だったら乗合しても費用が安くなるからいいんじゃない?」
と言ってる人がいましたが、それは「乗合タクシー」で、
ここで言っている「ライドシェア」はいわゆるUberとかですよね。
自家用車で空いている席を利用するという意味合いでライドシェア。
昔からこういう言い方したんだろうか。
Uber Eatsは出前シェアとか言うのか?(ま、それは置いておいて)

Uber、海外旅行で利用された方は賛成して下さると思いますが、めちゃくちゃ便利です。
この運転手は誰なのか?どんな(乗車)履歴があるのか、評価は?
というのがアプリで一目瞭然なので、流しでタクシーを拾うよりも安心です。
料金も走行ルートも最初から分かっていますし「明朗会計」
Uberで嫌な思いをしたことはありません。

なので、「反対」が55%もいたことに少し驚いています。
具体的な設問がわかっていないので、この「55%反対」もどの程度リアルなのかわからないですが、
「新しい仕組みを導入することに不安が先行する」
と言うことなんでしょうね。
試してみれば便利なのにな。。

それにしても、このライドシェア、平たく言えば個人タクシーみたいなもんですが、タクシー業界が反対するのは分かります。
タクシー乗務員の人材不足が導入検討の理由の1つと政府は言っているようですが、何かの番組でタクシー業界関係者が出演していて
「タクシー人材不足の問題じゃなくて、タクシー台数の規制があったからだ。それを解除すればいいじゃないか」
みたいなことを言っていました。

その手の業界事情には詳しくないので、あくまでも一般人の勝手な意見ですが、
おそらく、業界が反対なのはおそらく業界参入自由化に伴う既存事業者の反対意見
ということなんじゃないかな、と思っています。
これまでも、いくつもの業種で規制や制度が自由化して、外資が入ってきて、価格競争が起きて、既存事業者が追い込まれてきたなんてことを目にしてきました。

タクシーの場合は、タクシー会社に行けば誰でもすぐに乗務できるわけではなく、
一応「2種免許」というものの取得が必要です。
僕らが自家用車を運転するために取得する免許が「1種免許」なので、追加で業務用の資格を取得する必要がある訳です。

さらに、特定のタクシー会社に所属しない個人タクシー業者の場合、
(ライドシェアとは考え方が違いますが、個人でタクシー業務相当に従事するという意味では並べて捉えてよいかもと)
これも誰でもなれる訳ではなく認可されるための一定の基準があります。
年齢によって違いはある様ですが、例えば35歳未満の場合の条件は

タクシー会社で10年以上の勤務経験と無事故無違反であることが条件

ということで、かなりハードルが高めです。
まずは、タクシー会社で修行してから出直して来いや、ってことです。

こうした免許を持っていないのにタクシーのようなことをやっているのが「白タク」で、現状では違法行為です。
(昔、終電がなくなった東西線千葉方面行きの最終が木場だったか南砂町だったかまでで、さらに先の行徳へ帰るために、地下鉄駅を出ると白タクがたくさん出ていて何度か利用した記憶があります)

それが、ライドシェアという名目で事実上なし崩しになることを恐れているのかと思いますし、この辺りの整合性はライドシェア導入にあたっては必要かなと思います。

10年くらい前ですか、Uberが日本上陸しようとトライしていたことがあったようです。
ですが、当時はやはりタクシー業界などの反対にあって断念したようです。
なので、日本ではまずはUber Eatsから事業参入したんですよね、確か。

そして、その頃外資に先を越されないようにと国内事業者がUberと同様またはそれ以上のサービスを提供しようと、家業を継いでIT子会社も設立して取り組みはじめられたのが日本タクシーの若社長だった川鍋さん、だという認識があります。

その時の取り組みが、今のタクシーアプリ「GO」だと思うんんですが、
「GO」もそのまんまUberなんです。
めっちゃ便利です。
ただ、日本の場合は誰でもタクシー業務を行うことが出来る訳ではないので、「GO」の位置付けはあくまでもタクシー配車です。
ですが繰り返しますけど「GO」の顧客体験としてはUberそのものです。

なので、「ライドシェア」導入にあたってはUberなどの外資を安易に国内に入れるのではなくて、
「GO」アプリを基盤にすればいいんじゃないかと声を大にして言いたいです。
もちろん、タクシー営業免許に関する法整備だけは整合性をあわせる必要はありますし、不要な犯罪などが起きないように「ライドシェア事業者」登録時の加入条件などの設定は必要でしょう。
ですが、出来ればガチガチではなくとも、ユルユルでもない、いい塩梅で、ちゃんとしたドライバーであれば簡単に参入出来るように(この辺りのさじ加減、国土交通省とか下手そうだなぁ。。)というのが希望でしょうか。

まずは小さい地域からやってみればいいんじゃないですかね?
これからさらに高齢化社会になっていき、特に地方などタクシー会社の供給数がニーズに対応できなくなることは明らかなので、やっぱり「ライドシェア」はやった方がいいと思っています。

そして、その仕組は

外資のUberではなくて既存の国内事業者の「GO」アプリで導入

がいいかなと思います。

<了>

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