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『複業を語る』その3:どこから仕事を取るの?

さて、企業内診断士の副業・複業の実態について語る、シリーズ『複業を語る』。今回も副業・複業の実態を赤裸々に語っていきたいと思います。

今回は、よく診断士になったばかりの方から聞かれる話、「仕事はどこから取るの?」です。

複業でお仕事を取る場合、独立している方ほど、営業活動に時間をかけられるわけではありません。また、諸般の事情で大きな声では、営業がやりにくい方もいるでしょう。

そんな方々は、どうやってお仕事を取っているのでしょうか?

1)知り合いからの紹介
診断士の方で、特に年次の浅いころに仕事を受ける場合、このケースが一番多いのではないでしょうか?自分が、今までやってきた&今やっている仕事は、このケースがほとんどです。

そして、この場合の「知りあい」には、二通りあります。

一つは、知っている診断士や税理士等からくるケースですね。「補助金の申請支援を手伝ってくれないか?」とか、「一緒に創業塾の講師をやらないか?」とか、そんな形で、先輩の独立診断士や税理士事務所、支援事業社からお声がかかることが多いです。この場合、声をかけてくれた人の下請けとして仕事をするケースが多いです。

契約行為等、自分でやらなくて済む反面、自分でコントロールできないことが増えるため、結果的にスケジュールがタイトになったり、作業量が増えたりすることがあります。

もう一つは、以前からの知り合いのケースです。複業・副業をやっているという話を聞きつけた知り合いから、「こんなことで困っているんだけど・・」というような形で相談を受けることがあります。最近、自分の場合はこちらのケースが多いですね。高校時代の友人や、昔の仕事仲間が、「誠って、○○とかやってくれるの?」なんて話を持ってきてくれて、それがお仕事になることがあります。
この場合、当然、依頼主から直接仕事を受ける形になります。守秘義務、業務委託等の契約手続きが必要ですと面倒ではあります。しかし、世の中には契約のひな型的なものは溢れていますので、ここはあまり手を抜かず、きちんと契約を結んでおくことをお勧めします。また、契約とまでは言わなくても、作業範囲と役割分担、スケジュール、アウトプット、報酬(税抜き・込み)程度はメールでやり取りしておくことはお勧めします。

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2)支部、区会等から
東京の協会の支部や、23区のいわゆる区会に所属していると、そこからお仕事が紹介されることがあります。補助金の事務局や審査員、自治体が実施する相談会の相談員や、調査員などが代表的な例でしょうか?相談会などは平日昼間に開催されたりますので、企業にお勤めの診断士には、ちょっとハードルが高いですが、時間の都合がつくのであれば、経験するのもいいと思います。

3)研究会から
実務に重きを置いた研究会では、実際のお仕事が研究会経由で紹介されることがあります。研究会の方針やリーダーの人脈によって、お仕事の内容はバラバラなので、一概に良し悪しは言えませんが、ある程度、案件の概要が分かった時点で手を挙げられるのはメリットかもしれません。

4)マッチングサイトから
あまり数はいませんが、 Lancers(ランサーズ)CrowdWorks(クラウドワークス)等のビジネスマッチングサイトから、お仕事を取っている方がいます。仕事の内容は、当然、独立しているコンサルタント向けのものが多いですが、よくよく条件を確認してみると、複業・副業でもできそうな内容だったりします。相手の顔が見えないので、そこがリスクと言える・・・かもしれません。

5)会社から
複業・副業の受け皿の会社を作ってしまった人がいます・・・・。

こんな方、僕は一人しか知りませんが、これも一つの在り方かもしれません。さすがに、自分にはそこまでの余力も才能もございませんが・・・・(笑)

そして、どこからお仕事を頂くとしても、

・来たチャンスは受けること。受けてからどうやるかを考えること。
・メールの速攻返信、作業の期限順守等、最低限度のマナーは守ること。

は、お勧めします。

まあ、それについては僕ではない方も、いろいろ書いてますので、今日は・・・・止めときましょ。

ITベンダに勤務する、中小企業診断士です。得意のITを活かしつつ、常に楽しく前向きに、中小企業の方々と一緒にいろいろ考えていきたいと思っています。