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風のように旅をする vol.1

胆振。
この字を初見で読める人はそう多くはないはず。
正しい読みは「いぶり」。
胆振とは振興局の名称で、11の市と町で構成されており、「太平洋に面しており東西に広い」というのが簡単な胆振の地理的特徴である。  
さて今回の旅は、胆振の旅。
東胆振と呼ばれる安平町を出発し、西胆振にちする伊達市を訪れた。  

個人的に好きな道の駅「道の駅だて歴史の杜」

ロングドライブをしたりすると必ずと言っても良いほど立ち寄る道の駅。
北海道には128か所(2021年3月17日時点)道の駅があるが、その中でもかなり好きな部類に属するのが伊達市にある「道の駅だて歴史の杜」。
お気に入りのポイントは、野菜の販売スペースが大きくいつも充実していること、コーナーとしては特段広いわけではないものの「ハンサム焼き」や「だてのてんぷら」といった訪れた人を惹きつけるフードがあるということ。 

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訪れた日は土曜日。
コロナ禍ではあるものの多くの車があった。店内も多くの人ではあったが、例年通りの賑わいというものはなく、むしろ寂しさすら感じるくらいに。
まずは、いつもどおり野菜の販売スペースを見て回る。胆振は雪が少ないエリアとして知られているが、だからと言って露地栽培ができるほどは決してない。多くの生産者がハウスで育てたであろう農作物などが並ぶ。
その後は、フードコーナーへ。
まずは「ハンサム焼き」をゲットする。

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購入したのは「粒あん」と「クリーム」。

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1こ80円という価格の安さも相まって、いつも複数個購入してしまう。 続いては隣接する「てんぷら」のショーケースを覗く。
「うずら玉子天、玉ねぎてん、紅しょうがてん、平てん1こずつください」
そう伝えた。
1つで100円前後なのもありがたい。10時のおやつとしては多いが頼んでしまった。

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これらは、車に戻り温もりがあるうちに4つ全て胃袋にぶち込む。美味しいからなにも苦になることなく堪能することができた。
さて、手元にはもう食べるものはない。友人との待ち合わせ時間が近づいてきたのでエンジンをかけようとした…。
「やべっ」
今回、伊達市に足を運んだワケは、道の駅のフードを楽しむことだけではなかった。 むしろ、肝心なことを忘れていた・・・。

Speech balloonな旅

 Speech balloon(スピーチ・バルーン)。 日本語訳すると「吹き出し」ともなるが、これは、伊達市に活動の拠点を置く吉田貫太郎くん(以下、かんちゃん)が手掛ける西胆振を紹介するフリーペーパー。 

これを道の駅にもらいに来たはずなのに、食べ物に釣られ、本来の目的を見失うという大失態をかました。
すぐに車を降り、フリーペーパーなどが並ぶゾーンへ。

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「あった!あった!」
これが発刊されたと聞き、伊達市に赴き手に入れることを決めたワケなのに。 

さすがに発刊のたびに足を運び直接手にしているというわけではなかったが、今回はテーマで心を射抜かれた。 

「噴火湾で大きく育ったホタテの水揚げ」

 このフレーズ。強すぎる。
 「噴火湾のホタテを西いぶりのお店で!」というのだから。

Speech balloonを手にしたコバヤシは、かんちゃんとの合流場所へ急ぐ。

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合流場所としたのは、Speech balloonでホタテを使った限定メニューを提供している「伊達流イタリアン イルクオーレ」。
中にはいるとカウンター席とテーブル席があり、雰囲気の良いお店。

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さずがのかんちゃん。
入るとすぐにお店の方とコミュニケーション。
お店の方がかんちゃんにかけた衝撃の一言が飛び込んできた。
「今日ホタテないのさ」

また来る口実ができた

【コバヤシ】
「あるある〜(笑) ほかも美味しいんでしょ?」
【かんちゃん】
「ほかも美味しいんで!」

ネイチャーフォトを何年もしていると、自然に左右されて生き物や絶景に出会えないことだってある。むしろそんなことが多い。
自然を楽しませてもらうのは、食も写真も一緒。
自然に逆らうことなく、そのときの最良の判断を下していくだけなのです。
すぐにカウンター席に座り、メニュー表を見る。
2人して頼んだのは、これ!

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黄金豚自家製チャーシューと彩り野菜のペペロンチーノ仕立て〜温たま添えて〜


まず!「自家製チャーシュー」に惹かれました。
次!伊達は胆振でも農作物が充実しているイメージがあるため「彩り野菜」に惹かれました。
次!「ペペロンチーノ」という大好きすぎるワードに惹かれました。
そして最後に!「温たま添えて」という優しさに惹かれたので、このメニューに決めた。

いや美味しい!!
ペペロンチーノなんだけど、和風テイストということもありオイリー感が抑えられていて良い。
なんだろう。
病みつきになってしまう味です。

さらにこのランチ。かんちゃんにご馳走してもらいました。
ありがとう♪

予期せぬメニューでこれだけ美味しいとなると、ホタテを使った限定メニューが気になる。
しかし、時期は年度末。
なかなか休みを作ることができず足を運べないかも・・・。

次こそは、限定メニューに出会いたい。いや、出会いに行かねばならぬ。

 

p.s.

「次は安平町に行くのでよろしくお願いします!」
いやぁ〜良いね。
なにでおもてなしをしようかな?
そう頭を悩ますのが楽しいのです^^


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