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Xデザイン学校02: オブザベーション

今回はオブザベーション(観察)を学びました。
初めてのことだらけで全く理解できていないことが多い…
来週からさらに難易度が高くなるでしょうが、せっかくのこの機会、楽しみつつ、失敗しつつ、様々な体験をしていきたいと思います。

観察の必要性

改善や提案をする際に必要になる調査、私は調査=ユーザへのインタビューやアンケートと認識していました。(実際に職場でも話聞かせてほしいという依頼がよく飛んでいるので)しかし、アンケートだけではよくない!なぜなら、人が正直に事実をいうのは行動した直後のみだから。これは嘘をつこうとしているのではなく、回顧的になってしまうから。
「何か困ってることないですか?」と聞かれても、利用している最中には不満を持っていたとしても、2、3日もすれば忘れてしまう。辛い記憶は楽しい思い出に上書きされる。本当にそうだなと思いました。
ユーザから直接聞いたとしても正しいとは限らない。だからこそ、まずはユーザの行動を観察し、事象を収集する。事象からわからないことは話を聞いて調査する。全てのデータを集めてから分析をする。「自分の目で見て問いを立てる」を普段から少しづつ初めて行こう!

ワークショップ

課題は、ゼリーの新パッケージ提案。制限は内容物を変更しないことのみ。

まずはゼリーを食べてもらう様子を観察し、記録に起こす。これを3回実施。ここで困ったことは、ユーザの行動ではなくゼリーに目がいってしまったこと(手元ばかりで表情は全く見れていなかった)。どの粒度で書けば良いのかが人によってばらつきが出ること。洞察の記述部分に、事実のみを書く難しさ(この行動は、こういったことが関係しているのではないか?とこの段階で推測してしまう)。
作業の大まかなプロセスを決めておくなど、3人の被験者の比較をできるようにしておかなければならない。数値データの時には意識できていることも、行動に関する分析に対しては全く考慮できてませんでした…。

いざ、上位下位関係分析を実施し、提案しようという段階になると、
今まで講義の段階で、「利用シーンはどんどん変化する」「一人の特殊な行動ではなく、みんなが共通する部分に着目する」「改善して欲しいなんて誰も言ってない。嫌な人はそもそも食べない」など考える上でのヒントを頂いていたはずなのですが、実践してみると頭から抜け落ち、蓋が開けにくい、直ぐに食べたいのに慎重に食べなければいけないなど、UX向上ではなくUIの改善を提案していました...

ワークショップの振り返り

こうなってしまったのは、「モノではなく人を見るんだぞ」と口すっぱく言われていましたが、結局モノに目がいってしまったからではないでしょうか。そして、自分の思い込みんだフレームから抜け出せなかったことが原因だと思います。

ゼリーの最後がスプーンですくえないので残してしまう。被験者3人からそういう意見が出なかったというのもありますが、自分もそういう時は口をつけて食べるのが当たり前だと思っていて可能性として出てきていませんでした。
よくよく考えてみると、コンビニでカップスープを買った時にスプーンをつける人とお箸をつける人、店員さんによって対応が違います。若い女性の店員さんは必ずスプーンを付けてくださいます。私は容器に口をつけて飲んでしまうのですが、その方々や他の女性はスプーンを使っていたんですね。
このような普段の振る舞いにも問を持ち、突き詰めていれば、自分がしなくてもそのような方がいるという事実を考慮できていたのでは、と普段の何も考えずに生活をしてしまっていることにショックを受けました。

なによりも思い込みをしてしまっていたのが、ゼリーを食べるシチュエーションがコンビニで買ったゼリーを会社などの外で食べる。というようなものでした。
手がふけない環境だから、身長に開けないといけない。ベタベタを付けたくない。という、心理が何よりも強く働いていました。しかし、自宅の台所であれば?汚れても直ぐに手が洗えるから気にならない。
スプーンが小さくて食べにくい。大きいスプーンで食べればいい。
容器が持ちにくい。お皿に出すという選択肢もあるはずだ。
課題の要件は、パッケージ提案と内容物は変えないというものだったので、勝手に自分たちで制約を与えてしまっていたというのに、指摘されるまで気づきませんでした。

思い込みをすて、問い続けることで概念化ができるようになればもう少し違った見方をした提案ができるようになるのかなと思いました。


浅野先生、Aチームの皆さんありがとうございました!

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