お母さんとふたり旅に行ってきました その5
お母さんが元気に長生きしますように。
私は繰り返し、呪文のように言う。
「呪われてるみたい(苦笑)」
お母さんは笑いながらそう言うけど、言霊ってあるのかもしれないと私は思っている。だから私は言う。
お母さんが元気に長生きしますように。
母は高齢出産で私を産んだ。
母子家庭だった時期や、借金まみれだったり、いろいろあったけど、いつも母は優しい笑顔だった。それはいまも変わらない。
母と歩くと知らない人に時々「おばあちゃんと孫」に間違えられる。
私達は年齢差があるから。
お母さん、ごめんなさい。
昔、まだ私が子供だった頃。
下校途中に道でバッタリお母さんと偶然会って、お母さんは満面の笑顔で
「まあ!(私のあだ名)」
と呼んでくれた。
その時、ちょうど私はクラスの好きな男の子と一緒に歩いていて、少し恥ずかしかった。年の離れたお母さんが。
周りのお母さんはみんな若くて羨ましかった。
だから、そっけない態度をとってしまった・・・。
あの時、年の離れたお母さんの事を少しでも恥ずかしいと思ってしまった事を思い出すだけでも涙が溢れる。
今では、お母さんは世界一自慢のお母さんです。
お母さんの笑顔は、何よりも綺麗で美しいし、お母さんはまるで少女のように純粋で本当に可愛い。
年々足が悪くなって母の手を握りながら歩く時、本当に支えられているのは私の方だといつも思う。
お母さんの娘にうまれてきてよかった。世界一自慢のお母さんの娘の私は世界一幸せかもしれない。
いつもありがとうお母さん。
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