【経験】僕の人生が変わった日
こんにちは、まきしまです!
僕は2年ほど前に、辛い出来事を経験しました。
それによって僕の人生は大きく変わりました。
今日はその当時の気持ちを思い出しながら、その出来事についてお話ししたいと思います。
〜僕の人生が変わった日〜
今から約2年程前、僕はオープンまもない親子向けのカフェでキッチンスタッフとして働いていました。
元々料理が趣味で、その店で料理をしている時間はすごく楽しい時間でした。
そんなある日、お店でいつも通りオーダーが入ったのでせっせと料理をしていると、どこからか焦げ臭い匂いがしてきました。
周りのスタッフに
僕「ちょっと焦げ臭くない?」
と質問すると、
スタッフはこちらを見た瞬間、急に驚いた表情で僕を指差しながら
スタッフ「背中!背中!」
と声を荒らげながら僕を指差しました。
なんだろう?と思い、背中を覗き込んでみると、そこには荒々しく燃える火柱と真っ黒な煙が僕の背中を包んでいました。
さらにその瞬間、今まで感じたことのない熱さと痛さが僕の背中を襲いました。
僕はパニックになりどうしたら良いかわからず、熱さのあまりとっさに自分の背中を床に擦り付け、周りに助けを求めようと
僕「水っ!水っ!」
と何度も必死に叫びました。
それを聞いたスタッフが慌てて駆けつけてくれました。
そしてスタッフ総出で背中に水をかけてくれたおかげでなんとか火は消すことができました。
しかし、僕は背中に水をかけ続けていないと痛みで悶え死にそうになるくらいの痛みを感じていました。
少しでも痛みを和らげるためお水をかけて欲しいとスタッフにお願いすると、その場にいた全スタッフとお客様までもがボールに水を組んでバケツリレーをして僕に水をかけ続けてくれました。
そしてそれと同時に
スタッフ&お客様「早く救急車!救急車!」
と僕の背中を見た人たちが皆大声で救急車を呼んでくれている姿を見て、僕は今ただ事ではない状態なのだということを悟りました。
しばらくして救急車がお店の前に到着し、店長に連れられて僕は救急車に乗りました。
この時から少しづつ感覚が麻痺してきて、意識も朦朧としていました。
救急車に乗って15分後くらい経過した後、ようやく搬送先の病院が見つかり僕は病院へと運ばれました。
*ここからの記憶は曖昧なので覚えている範囲で話します。
病院に到着後、すぐに救急外来のお医者さんと看護師さんに迎えられて診察が始まりました。
この時意外だったのが、最初に状態を見たのは僕の背中ではなく、僕が煙を吸っていないかどうかということでした。
そして私が煙をほとんど吸っていないのを確認するとお医者さんが僕に
お医者さん「よかったね煙ほとんど吸ってなくて、いっぱい吸ってたら死んでたかもよ。ハハッ。」
と笑いながら言ったのです。この時だけはなぜか鮮明に記憶が残っています。
今思うとそれほどその一言がゾッとしたのだと思います。
後から調べてわかったことなのですが、火災による死因はほとんどが「煙による中毒死」なのです。
これを知った時、生きていられて本当に良かったと心の底から思いました。
背中の診察も終わり、すぐさまICU(集中治療室)に入院することが決まりました。
その日はそのまま病院のベッドの上で死んだように深い眠りにつきました。
次の日の早朝、看護師さんに声をかけられて目を覚ました僕は、看護師さんから話を聞いてそこでようやく自分が置かれている状況をある程度把握しました。
その時は、なんでこんなことになってしまったんだろうと事態を飲み込めない自分がいました。
そして何より背中が触らなくてもわかるほどグジュグジュになっているのが不快でたまりませんでした。
数時間後、昨日とは違うお医者さんが病室を訪れ背中を再度診察しにきました。
するとなぜかすぐ気が遠くなるような感覚に陥り、僕は眠ってしまっていました。
(この時僕は全身麻酔で眠らされ、背中が燃えた時にこべりついた服や焦げ付いた皮膚をゴシゴシと洗われていたそうです。。。)
そうして次の日の朝、ようやくお医者さんと今の状態と今後の予定について話し合う時間が設けられました。
お医者さんから言われたのは、簡単に説明すると「もしかしたら手術の可能性もあり感染症のリスクもあるため抗生物質を投与しながら経過を見る。そして手術の場合、頭か足の皮膚を切り取ってそれを火傷が重度の箇所に移植する」というものでした。
こんな話を聞かされて何が何だか分からなくなってしまった僕はパニックで何も受け入れられない状態でした。
それと同時にこれまで生きてきた21年間、自分はどうしてもっと真剣に生きてこなかったんだという後悔にかられました。
僕はそれまでただなんとなく学校に通い、バイトをして、友達と遊んで、ただ周りに流されて生きてきました。
そしてそんな人生が普通なんだと何1つ疑おうともしていませんでした。
しかしこの経験を通して、これまでの毎日がどれだけ貴重な時間だったのか、これからの時間がさらにどれだけ貴重なものなのか、
「命とは時間なんだ」ということを学ぶことができました。
数週間後、僕は若さが功を奏して手術は必要ないということになり、無事退院して自宅で治療をすることになりました。
〜終わり〜
これが僕が経験した、人生が変わった日の全てです。
2年経過した現在、二次的な症状が出てしまったため治療は続いていますが、それでも以前のように普通に生活を送ることはできています。
またあの日から2年経って、今もこうして生きてこの文章を書いていることを本当に心の底から幸せに感じています。
最後に僕がこの経験を通して自分に定めた2つ決め事をみなさんと共有して終わりたいと思います。
1つ目:「今日が人生最後の日だとしたら、僕は何をしたいか?と自問自答して、その答えの通りにその日を過ごすこと。」
2つ目:「自分の人生は自分で創造すること。」
この2つのことを意識して毎日を生きています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
まきしま