【08 May】 ロックダウン緩和?

前回の記録が3月17日、あっという間に1ヶ月半が経過。
3月23日の夜にロックダウンが宣言され、6週目が終わろうとしている。日曜に首相会見があるそうで、来週から一部の規制が解かれるのではと。欧州では死者数ワーストのイギリス、そんなに早く緩めて大丈夫なのか?と思う。ベルギーのように外出時はマスク着用を義務付けるとか、できないんだろうか。

すでに少し前から、店頭販売を始めるお店が出てきたり、街が動き出している印象はあった。今日も散歩に出たら開いている店舗がさらに増えていた。(もちろん飲食、食料品店のみ。)規制緩和への心配はありつつも、やっぱり街に人の気配があるのは嬉しいものであり、頭と心が裏腹な今日この頃。

早く収束できるよう努力して、心おきなく外出しようぜ、と言いたい。

周りのイギリス人は政府の対応に不満を漏らしている。内容的には日本と結構似ていて、検査もPPEも不十分、規制緩和が早急、経済優先の対策、などなど。ロックダウン開始時、そして感染を経ての復帰時にボリスが力強いメッセージを発信したけれど、イギリス人はそんなパフォーマンスだけじゃ納得しない。(日本と比べたら、自分の言葉ではっきり語るぶんまともだと思うけど、そんなのよく考えたら当然のことか。)Benとは、私たち(日英)がワーストだな・・と話している。

今日金曜日はバンクホリデーで3連休の週末。人が少なめな朝に散歩に出かけた。最近のお気に入りは抜けのいいこの広場を通るこのコース。ある一角を目にして、サンクチュアリかよ!と感じた。計算されていない雑多な緑とそこに入る光のバランスが、完全に計算されたもののようにも思える。ロンドンへの愛しさが爆発するのは、こういう瞬間。

こんな周辺環境や居心地のいい自宅がロックダウンのストレスから私を守ってくれたように思う。1年前、予算オーバーだったけどこのフラットに決めた自分を褒めてつかわしたい。ベッドルームには朝陽、リビングには夕陽が差し込む、そんなことだけで穏やかな気持ちになる。近所のキッズがひどい奇声を発したり、上の階から全く好きじゃないジャンルの音楽が爆音で聞こえてきたり、困ったことも多々あるけれど・・。

概ね平穏に過ごしていたものの、時にリズムが崩れたり気分が冴えない時期もあったり。この数週間の家篭りは、生活や自分自身を見つめるいい機会になった。気づいたのは、人間、そんなに多くのものは要らないということだ。天気がいい、ごはんが美味しい、何気ない会話、そんな日常の、何気ない小さな満足の重なりが人に幸せを感じさせるんだと思う。

そんなことを実感しながら、次にやりたいことや目標なんかも自然と湧いてきて、この状況に反して心は不思議と落ち着いている5月のはじめ。


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