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FINLANDSという素晴らしいチームについて

これは今書いている“僕の半生”シリーズとは別です。
昨日FINLANDSのかよちゃんの脱退が発表され、
僕はみなさんと同じく寝耳に水で驚きました。
僕はFINLANDSというバンドが大好きですが、
“チームとしてのFINLANDS”の体制が素晴らしくバンドの理想形だと思っています。

僕なんかがまことにまことに僭越ではありますが、
FINLANDSというチームについて、書いてみました。

初めての対バン

2013年のいつ頃だったかな。。。
大学を卒業してすぐとかだったと思います。

ぼくは当時、herberというバンドを京都でやっていて、
東京の下北沢のERAというライブハウスに遠征で来ていました。
その時のERAはもうガラッガラで、
“お客さんいる?”
みたいな状態でした。
正直当時の関西のバンドが遠征する時ってほとんどそんな状態だったんですよね。

その時に対バンだったのがFINLANDS。
サポートドラマーのさいくんが、少し前に対バンしたボナンザグラムのドラムだったことで、話が盛り上がりました。

この時のFINLANDSはまだ始まったばかりで、
厚着もしていなかったし、
演奏している景色はなんとなく覚えているけど、
演奏していた曲たちは正直あんまり覚えていませんでした。

ただ打ち上げで、彼女たちがherberの音楽をすごく好きだって言ってくれたんですよね。
後々気付くんですけど、こうやって周りの人たちを素直に好きだと言えるバンドマンってあんまりいないんですよね。

再会


時は流れて2015年10月。
僕は就職をし、東京で一人暮らしをしていました。
京都でGue、東京でTHE天国カーという2バンドに所属しながらも、
ほとんど音楽活動が出来ていない情況で、
たまにライブハウスに遊びに行くのがやっとでした。

そんなおり、Twitterで僕が
「herberって未発表の音源めっちゃある」
みたいな事をツイートした時に
「聴きたい!」
とリプライをくれたのが、FINLANDSのかよちゃんでした。
正直驚いたんですよ。
2年も前に遠征で一度対バンしただけのバンドの音源をちゃんと聴いてくれているってことに。
そんなバンドマン、京都にいないよな?
なぁ、京都のバンドマンたちよ、見習えよ。笑

それで久しぶりにFINLANDSのライブを見に行ったんですよね。
下北沢のシェルターだったと思います。

死ぬほどかっこいい


その時FINLANDSのライブを見てまず驚いたのが、
今ではおなじみのその服装。
なんで厚着してるんだよって。
しかもMCでかよちゃんは脱ぐし。
知ってる?かよちゃんはセクシー担当だったんだよ。笑

そんな事よりもなによりも、その曲たちに僕は驚きました。
めちゃくちゃにカッコいい。
ロックとポップネスとのバランスが素晴らしい。
ミスチル顔負けのラヴバラードがあれば、
アッパーなロックチューンもある。
でもロックな曲もちゃんとポップ。

あの時は悔しかったなぁ。
一瞬でファンになって、それから何回かワンマンライブにも行くようになりました。

GueとFINLANDS

2016年に僕は仕事を辞め京都に戻り、音楽に専念します。
先程も書いたGueというバンドをやっていたのですが、
Gueのボーカルのなおやに
“FINLANDSっていうめっちゃかっこいいバンドがいるよ!”
と勧め、なおやもまた、FINLANDSが好きになっていました。

GueとFINLANDSの初めての対バンはいつだったかな。。。
その時も彼女たちは、Gueの音楽がいいと言ってくれたんですよね。

後々僕はFINLANDSのツアーに同行することになるのですが、
彼女たちは本当に、いいと思った対バンの音源を車の中で聴いていました。
きゃっきゃうふふ言いながら。
彼女たちは年中ツアーで飛び回っているような人たちだと思うのですが、
その車の中でherberもGueも聴いてくれていたんですよね。
すごいな、って思った。こんなに周りのひとたちを大事にしているバンドっていたかな?
僕はしていなかったな。

彼女たちのそういう素直さが、今の姿につながっているんだろうなって思う。
世間的にFINLANDSってどういう印象なんだろう。
なんか書いていて思ったけど、僕は“今一番素直なバンド”なんじゃないかなって思った。

“チームFINLANDS”


FINLANDSははたから見ていて、理想的なチームだなって思っていました。
“2人組のバンド”というのは、日本ではB‘zくらいで、
バンドと呼ぶにはぎりっぎり、最小の編成だとは思います。
なので常にサポートメンバーを従えている。
だからなのか、サポートというよりは、
“チームメンバー”
っていうような、印象があったんですよね。

どんどん大きくなっていくFINLANDSは、
音響、照明、撮影など、スタッフも増えていったと思うのですが、
その全てが
“チームメンバー”
になっていってるように、僕には見えていました。
チームと一緒に大きくなっていく。
彼女たちにそういう考えがあったのかはわからないけど、
僕にはそう見えて、本当に素敵なチームだなって思いました。
それはひとえに、ここまでにかいた、彼女たちの
周りを大切にする姿勢があったからだなって思います。

僕は今、“チームshannons”を作りたいと思っています。
shannonsと、一緒に大きくなっていくチーム。
クラウドファンディングを通して応援してくれる人たちの存在に気付き、
お客さんもひっくるめて“チーム”になれたらと思っています。
その気持ちを書いた投稿はこちら↓

その理想にあるのは、“チームFINLANDS”です。
音楽だけじゃなくて、彼女たちの姿勢にも、
僕は影響を受けまくっています。

世界初の“1人組バンド”


そうやってチームを形成しているからか、
FINLANDSが1人になる、というのは、
驚いたし寂しいけど、
ふゆこちゃんが“1人でバンドをやる”って言っているのは、
すごくそのまま受け入れられました。
1人でも、1人じゃないというか。
“世界初の1人組バンド”になるんだろうなって思います。

ふゆこちゃんとかよちゃんの2人のバランスは、
とても良かった。
あべこべだけど、どこか似ている。
その2人の魅力についてきた人も多いんじゃないかな。

2人が別々の道を歩むっていうのは、
彼女たちが出した“正解”だと思います。
だから、2人がこれから出した“正解”を
しかと受け止めたいと、1ファンとして思います。

さぁ、明日3/9はFINLANDSとshannonsの対バンです。
2人が率いるチームFINLANDSとの対バンはおろか、
おそらくライブを見られるのもこの日が最後だと思います。
全力で受け止めよう。

そして、shannonsは僕が出した”正解“です。
10年間バンドをやっていて見つけ出した”正解“です。
2人を驚かせるような圧倒的なライブをする準備はできています。

思いっきりたのしもうー
よければ見にきてね。

3/9(土)@新宿SAMURAI
ミスタニスタ主催「逍遥たる斜陽」
<出演>
ミスタニスタ/shannons/FINLANDS/LINE wanna be Anchors/
OPEN 17:30/前売り 2500円


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