近況の話

ずいぶんご無沙汰してしまってますね。
今年は仕事と私生活とで大きな変化があり、そちらにかかりきりだったので、それが落ち着くまでブログに手をかけられる状態ではなかったんです。
でも、最近ようやく少しずつ息つく間ができてきたので、ぽつぽつまた再開しようと思います。
大きな変化、と言うのは15年近く続けたバンドが終了したこと(それについてはバンドの公式と僕のTwitterアカウントから発表されていることがお伝えできる全てなので、特にそれ以上語れることもないです。悪しからず。)と、それと入れ替わるようなタイミングで我が家に第三子が誕生した事。三児の父。自分で書いていてまだびっくりする。そうか三人もいるのか。
 今年は3月末まで遠征の予定がなかったので、年明けから出産を経て今日まで、とても穏やかに過ごした。最初は去年のツアーも名残惜しいなぁなんて思っていたが、2月に入ってから、特に出産からの1ヶ月は本当に静かだった。静か、というのは物理的に音が少ないもしくは音量が小さい、ということじゃない。上の子二人の面倒を見ながら、妻と赤ん坊のケアをして、炊事洗濯、もろもろの家事をするんだから、家の中は騒々しくない訳がない。とても小さくささやか、という意味での静かな暮らしだった。
 今の子供の年齢構成(5歳、2歳、0歳)だと気軽な外出もままならないので、家から出るのは幼稚園の送り迎えと食材と生活雑貨を買いに行くくらい。ショッピングモールには行かず(広すぎて疲れる)、必要になった時に近所の八百屋で野菜を買い、肉屋で肉を買い、パン屋でパンを買った。レジャーもない、アミューズメントもない、高速道路にも乗らない。テレビもほとんど見ない、SNSもろくにチェックしなかった。毎日の衣食住を回すことが最優先になるので、今日は何しようとか、行動に迷ったりもしない。そうしたある意味社会と断絶した生活がしばらく続くと、だんだん頭の中がすっきりしてくるのが分かった。これは発見だった。暮らしが静かだと頭の中もうるさくなくなる。
 そうなると家事をしている間の頭の中は自由に使えるので、アルペジオの静かな曲が4〜5曲できかけている。いま歌詞も書いているので、四月の半ばごろになれば人前で歌えるくらいにはなっていると思う。今世の中が大変な事になってますが、またいろんな会場でお会いできるといいですね。そうできる時のために、僕も準備しておきます。

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