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「言ったとおりにやってくれるから、教え甲斐があるわ」

こんにちは。

牧 菜々子です。

お世話になっている、治療院。

お灸をしてもらうようになって以来、冷えや不調も、改善してきています。

東洋医学を今も貪欲に学んでいる、年配のスタッフさん。

次々と、アドバイスをくれます。

主に、食べ物と、生活習慣のことです。

ある時、そのスタッフさんに、こう言われました。

「あなたは、言ったとおりにやってくれるから、教え甲斐があるわ。」

聞くと、「アドバイスをしても、そのとおりにせず、もっと悪くなる人がいる。

こちらとしても、どうなるかがわかっているだけに、不甲斐なくなり、悲しい」というのです。

教えた人も不甲斐なさを感じる

言われたことを、素直に実践する。

ビジネスでも、大切なことです。

これができないと、自分が成功できないだけでなく、教えてくれた人に「不甲斐ない」「情けない」という思いをさせてしまう。

どうしてかというと、教えた人のほうは、そのとおりに実践しないとどうなるかを、わかっているからです。

どうなるかわかっていて、案の定、そうなってしまう。

その状況を目の当たりにして、教えた人自身も、不甲斐なさを感じてしまうのです。

言われたとおりにできないこともある

逆に、言われたとおりにできなかった経験もあります。

1歳のわが子が、胃腸炎になった時のこと。

お医者さんからは、「ミルクを与えると、長引きます。ミルクはだめです。」と言われました。

お粥だけでは食べ足りず、ひたすらぐずるわが子…。

あんなに重々言われたにもかかわらず、ついにミルクをあげてしまったのです。

2回目の診察で、正直に言いました。

「前回言われたとおりにしませんでした。

ミルクをあげたんです。すみません。」

すると、お医者さんの反応は…。

「それは、大丈夫です。

そのせいで長引いているだけですから、むしろ。」

むしろ、言ったとおりにしなくて長引いたのだから、言ったとおりということで、問題なし。

ということのようでした。

患者さんが、言われたとおりにしないのは、珍しいことではないのかもしれないと、その時思ったのです。

「言われたとおりにしませんでした」と言う

言われたことを、言われたとおりにできない。

そういう事情があることも、痛いほどわかります。

私も、わかっていたのに、そのとおりにしなかったわけですから。

そんな時はせめて、「言われたとおりにしませんでした。」と言う。

もし、「言われたとおりにしたんですけど…。」と言ってしまうと、相手のほうでも、話が変わってきます。

方向性が、逸れてしまうかもしれません。

言われたとおりに、素直に実践する。

そうしなかった時は、「しませんでした」と言う。

建設的な議論は、そこから始まるのです。