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「目を休めて、耳で聴く」音声記事はこちらです

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記事を読み上げたものを、音声にしました。移動中や、作業中、療養中(入院中)の方にも。最近視力が落ちてきた。動画を観すぎたから目を休めたい。産後は目を使うと回復が遅れるし、老眼でも… もっと読む
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#エッセイ

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結婚の最大のメリットは、結婚すれば結婚している間はもう結婚しなくていいということです。「ずっと一緒にいられる」「心の支えになる」などのメリットは他の方法でも叶えられます。結婚でしか得られないメリットは、結婚していればもう結婚しようとする必要もないし、それ以上結婚しなくてよくなることです。ということはどういうことかというと、結婚しなくていい人は、結婚にメリットはないということです。すでに結婚している

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今はまだまだ小さい子どもたちも、いつか独り立ちする日が来る。その時のことを考えると、寂しさが押し寄せて来るような気がします。この先子どもが独り立ちした時におそらく感じるであろう寂しさが、ありありと感じられるのです。私は今ここにしかいないのに、未来の感覚が確かにある。その理由は、先に子育てを終えられたたくさんの人たちの思いが、私にも当てはまるからではないかと思います。

良好な人間関係を築くには、「自分には関係ない」と思える力が必要です。もちろん、他人に一言アドバイスをせずにはいられない気持ちもわかります。ですが、もう十分、人に優しく、親切に、人のためを思って生きて来たのではないですか?これからは、「自分には関係ない」と思える力を、少しずつ身に付けていっても良いのではないでしょうか。心穏やかに過ごすことで、健康寿命が延びる。それが最大の社会貢献にもなるのです。

いくら「悩むのは良くない」と言われても、悩んでしまう。それも決して悪いことばかりではありません。あなたが悩むことで、周りの人に良い影響を与えていることもあります。それは、「一番身近な人がちょっとポジティブになる」ということです。世の中は、バランスと調和で成り立っている。あなたが沈むと、一番身近な人は、無意識にちょっと元気になるのです。もし身近な人が一緒に落ち込んでしまうような場合は、注意信号。自分

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今は、「正しさ」が変わっている最中。だから、あまり「正しいこと」をせっせとするのはよくありません。つまり、「間違っているかもしれないこと」でも、ちょっとずつしていったほうがいいということ。そのほうが、現実にマッチした言動になります。それができる人に、今は、人がついていく時代なのです。

経験者のアドバイスは、厳しく感じる。その理由は、個人差を考慮してくれる人が稀だからです。ではどうして、経験者は、個人差を考慮しないのか?それは、自分のアドバイスの根拠が薄れるから。自分の経験と、相手の個人差にずれがあると、アドバイスの根拠が薄れる。そうならないように、極力個人差は考慮しない。だから、受け取る側は、自分には当てはまらず、厳しく感じるのです。では、私たちは、経験者のアドバイスを、どう聞

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粘り強く取り組むことも大事。ところが、できる人は、思いのほか諦めが早い。得意分野ほど、諦めることを厭わないのです。ちょっと「これは得策じゃないな」と感じると、躊躇なく諦める。そうやって微調整しながら、得意分野の精度を高めているのです。だから、得意分野だからといって、あれこもれもやる必要はありません。手を出さないのも、見送るのもあり。それが、できる人の、本当のすごさなのです。

何かにつけて、嫌なことを言ってくる人。「今度は何を言われるのか」と思うと、顔を合わせるのも憂鬱になります。そんな、あなたの苦手な人も、実は、他の人のことで困っているということもあるのです。あなたに嫌なことを言うことで、それを発散している。だから、対処法は2つ。困っていることを一緒に解決してあげるか、もうあなたに言ってこないように手を打つか。それまでは言われたことに「はい」と言っていたのなら、勢いよ

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好調なお店というのは、お客さんに「気づかせない」配慮をしているものです。例えば、子ども服チェーンの西松屋は、どんなに魅力的な商圏でも、信号の近くには出店しません。運転が苦手な人に、そのことを気づかせないためです。人は、自覚していない弱点を刺激されると、「理由はわからないけど、何かイヤ」と思うもの。そうなると、足が遠のいてしまう。より多くの人から支持されるには、「気づかせない」ことが大切なのです。

事件や騒動で注目されるのが、本人の不幸な生い立ちや、過酷な状況。そして必ず、「過酷な生い立ちだったら、何をしてもいいの?」という声が聞かれます。そのたびに、私は思います。「だからって何をしてもいいわけではない」までが、早すぎる、と。目を覆いたくなるような、過酷な生い立ちだったことに対して、一旦黙る。思いを馳せる。そういう知性のほうが、「だからって何をしてもいいわけではない」までが早い知性よりも、好

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1歳のわが子を連れて、高級ホテルのレストランで食事をしていた時のこと。キーキーと笑い声を上げたわが子を、スタッフさんに注意されました。「前は、こんなことなかったのに、どうして…?」そう思って、気づきました。子どもって、たった1日でも成長するのです。昨日までしなかったことを、今日突然するようになる。子どもの、成長する力は、すごいのです。

売上が上がらない。お客さんが買ってくれない。同じ状況でも、売れる人は、「どんなに買わない人でも買う時は買う」ことを知っています。めったに買わない人は、「自分はめったに買わない」なんて思っていません。「自分は買う時は買う」と思っている。だから、それを信じてくれる店員さんの前では、「自分は買う時は買うのだ」ということを思い出すのです。だから、売れる。どんなに買わない人でも、買う時は買うのです。

尊敬するとはどういうことか。それは、「目指しつつ、追い越す」ということです。感情だとわかりにくい「尊敬」も、行動だとわかりやすくなる。尊敬される側からみても、「あなたのようになりたい」と言ってくれた人が自分を追い抜いたのを見た時、「あぁ、自分は尊敬されていたのだ」と実感するはず。尊敬する人がいるなら、その人を追い越さなければならないのです。

わからないものを、わかったことにしてしまうと、判断ミスにつながります。確かに、わからないままにしておくのは難しい。負荷がかかるからです。脳は、判断したいし、意思決定したい。だから、脳ではなく、体や細胞のほうに意識を向ける。そうすると、わからないものをわからないままにしておく能力が鍛えられるのです。