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無駄なことはやりたくなかった私が、仕事と無関係な勉強にハマった理由

無駄なことは死んでもやりたくない主義だった

昔から極度のめんどくさがりで、無駄なことはやりたくない主義だった。

部活も一応体育系に入っていたが、プロになるわけじゃないし、こんな練習して意味あるのか?頭もいいわけじゃないし、こんなことに時間を使っている場合じゃない、と思って高校2年から辞めた。

ピアノも5歳から習っていたが、同じ理由で辞めた。ピアニストにはなれそうもなかったからだ。

高校生の時は嫌々ながら勉強して、唯一映画を見ることだけが生きがいだった。家が貧乏で、国立大学に入れないと家庭が破産するか、大学に行かない羽目になるため、嫌々ながら必死でやった。頭の片隅には、どうがんばったって東大や京大には入れないんだし、意味あるのかなとは思っていた。

体育祭や文化祭も大嫌いだった。体育祭で熱くなっているクラスメイトに、朝練や放課後練を強要されることが死ぬほど嫌で、冷めきっていた。あんな無駄なことになんであんな熱くなってるんだよ、と心の中で馬鹿にしていた。

社会人になってからは飲み会も嫌いだった。
この飲み会に行って何かメリットがあるのか、この人たちといる時間とお金があるなら家でゆっくり海外ドラマでも見たいなあ、といつも思っていた。無駄だなあ、お金がもったいないなあと思っていた。
(行ってみたら楽しい飲み会ももちろんあった。尊敬する上司との飲み会は苦ではなかった。)

社員旅行で大金を払って沖縄に強制連行された時は、何の罰ゲームかと思った。

とまあ常にコスパを考えて生きてきた打算的な人生だった。ここまで書いたのを読んだら人間性を疑う内容だな・・・

最近もそうだった。無駄なことはしたくないから、何かを新しく始めるということもなく、何となく29歳になった。

唯一読書だけは好きだった。しかしそれも自分が知りたい、身につけたいと思うようなハウツー本も多かった。「感情の整理ができる人はうまくいく」とかそういうやつだ。もちろんそういう本は今でも面白いし、ためになるなあと思って読んでいる。小説も読む。ただ好きだからだ。

新しい勉強がもたらしたもの

そんな私が最近新しい勉強を始めた。
本気で転職したいと思ったからだ。

今までもこの会社やばいなあ、と思ってはいたが、安定してるしなあとか、休みは確保されてるしなあとかで誤魔化していた。怖くて逃げていたのだと思う。

しかし思った以上に始めた勉強が楽しく(もちろん仕事との両立などしんどいこともあるが)、生活にもメリハリが出てきた。

休日も朝から勉強したり、通勤や昼休みなどの隙間時間には勉強のための動画を見たり、udemyの講座を受講したり、関連の本を読んだり・・・
意欲的にもなり、仕事も絶対に定時までに終わらせようという気持ちが芽生え、残業することもほとんどなくなった。
ダラダラ残業していたつもりは全くなかったが、どこかで残ってやったらいいや、という甘えがあったのかもしれない。

何より勉強が楽しい。
知らないことを(そして自分が学びたいと思っていることを)学び、できるようになることが増えるのが楽しいのである。

近頃は、全く関係ない英語やFP、グラレコなども勉強したいなあと思い始め、やりたいことがどんどん湧いてくるのだ。

今までの私は、休日も勉強する人を見て、本当にすごいなあと思っていた。
日常生活だけで手一杯で私には到底無理だぜ、と思っていた。

しかし、人が本気で学びたい、変わりたい、と思ったら勉強は苦ではない。むしろ楽しいのだ。

本気になるか、ならないか。
一歩踏み出すか、踏み出さないか。
一歩踏み出したら、全く違う景色が見えてくる。

陳腐なセリフだが、本当に実感している。



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