見出し画像

日豪ファミリーのホリデーシーズン

あけましておめでとうございます。また感染者数が増えてきて不穏な感じになってきましたが、皆様楽しいホリデーを過ごされましたでしょうか!…と書いたのは2週間ほど前のこと。首を痛めるなどして書けずにいた間に、明けまして感はなくなってしまいましたが、今年もよろしくお願いします。

日本xオーストラリアの国際結婚の我が家。オーストラリアその他西欧諸国において、クリスマスは日本のお正月に相当する、家族が一同に介するとき。我が家の娘たち(4歳・0歳)のダディである豪州出身・特許翻訳者のトムも、そろそろ親兄弟の顔が見たいのではないかと思いますが、もちろん今回もオーストラリア帰省はできませんでした。仮にオーストラリアに入国できたところで、州をまたいだ移動の規制がかなり厳しいし、行ったら行ったで日本に戻れなくなったり一家ばらばらになったりなどのリスクがありそう。

では仮にコロナでない状況でクリスマスにオーストラリアに行くと、どのようなアクティビティが展開されるかというと、日本のお正月と同様でごちそうを囲んで家族団らんです。クリスマスデー(12月25日)のランチが一番メインの大きい食事で、その前後にプレゼント交換。クリスマスプレゼントはクリスマスツリーの下に置いていました。パッケージに書いてある名前をひとつづつ読み上げて、もらった人が全員の見ている前で開封し、披露し合うのです。

コロナ直前の2019年クリスマスイブの写真。オーストラリアのナニー(おばあちゃん)宅を訪問し、生木のクリスマスツリーに大興奮する長女、当時2歳


日本のお年賀はお菓子など家庭単位での物品の交換ですが、あちらでは赤ちゃんから大人まで個人単位でのプレゼント交換。したがってプレゼント開封の儀は、3家族4家族集まると結構時間がかかります。皆さん嫁の私にも下さりますが、ということはつまり、こちらも人数分のプレゼントを、しかもその人が喜びそうな品物を厳選して、用意しなくてはなりません。子どもたちは現金(お年玉)で済む日本はラクだなあと思います。

オーストラリアのクリスマス&お正月は真夏。暑いです。そのためか義母やその他ホスト役の人が用意してくれるお料理も、冷たいものばかりでした。日本で定番のローストチキンが出てきたことは今までありませんが、これは家庭によるのかもしれません。クリスマスの正餐の前に、クリスマスクラッカーというのを開けて、なかから小さいおもちゃのようなものを取り出すのが伝統だとのこと。

2019年クリスマス。義母が用意してくれたテーブルセッティング。奥の白い筒状のがクリスマスクラッカーです。クリスマスツリー型のクッキーは義母手作りのジンジャーブレッドです。

先日義母とオンラインで話したところ、今回のクリスマスは誰かの家で「クレイフィッシュ」を頂いたのよ!とのこと。crayfishはザリガニのことだと思っていたのですが、海で取れる大きいエビ(ロブスター)のこともクレイフィッシュというようですね。多分茹でたのを切り開いて、身をすっぱ辛いソースにつけて食べたのでしょう。間違っても刺し身などにはしないと思います。

英語に 1st day of Christmas、2nd day of Christmas という表現があることからわかるように、クリスマスシーズンは12月25日で終わるのではなく、クリスマスツリーをすぐ片付ける習慣もありません。日本のお正月と同じで、クリスマスデーは数日間に渡るセレブレーションの始まりという位置づけ。25日に親兄弟と集まったら、26日は誰々おじさんの家へ、27日はまた別のおばさんの家へという具合に、親戚の集まりが続きます。

特に我が家はめったにオーストラリアにいないこともあり、知らないうちにスケジュールが組まれていて、数日間に数年分の親戚づきあいがギュッと濃縮します。オーストラリアは大雑把(?)な国民性もあり、親戚づきあいも肩肘張らないカジュアルな感じで楽しいのですが、正直異国の嫁は連日だとヘトヘトになります。子供はいとこなどと遊べるので楽しそうでした。ちなみに年が明けると一巡して「ぼちぼち通常運転に戻るか」というモードになり、元旦の晴れがましさは一ミリもありません。純ジャパにはアウェイ感しかないです。宗教的な要素を除けば、「年末に祝うか」「年始に祝うか」の違いしかないのですが。

以上がコロナ以前の平和な頃、オーストラリアに行った場合の様子ですが、今回は昨年に引き続き渡豪できなかったので日本の自宅にいました。しかしうちの夫はクリスマスになると血が騒ぐのか、ソワソワし始めましす。

普段早寝なのに、クリスマスイブの夜は大張り切り。子供が寝静まると、かねてより義母から送られてきていた大きな段ボールいっぱいのプレゼントを取り出し、自分達が用意しておいたプレゼントも隠し場所からゴソゴソ取り出し、ダイニングテーブルの上に山積みにしました。

本当はクリスマスツリーがあればホリデームードが盛り上がって良いと思うのですが、次女はハイハイしていて危ないですし、大きなツリーを置く場所もありませんので、こうなりました。

翌朝、クリスマスデー当日。枕元に大きな袋が置いてあるのを見つけた長女タレ子は「あ!サンタさん来たんじゃない!」と大興奮。「はやくはやく、ダディに見せなきゃ!」とリビングへ急ぎ、大はしゃぎ。中身が希望していた「美女と野獣」のお城であることがわかると嬉しくてたまらない様子。

それだけでなく、ダイニングテーブルの上にプレゼントの山ができているのも見てしまい、もはや朝食どころではありません。かろうじてトイレには行かせたような記憶がありますが(でないと大変なことに・笑)、着替えもせずプレゼント交換の時間になだれこみ、次々に開封されるプレゼントにテンションMAX。大人もテンションMAX。ベビーの次女まで、つられて興奮気味でした。

絵本もおもちゃも、いろいろな方からたくさんいただきました。ありがたいことです。長くなったので、本についてはまた別の記事に書きたいと思います!









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?