Amazon Web Services 負荷試験入門を読んだ

負荷試験自体、スキルの一つとして必要は感じていたものの、実際には関わったことがありませんでした。
※ 私自身が経験なかったというだけで、現在やその前の所属先で負荷試験をやっていなかったわけではありません。他の方がやってくれてました。

転職前にこの本をパラパラと最初の方だけ見たことがありました。実際自分で負荷試験をやることになったらそのときにまた読もう、と思ってその時は本棚に返したのですが、入社直後に配属されたチームの先輩がこの本の著者で、転職前には全く気づいていなかったので、驚きがありました。

そんな出会から、早く読みたい気持ちはあったのですが、転職して新しい仕事のキャッチアップやその他の更に優先事項があって、なかなか手を付けられずに半年が過ぎていました。

そんなときに、新しく配属になる可能性のある案件で、負荷が問題になっているシステムが現れました。既にリリースされていて今まさに負荷で苦しんでいる案件と負荷試験では違いはありますが、負荷となっているところを推測して改善していくという点では共通点があり、学びがあると考えました。思い立ったのが金曜日の夕方、早速AmazonでKindle版を購入し土日で一気に読み進めました。

今回の目的は既存案件の負荷対策の切り口を学ぶ というところにあるため、攻撃内容や試験結果の細かい数値の遷移は飛ばし気味で読み進めました。

深く印象に残ったことは、〜と思うかもしれませんが、xxxxxxxxなのです。 といった表現が随所に出てきました。正攻法だけでなく、初心者が陥りがちな思考パターンを挙げ、理由も添えて解説されているのがとても良いと思いました。

試験の実施についても、次はここに負荷がかかるはずだからこれを試してみよう、と予測を立ててそれを証明する試験の内容が順を追って書かれているところも、初心者にはわかりやすかったです。

本書を読むきっかけとなった既存案件の負荷対策の切り口という意味では、事前に予想していたインスタンスのスケールアップをする等の手法が挙げらていて、安心しました。

今まで自分が経験したことがなかったのもあり、負荷試験というと特殊な人がやるものという認識がどこかにあったと思います。しかしサーバーサイドのプログラムを書いてリリースし保守していくことを考えると、もう少し積極的に関わっていきたいなと思いました。実際に負荷試験を実施することになったらまた改めて読み返したいと思います。


追記

ひとつ書き記しておきたいと思ってたことをすっかり忘れていたので追記します。
2017年出版の本ですが、約2年たったいまでも全く色褪せることなく、そして今後も有用な書籍だと思います!AWSを使い始めた人は2年も前の本なんて・・と言わずに手にとって読んでみてほしいなと思います。クラウド以前のサーバー構成についても言及されていて、インフラ担当ではなかったものの、昔を懐かしみながら読みました。

余談

本を読んでいる途中のtweetを貼っておきます。著者のT8さんがレスしてくれました。サバイバル生活をしに無人島へ行くみたいです。


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