マキエマキ

写真家。昭和B級エロをテーマに女性ポートレートを撮影しています。集英社インターナショナ…

マキエマキ

写真家。昭和B級エロをテーマに女性ポートレートを撮影しています。集英社インターナショナルより作品集「マキエマキ」発売中。twitter @makiemaki50 展示、掲載情報など→@makie50kokuchi  HP makiemaki.com

最近の記事

理想と現実

「当事者間で解決できないことをSNSに晒すのは良くない」というpostを見た。  その方の主張は尤もであると感じるし、その方の主張する通りの方法で解決できれは理想だ。  SNSで人のネガティブな行動を晒す行為は醜い。確かにそうだ。

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    • お金ないけどバーキン下さい

       昨年、とあるクラファンに協力を頼まれて、見込み支援額の根拠を示してほしいと頼んだら話が進まなくなった。  納得できる根拠が出てこないので、私にも、依頼者ご本人の信用にもリスクなくできる提案書を出したら「この金額の達成は無理」と返された。そこから予算を下げるための交渉もなく、はっきりとした中止の意思伝達もなく放置されている。

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      • 忖度ポスター

         今回の空想ピンク映画ポスター展のビジュアルを思い切り忖度仕様にしたのは、今「ひよこばばあ」で話題のクレカ決済に関連している。  自分のサイトで通販を立ち上げるまではBOOTHで通販対応をしていたが、ここ2年くらいは商品をアップするたびに商品を消されることが続き、ついにはアカウントまで消されてしまった。  補助金を使って、わざわざ自分のサイトを通販仕様に作り変えたのは、こういう背景がある。  さりとて、今のサイトもまったく自由なわけではなく、18禁商品はNGだし、センシ

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        • 子どもの性加害

           幼稚園で同級生の女の子の性器を舐めた男児の母親の投稿が、あまりにもその行動を軽視する内容で、それはないだろうと思ってしまった。

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          つぶやき

           マキエマキとして作品を発表するようになってから、ギャラリーオーナーの方から展示の依頼をいただくことが何回かあった。  依頼をいただくギャラリーオーナーの方の考えやキュレーションに共感し、こういう考えをお持ちの方とお付き合いしたい!と思うのだが、残念ながら全ての依頼に対してお応えすることはできない。  お応えできない理由の1番はギャラリーの立地だ。  入谷のバーからスタートした私の作家活動だが、文化庁からの補助金に申し込んだ事業計画で、最重要視したのはギャラリーの立地だっ

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          NOを言わせてもらえない女たち

           言葉を奪うことはアイデンティティを奪うこと。  大学の講義でナショナリズムが台頭してくる時代の中国史を取り、レポートを書きながらそのことに気付いた。  小学校の教科書に載っていた「最後の授業」という物語を覚えているだろうか。  小学生の頃には、物語の背景があまり理解できず、主人公の住む地域でフランス語の授業がなくなり、怖い先生が単なる怖いだけの先生ではなかったというだけの物語としか捉えていなかったが、ナショナリズムを知るとあの話は見え方がまったく違ってくる。

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          陰あらばこそー「煌びやかな遊郭文化」に思うこと

           2024年3月26日から開催予定の大吉原展(https://daiyoshiwara2024.jp)が開催前から炎上している。  遊郭という、人権を奪われた女性たちが望まざる買春を強いられていた場を「文化の発祥地」と美化し、買春や人身売買、人権侵害には一切触れずに、ポップカルチャーのアート展示のようなビジュアルの公式サイトで、吉原がテーマパークででもあったかのようなイメージを喧伝していることに批判が集まっている。  かく言う私も公式サイトに書かれているステートメントに大いに

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          陰あらばこそー「煌びやかな遊郭文化」に思うこと

          容姿について思うこと

           こういうことを言うとルッキズム肯定という見かたをする人もいるかもしれないけど、 仕事柄、他人を外見でジャッジしなくてはならないこともあった私の経歴を鑑みて、この文章を読んでいただきたい。

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          容姿について思うこと

          いいなあ、ずるい。

           Xで放置子だった方のツリーを読んでいて、既視感を感じた。  そこには書かれていたのは、放置子というのは愛情不足ゆえ、他人の親からのちょっとした気遣いを愛情と勘違いしてしまい、実際に愛情を向けられている実子と自分を同一視して、認知が歪んでしまうといったようなことだった。  私が既視感を感じたのは、マキエマキを自分と同一視して、おかしな行動を取った素人被写体女子の行動パターンと、放置子の行動パターンがとても似ていると感じたからだ。  親から放置されている子どもを可哀想に思って

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          いいなあ、ずるい。

          竹取物語のミソジニーとホモソーシャル

           2023年10月に出した拙著「マキエイズム」の中には、古今東西の名文と私の作品を組み合わせたページがある。  引用元として選んだものの中に竹取物語があるが、子供の頃から馴染みの深いかぐや姫の物語の中のミソジニーに気づいたのは、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」を見てからだ。  あの映画の中では男性は悉く醜悪に描写され、帝の姿も違和感のある容貌となっている。高畑監督のインタビューの中にも、あえてそういうビジュアルにしたとあった。

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          人のふんどし

           人のふんどしで相撲を取ろうとする人が大嫌いだ。  マキエマキとしてやっていこうと決めたとき、積極的に周りの力を借りることが必要と感じた。いい作品を作ろうとするなら、人の手を借りることは必須。自分1人の力でやれることには限界がある。  ただ、そうして人を巻き込むなら、力を貸してくれた人に「マキエマキと仕事をしてよかった」と思ってもらえる結果にしなければならない。少なくとも、金銭的な対価の支払いは裏切らないようにしたい。そう思いながらやっている。  でも、マキエマキとして作品

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          マキエマキとしての決意

           今年も残すところ1週間。  コロナ禍が落ち着き、補助金に頼ってもいられなくなった今年は、これからの人生をマキエマキとして生きていくことに肚を括った年となった。  2016年からマキエマキの名前で作品発表をしてはきたものの、長らく続けてきた実名での撮影仕事を辞めるつもりはなかったし、屋号も実名仕事で使っていたものから変えるつもりはなかった。  機材も、今まで使っていたものから変えていくつもりはなかったし、機会があれば、今まで通りのお付き合いのあるところから依頼があれば、変わ

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          在廊してると

          拡散力の強いSNSに書けないこと、いろいろ思うのよね。 今日はつぶやきのみ(^^)

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          昭和旅寝の枕4ー似非トロピカルの時代

           今の40代、もしかすると50代前半の人でもピンとこないだろうと思うが、私が子供の頃、1ドルは360円の固定相場制だった。  1973年に変動相場制に移行してからもしばらくの間、庶民の海外旅行ははるか遠い夢物語であったが、高度経済成長期真っ只中の庶民の暮らしは、豊かなものとなり、物を買い、レジャーに散財する楽しみを享受する人が増え、観光は大衆化していった。

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          「ギャラ下げてやる」ggy

           お笑いタレントの若い嫁が炎上している。 それに関連して昔の嫌な記憶が蘇ってくる。 始めに言っておくが、誰と誰が結婚しようと興味はないので、別にそのタレントを批判するわけでもなんでもない。  ただ、自分が若い頃はウンザリするほど10歳以上年上の男性ばかりから性的アプローチをされて、そのときに口にする言葉が揃いも揃って 「マキエさんは精神年齢が高い」 「同世代の他の女の子よりはるかに大人」「頭がよくて大人の話ができる」 だった。

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          珠世レイサさんのホロスコープ解説からの振り返り

          占い師の珠世レイサさんから、ホロスコープの解説をいただいた。 その中で特に気になったのがこの、 「木星期(46歳から55歳)から土星期(57から70歳)にかけて、何か人の根底を覆してしまうような革新的かつ主張的な活動をする。というのが示唆されていますね。」(珠世さんの解説からの引用) というくだり。  46歳といえば2012年。  その年は、私にとって今までの仕事が八方塞がりになった年だった。  2011年の震災の影響で仕事が減り、その影響なのか、仕事の単価も下がっていった

          珠世レイサさんのホロスコープ解説からの振り返り