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寒い日に… 身体が温まる! (禁断の)サッポロ一番

あまりにもお手軽で美味しいので、これからの季節、我が家の昼の食卓にヘビーローテーションで上るメニューがある。
「特製・サッポロ一番みそラーメン」。
なんだサッポロ一番かぁ、とか、定番だよねー、とか思うなかれ。
「特製」というところがミソなのだ(注・ダジャレではない)。

そのまま調理したのでは若干、手抜き感が漂うインスタントラーメンだが、ちょっとしたひと手間で劇的に美味しくなる。
身体がぽかぽか温まり、食べごたえ・満足感も十分な、「我が家の秘伝レシピ」をご紹介しよう。

<材料>
・サッポロ一番みそラーメン
・お好みのひき肉
・お好みの味噌
・ショウガ(あれば)
・ネギ(あれば)
・ニンニク
       ※「禁断バージョン」(後述)で使用

●まず、ショウガを適当に切る。みじん切りでも千切りでもOK。

なくても問題ないが、あった方が身体が温まって良い(たぶんチューブでもイケると思う)。

●次に、フライパンに油を引き、ショウガを入れて中火で温め、香りを出す。

●温まったら味噌を入れ、油と馴染ませる。味噌の種類や量は、お好みで。

僕は名古屋生まれで、名古屋人は尋常じゃなく赤味噌を愛している上に、どろーっとするくらい濃い味噌味が大好きなので、赤味噌を多目に入れる。
たぶん、あまり上品な味噌よりは、野趣のある田舎味噌の方が合うのではないだろうか(甜麺醤や豆板醤もいいかもしれない)。また、2~3の味噌を少量ずつ合わせた方が美味しい気がする。

●油と味噌が馴染んだら、ひき肉を投入。

ひき肉は、豚でも牛でも合挽きでも、何でもいい(先日は鶏のミンチでやったが美味しかった)。
量は適当。無論、たくさん入れた方が満足感が増すが、実は少しでも十分、うまい。よく炒めて、肉味噌にする。

●ちなみに、うちではサッポロ一番についてくる一味唐辛子はここで入れる。

●平行して、鍋に湯を沸かし、麺を入れて普通にラーメンを作る。あればネギも刻んでおく。

●出来上がったラーメンを丼に入れたら、その上に肉味噌をどしゃっと乗せ、ネギを散らして、完成!


そもそも「味噌」というのが日本の伝統的インスタント食品なので、インスタントラーメンやカップラーメンにしてもスープのレベルが高いと、常々思っていた。
家の味噌を合わせることで、そのスープのベースがさらに引き上げられる上、ひき肉の旨味成分が溶け出して、インスタントとは思えない奥深い味になる。
れんげでスープとひき肉をすくって口に入れると、味噌と肉のどっしりした旨味、ショウガの香りが口一杯に広がり、陶然と……
食べているうちに身体もぽかぽかしてきて、寒い季節にぴったりのランチなのだ。


そしてこの特製ラーメンには、手軽に美味しさが3倍(!)になるチート技がある。

おろしニンニクである。
スープに溶かして食べると、口に入れた瞬間、強烈な旨味がズキューンと脳天に突き抜ける。
普通にサッポロ一番に入れても美味しいのに、スープのボディがしっかり強化された特製ラーメンに入れると、ニンニクの力が制約から解き放たれ、竈門炭治郎の技が「水の呼吸」から「日の呼吸」に変わるかのように、別次元の味になるのだ(わからない方、すみません。むりやり流行に乗っかってみました…)。

若干の中毒性さえ懸念されるレベルの美味しさだが、その後の臭いが気になるため出掛ける前などには食べにくく(何しろ麻薬的に美味なので、「少しだけ…」と思っていても理性がぶっ飛んで大量投入してしまう)、我が家ではこれは「禁断バージョン」とされている。


……しかし書いてみて、「秘伝レシピ」というほどの料理でもないことに気づいてしまった(今さら?)。せいぜい「お気に入りアレンジ」くらいか?
お詫びして訂正いたします。

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