同一化するということ。
欠けてるものを埋めるより、よいところや個性的なところを伸ばす考え方が好きだ。
特に、人の場合は「欠けてる」「足りない」って考えるのがいやだし。
理想との差を埋めるなら「足してる」ともいえるのだけど、イメージ的に、埋めるより伸ばす方がいいなと思う。
完成系をイメージして埋めていくのって、その枠の中に縮こまるイメージがあって。
完成イメージを目指すのでなく、伸ばしたらおもしろいものを、伸びるように伸ばすとか伸ばせる方へ向かうとか、形を決めきらずに広げていく方が、広がりが大きくなりそうじゃない?
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強みを活かすとか、個性を伸ばすとか、そういう風潮にはなってきているけど、そう言いつつも、基本は一定の枠内で想定どおりに希望の力を伸ばさせたい、みたいな感じがもやっとする。
それは結局、強みとか個性とかとして活かしきれていないと思う。
そして、組織という集団の中に入ることで、同一化してしまうことが多いのが、なんだかなぁと思う。
その組織にはない力や強さを持っていても、組織に合わせた形にしないと力を発揮できなかったり、組織になじんでいないと力を発揮しづらかったり。
同一化することで、よさが薄れてしまったりするのは、もったいないよね?
(もちろん、異質なまま力を発揮できる人も、なじみきらずに発揮できる人もいるだろうし、組織だけの問題ではなく、個々の強さもあるとも思う。)
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組織に新しく人が入るときって、研修とかOJTとかやって、組織になじませてしまう。
組織に新しく入った人に、組織になじませようと働きかけるだけでなく、入った人自身も自ら組織に合うように働きかけたりもするという。
それは、スムーズに業務を進めたりする上で必要なことでもあるけども。
でもやっぱり、同一化しすぎない方がいいのになぁとも思ってしまう。
同一化することで失われるものもあるし、同一化できなくてやめることにつながるのももったいないし。
意図してやっていることと、意図せず同一化させてしまうことがある気はするけど、意図しないなら余計に避けられたらいいなと思う。
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組織は同一化してしまう傾向にあるけど、同一化した組織は強いのか?というのが疑問に思う。
状況にはよるだろうし、意思疎通がスムーズに行く分、初期や混沌とした時期などきは、進めやすく短期間で成果が出せるのだろうと思う。
似たようなメンバーだけだったら、決めるのもはやいし動きやすいだろうし。
でも似たようなメンバーで構成されていたら、似たようなアイディアしか出なかったり、見えるところ見たいところも似てきてしまう可能性がある。
同じ強さがある分、同じ弱さもあるだろう。
だったら、特にこんな変化も大きくて、多様化への対応適応が必要な中では、いろんな状況に対応するにはいろんな人のいろんな力がある方がいい。
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だから、キャリアを考えるとき、考えさせるときに、組織に合わせり組織が求めそうなところにひっぱらせないようにしたいと思う。
合わせようしてその人のよさやおもしろさが消えないような、その人らしさを伸ばせる支援がしたいと思う。
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