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毛布をかけたらいいんじゃないかな

秋が深まるにつれ、夜中にふと目が覚めてしまうことが多くなった。薄手の毛布と羽毛布団を重ねていたが、なんとなくおふとんの中がすうすうするのだ。これはと思ってぶあつい毛布を出してかけたら、驚くほどに朝までぐっすりなのだった。翌朝見た朝焼けのきれいだったこと。ものすごい多幸感。

寒くなったら毛布を出してストーブをつける。暑くなったら扇風機をつける。季節に合わせて、私たちはきめ細やかに快適性を求める。だが、心の問題はどうだろうか。根性論で片付けようとしたり、我慢を強いたり、はたまた茫洋とした不安に野ざらしにしたり、している人は実に多い。がんばり屋さんほど、そうしがちだったりもする。

寒い夜にぶあつい毛布を出すように、心もきめ細やかにモニタリングして、手間をかけてあげるといいと思う。心の問題はときに甘えやワガママとして受け取られがちだ。また恋愛のように仕事や生きることから比べるとどうしてもサブになりがちなものは、ただただ我慢を強いられるしかないと思っている人もいる。

でも、苦しいと思う気持ちは自分にとって真実なのだ。寒いと感じることと同じなのだ。寒さが夜中にふっと起きて眠りの質をすこし妨げ、それが積もり積もって体に影響を及ぼすように、苦しさは人生の質をじわじわと下げていく。心にあたたかい毛布をかけてあげることは、大切なのだ。もしご相談者様がそれに気づかないでいるのなら、「毛布はそこの押し入れにあるよ」とか「毛布をかけたらいいんじゃないかな」とそっと促すことができる占い師であれたなら。それは私にとって、すごく幸せなことだなと思うのだった。


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