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ヤンキー×ビジネス。悪いことじゃなくてもかっけぇ世界をBUTIAGEる。-Trunk

MAKERS UNIVERSITY U-18

MAKERS UNIVERSITY U-18にはどんな人が集まっているのでしょう?7期生、Trunkさんが抱くピュアな狂気は「ヤンキー」。どういうことなのか、聞いてみましょう。

簡単に自己紹介をお願いします。

 はい、Trunk(トランク)です。僕は「プロジェクトBUTIAGE(ぶちあげ)」という地元のヤンキーたちと一緒にビジネスするってことをやってます。

 まず僕のバックボーンとして、ヤンキーの多い非行少年たちが多い地元に生まれ育って、小学6年生の時にヤンキーの先輩が事件を起こしたり身内で事故が起きたりしたと言うことがあります。その後は距離を置いて私立中学に入学したんですけど、ブルジョワだらけの私立中学では自分との毛色が合わず、何かできることないかなと、ずっと模索し続ける毎日でした。

 将来の安定した職業とかは約束されますが、ヤンキーの方が楽しいなと思っていました。だけどヤンキーは現状として、将来は薬物を売ったりとか肉体労働だったりとか、限定された枠組み・法律的に問題があるやり方でしか稼げないという現状があります。だから、ヤンキーの仲間たちと成り上がって楽しい日々を取り戻したい、なのでプロジェクトBUTIAGEをやってます。

BUTIAGEって名前の理由は何ですか?

 ヤンキーとジャパンを盛り上げる、みたいなそんな理由です。他の案としては、プロジェクト衝撃とか日本に衝撃を起こすっていうのとかもありました。笑。

ヤンキーと一緒にプロジェクトをするって、少し怖いって印象の人もいると思うんですが。

 まずちょっとヤンキー界隈にも詳しくない方々に知ってほしい前提として、ヤンキー、半グレ、ヤクザとかって同じに見えると思うんですけど、僕の中では全然違うんです。

 ヤンキーたちは、アウトローなことをするとハラハラ感とかを得られるから、そのハラハラ感を共有することで兄弟意識が芽生えていったりします。

 半グレとかヤクザっていう人たちは、もちろん義理人情とかあると思うんですけれど、やっぱお金を稼ぐことが第1の目的となってる。だからこそ、お金を稼ぐために恐喝とか麻薬とかをやっている。稼げるから。行動の理由が違うんです。僕の知ってるヤンキー達が将来的にそういう風に幼い子供たちに覚醒剤とか売るみたいな未来を見たくなかったからこそ、犯罪じゃなくても稼いでいけるぞって道をつくりたくてやってます。

ヤンキーの人たちと、具体的に何をやっているんですか?

 まずスケートパークだったりサイファーが行われている場所に僕が出向いて、そこで何かスケボーとかラップとかいろんな話を交えながらビジネスとか基礎教育で学ぶべきであった簡単な学問をちょっとずつ教えていくって流れです。それでビジネスとかにちょっと興味を持ってもらって「一緒にやらね?」みたいな風に誘う。それでビジネスが立ち上がります。

 そのビジネスを立ち上げたヤンキーたちの後輩たちが、「先輩たち最近羽振り良くなったな」とか、昔と違って、警察に追われてないから優しくなったなみたいな、そんな価値観が伝染されていって、後輩たちもビジネスを立ち上げていくって流れになります。

 やっぱり犯罪に手を染める理由も、先輩が自分と同じような社会の境遇で犯罪によって乗り越えてるから、そこから脱出するにも、自分たちも同じような感じで(犯罪を)やってみようかなとか、そういった価値観が蔓延しているので、犯罪をビジネスに置き換えてます。「喧嘩強いのかっこいいな」っていうのが「ビジネスかっこいいな」みたいに、その概念の置き換わりが起きて欲しいです、

一緒に活動してるヤンキーの人たちの変化って感じますか?

 ヤンキーがビジネスをする時に、キャラクターでいい役割分担ができてるんです。まずはクレバーヤンキーっていう頭いいヤンキーがいて、将来的にほっといたら半グレのリーダーになって、もうすごいグレーゾーンでお金稼ぐんだろうなっていうやつです。そのクレバーヤンキーが熱血ヤンキーっていう情に熱いやつと無気力ヤンキーを統率してくれるんです。その時にクレバーヤンキーが僕に、「お前のやりたいこといいじゃん、これ組織として成り立ってるよ」って言ってくれて。ビジネスって言われてももう何か突拍子もないじゃないですか。ただ、正直ヤンキーにとっての価値観、犯罪に手を染めてしまう理由とビジネスは媒介できるものだなと本当に思えて、すごい嬉しかったですね。

活動していて大変だったことはありますか?

 ここ大変だったなという部分は、やっぱり価値観ですね。ヤンキーたち全体の価値観が変わるということは、それに反対する人たちももちろん出てくるわけなんですよ。新しい文化とか価値観に反対する人たちって年上の人が多いのかなとか思ってるんですけど、やっぱりヤンキー界隈でも、世代間で価値観が対立したんですよ。やっぱり上下社会の厳しいヤンキーの中で、先輩ってのは神様で絶対逆らっちゃいけない存在です。その先輩たちに「ビジネスで合法的に稼ぐの甘えなんだよ」みたいなことを言われたときに、どうしていけばいいのかなっていうことに対してはすごい悩んでて今も悩んでいます。

 あと、なんかすごい1回喧嘩みたいになったことがあって。ヤンキーがやってるビジネスの中でスケートボードの販売があって。中国の直営のサイトからすごく安く買えて、それを地元の子どもに売るとすごい利益になってるんですよ。それをECサイトとして立ち上げて全国に拡大しようぜって言ったら、「いや、やらん」とか言われて、「え?」ってなって。「これをいい価格で他の地域のやつに売ったら俺たちの地元からプロスケーターが生まれなくなる」みたいな、なんか訳わからないことを言われて。「それ意味わかんねーよ」みたいなことになり。笑。

 でも、彼らの価値観を絶対尊重すべきなんです。犯罪に手をまた染めちゃうかもだから。そうするべきなんですけど、ちょっと自分的には納得いかなかったですね。笑。

結果やらずに?

 はい。それを機に本当に地元のことを愛してるんだなって。彼らが地元を好きな理由として、一つ目の理由は貧困家庭で育ったりしてる、どうしようもない自分を認めてくれる仲間がいること。なおかつそういう教訓のやつは自分以外にもいるんだっていう、そういうコミュニティでやっぱ心が馴染めたのかな。そこを見てその環境があったのはこの地元しかないっていう思うなのかな。二つ目の理由はやっぱり都会に出るのが怖いとか。同じような境遇で育った仲間。他の人が他の都市にはいるのかっていう不安感とか、そんな思いがあるのかななんて思ってます。

ヤンキーとビジネスをするって、上手くいくものなんですか?

 ヤンキーの中でもクレバーヤンキーが熱血ヤンキーや無気力ヤンキーを統率するんですけど、熱血ヤンキーの彼らは地縁血縁主義っていうか、地元にすごい人脈があるんですよね。だからマーケティング一切なしで電話を10本かけたら6本くらいの割合で商品を売ってくるんです。その他の無気力ヤンキーたちがどんな動きをしてるかというと、バックオフィスで何かオペレーションとかしたり、クレバーヤンキーも熱血ヤンキーもちょっと行き過ぎるところがあるので、ストッパーの役割を無気力ヤンキーがしてくれてるんじゃないかなって思います。

 というのも、無気力ヤンキーはなぜヤンキーになったかっていうバックグラウンドが違うんです。親がヤンキーだったりとか、何か情に厚い仲間に優しいっていうのに憧れてヤンキーになったのではなくて、運動部でサッカーとかやってて、足怪我しちゃってもどうにもならなくなった、とか、勉強が得意だった人とかなんです。得意だと思ってたけど、実はもっと頭のいい子がいて、太刀打ちできなくなって、挫折してしまって、もう人生どうでもいいやって思ってぐれちゃう子が多いんです。だからこそ、こういうストッパーができたりするのかなって思っています。

 ヤンキーがビジネスに対してすごい熱意を持って働いてくれてるっていうのは、理由が二つあって、一つ目が地元愛がすごい強い、という価値観を持っているからです。二つ目に、お金を稼げるようになると後輩に羽振りが良くなることがあると思います。後輩に対してかっこつけたいとか、今日仕事で忙しいからさ、みたいなそういう話をするのが多分好きで頑張ってると思うんです。だからこそBUTIAGEをうまく運営できているのかななんて思います。

BUTIAGEをやっていて、手応えを感じたことはありますか?

 大きくいうとヤンキーの社会的再生産の波を防げたのかなって思ってます。やはり親がヤンキーの家に生まれてしまうと、経済的な部分であったり色々な理由が原因の家庭内暴力などで、親が警察に逮捕されたりっていう事例が多いです。だから親の影響を受けてどんどんグレちゃうんですよね。またそのグレた子の子どももやっぱグレるみたいな。

 こういったヤンキーたちが合法的にヤンキーを続けられることによって子どもたちがグレぐれるって再生産の波を、BUTIAGEに関わったヤンキー達は脱したんじゃないかなって。

 もう1個BUTIAGEにしかできないこととして、少年院の現状の取り組みとして、検察官が少年たちが、どのような犯罪になぜ手を染めてしまったのか、その背景とかを深ぼるんですね。ただ、その深ぼった情報を更生プログラムに渡してないから1人1人に合った教育をできてなくて、被害者遺族の気持ちが考慮しすぎて、やっぱ刑罰であったりもう少年院には来たくないだろう、これで懲りただろうというように促してる。

 ただ、そんな教育だと、結局再犯罪に手を染める事例が多くあって、3人に1人が再犯罪を犯しているというデータもあるくらいです。だからBUTIAGEは、合法的にヤンキーを続けさせられる未来を作りたいっていうそんなコンセプトです。

 今実験的にヤンキーたちを地場産業に送り込むってことをやっていて、というのもヤンキーたちは「俺が地元の顔なんだ」っていう思いがすごい強いんです。だからこそ地場産業と相性いいのかなって思って送り込んでみたら、結果的に新規事業の立ち上げに成功して。

 今2025年ぐらいまでに中核人材が不足してて22兆円ぐらい経済的な損失があると言われています。そこに今社会の掃き溜めとか言われてるヤンキーたちが送り込まれることで、地方創生とかそういう日本全体の社会問題にも貢献できるんじゃないかな、なんて妄想してます。全国各地にBUTIAGEを一緒にやれるヤンキー達はいるんじゃないか、と思うので。

 全国のヤンキーを救いたい、というのが僕のビジョンです。自分の地元の友人のような人たちが全国にいると思ってるから。だから僕の今後の動きとしては、組織を作って、僕個人とかの力だけでは何か全然及ばないことが、できると思っています。それこそさっきの先輩との対立だったりとか、組織として立ち回って行くことで、市役所だったり警察の方々、あとは地場産業の人とかいろんな人と連携していくことで、ヤンキーが倒産したときに、何か助けになると思うんです。例えば、地場産業関連で手伝っていいよとか、もしくは市役所が後継者不足の企業を紹介するとか。

 やっぱりヤンキーの人たちと一般社会の人たちとの溝がどうしてもあると思っています。最近18歳に成人年齢引き下げがあったじゃないですか。僕のヤンキーの友達たちは、お酒を飲んでもいい年齢も18歳に変わったと思っていたことですね。飲酒・タバコに関しては従来通り20歳なんですけど、環境や社会が違いすぎて、皆さんが知ってることとヤンキーの認識が全然違うんですよ、正直。だから、僕たちが当たり前だと思ってることが当たり前じゃないです。

 ただ、ヤンキーはすごい熱くていいやつだと思ってます。そういった溝埋めみたいなことも僕が仲介者となって立ち回ることでヤンキーにとって良い社会、そのヤンキーが住みやすくなる社会になることで日本全体も良くなるんじゃないかなって。その仲介者になりたいなと。

自分自身の今後の目標はありますか?

 いやすっごい言い方悪いけど、こんなにいろんなことやってるのに飽き性だから、それこそ(インタビュアー)さんと一緒に仕事するのもすごい楽しかったりとか。デザインの仕事めっちゃ面白いとか思っちゃったりとか。中学生のとき株式投資やってたんですけど、やっぱ私立中学で勉強する日々ってすごいつまんなかったんすよ。だけど小学生のヤンキー達とつるんでたときみたいな生活を送ってたら絶対将来の職に就けないみたいなことを、危機感としてもうすごい葛藤があってどうしようと思った結果、株儲かるんじゃねみたいな、そういう感じで株も始めたんですけど。それもなんか楽しいなとか思います。もちろん、ヤンキーに固執せず、いやもちろん、ブルジョワヤンキーの視点は僕にしかないと思ってるんで本気でやっていきますけど、他にも色々なことに興味持ってます。

 うん。そうなんですよ。やっぱりなんか僕個人の能力だとヤンキーに対する教育の進化みたいのが全然できなくて、勝手に勉強してもらって教えてもらってるって感じなんすけど。その意味でも色々触れていきたいなと。

 長期的に見るとビッグな男になりたいです。やっぱ僕の地元の中でも「先輩!」みたいなビックにもなりたいですし、中学高校で関わってる友達から「すごいトランク」みたいに言われたいですね。

<編集後記>

Trunkさんのピュアな狂気、いかがでしたか?
「ヤンキー」って、学校の先生に相談したら絶対反対されますよね。でも見ていただいた通り、半端ない想いがTrunkさんの中にはある。「ロマンとソロバン」が必要ってTrunkさん自身が言ってましたが、ヤンキーっていうロマンに着実にソロバンを足していっている段階。
もしかしたら良くない印象を持つ人もいるかもしれません。でも、それでも
Trunkさんのどうしようもないヤンキーへの想いを、私たちはすごくいいなと思っています。
Trunkさんのこれからの人生が楽しみです!

<最後に>

カオスなまでにそれぞれの道を進むMAKERS U-18メンバーを紹介しています。ぜひご覧ください。

MAKERS UNIVERSITY U-18では、随時みなさんの熱量・ビジョン・悩みを後押しする場を開催します。
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(下記は1月に開催したものです)

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また、9期の開催日程は未定となっておりますが、
開催が決定し次第、各種SNSで発信致しますのでご確認ください。
(例年では、11月頃に情報解禁しております)

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