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神仏絵師・昌克
2020年5月18日 12:05
少年は、その美術展で特選に選ばれた事で、好きなことが認められたのだった。当の本人は、さほどそのことを意識していなかったかもしれないが、おそらく自分には、コレがあると言う自信となり、自己肯定感が確立されたのでしょう。しかし、これが後に彼の人生に大きな影響を与え、様々な悲喜劇を起こすことになったのは、まだ先の話。そう言えば、少年が最も嬉しかったプレゼントに「模造紙のロール(縦が約1m、長さは約2
2020年5月22日 10:56
中学2年生になり、思春期を迎えた少年には、当たり前のように反抗期が訪れた。しかし、その反抗の相手は、全人類と言う途方もない相手だった。1970年代も後半に差し掛かると、高度経済成長時代が終わり、公害や環境破壊と言ったその弊害が表面化し、動物や昆虫をリスペクトしていた少年には、全人類を敵に回すだけの理由があったのです。この時期に彼の「人間への嫌悪感・不信感」は、形成されていったと思われます。そこに