誰がためにマルシェやる?:やってみて分かったこと
以前から記事で「まちでマルシェをなぜやるのか?」というもったいぶった理由を書いてきましたが、先月に実践をしたので、やってみて分かったことをご報告したいと思います。
※ひと月ほど前の実施ですが、持ち帰りを中心としており滞留スペースは設けておらず、飲食を伴う密な空間は生じていないイベントです。
やっぱりマーケットは存在した!
ざっくりと課題意識をおさらいしますと、以下のような感じです。
「高単価のものが売れにくいと言われる一昔前の工場城下町だけど、ファミリー向けマンションが多くなっているので市場環境が変化しているのでは?」
「ベッドタウン周辺がコロナ禍で市場として再発見されていることを踏まえて、30~40代女性をターゲットにしたマルシェを開催してみよう!」
上記が当日の写真です。それで結論を言えば、目論見どおりといったところでした。概ね各出店者さんの想定を上回る売上もあり、次回への出店意欲も高く、事業としても補助金や自己犠牲に頼らずとも継続できるであろうことが確認できました。(伸びしろも見込めます)
ターゲットを絞ることで多くの人が楽しめる可能性が生まれる
さて30代~40代の子育て中の女性をターゲットにしましたが、実際の購買に結びついたお客さんは主に3つの層に分かれました。
①30~40代子育て中の女性(ターゲット通り)
②上記の付き添いできたお父さん
③「今の若いコが楽しむものを楽しむ」高齢女性
事前にターゲットをしっかり①の30~40代女性に絞ったラインナップとすることで、他の層のお客さんも楽しみ方をご自身で開発してくれたということだと考えています。最初からターゲットを分散させていたら、誰にとっても魅力が薄かった可能性があります。
次の一手のデザインが課題
マルシェという単発イベントとしては、事前に設定した最低限のラインにはたどり着けたかなと思っています。ただし、まちにインパクトを与えるにはこの後が重要です。
マルシェはあくまでも「このまちでリスクテイクして関わってくれるプレイヤー」の呼び水です。そういう意味では、この初回のみではその点まで到達できていません。
今後はここに重点を置いてしばらく継続し、効果の有無を判断する必要がありあます。
お互い違う特技を持ったチームの重要性
今回改めて気づいたのは、チームとして特技を活かし合って企画することの重要性です。お気づきだと思いますが、31歳男性の私に「30~40代子育て中の女性」が好むものなんて一ミリも分かりません。笑
なので、その点は当事者でもある他のメンバーにお任せして私はほぼ口を挟んでいません。
今回は、「都市経営の視点からプロジェクト進捗管理する人(わたし)」、「マーケティングとブランディングの構想を練る人」、「ヒューマンスキルが高くイラストも描ける人」、「調整力とポテンヒットをつくらないよう気を使える人」、そして「普段は忙しくて企画に入れなくても当日お手伝いしてくれるメンバー」が上手くかみ合って企画が成り立っています。
できないことは人に任せて、できることを探してやることが大事です。
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