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【KLDマガジン】「大家」と「不動産屋」がローカルを変える!~稼ぎながら暮らしをつくる~

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私たちの住むまち、周囲を試しに見渡してみてください。ここには不動産、即ち土地と建物にあふれているはずです。とてもシンプルですが、まちは不動産から成り立っています。言い換えれば、不動産が変わればまちは変わると言っても過言ではありません。

今回は川崎の武蔵新城で所有物件のマンション経営を行う「セシーズイシイグループ」の石井秀和氏、

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また同じく溝の口を拠点に不動産仲介や管理を行う株式会社エヌアセットで、「まちを面白くする」ことにチャレンジする松田志暢氏、

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まちの不動産に密着するこのお二人から、持続可能なエリア再生のあり方に迫っていきたいと思います。

ハイスペック物件では差別化にならない

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1600年頃から続く農家の子孫で、今も家業として約370戸の「セシーズイシイ」シリーズを管理する石井氏。不動産開発というと、古い木造などの収益性の低い物件を取り壊し、今風のハイスペックな設備を整えて増床することで家賃収入を増やし高収益を狙うのがセオリーでした。

しかし、石井氏の代においては既に容積率も上限に近くなっており、今までの手法に頼ることもできません。そのうえ人口増が続く川崎市(武蔵新城は川崎市中原区)も2030年頃をピークに人口減少に転じます。

武蔵新城は武蔵小杉・溝の口・日吉・二子玉川などの強力なライバルエリアに囲まれていることから、石井氏は「このままでは地域ごと落っこちる」と非常に強い危機感を抱きます。

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