潰された田圃と山に見蕩れて
PLANETSCLUBのランニング部に参加している。
イベント秋分の日銭湯の前でつながるラン。
当日早く目が覚めてしまったので昼より朝の部にしようと着替えはじめたのだが洗濯やら掃除やらが気になり朝の部は参加せずそのまま掃除をしランニングウェアで1日過ごした。
今日入る予定の温泉は私のお馴染みの温泉。露天風呂から見える一軒の家がとても気になっていた。一面の田圃の向こうにある山沿いの家なのだが外観が変わっていた。この機にその家を確かめてみようとそこを目指して走ってみる計画だ。到着してこれまた気になっていた温泉のすぐ隣にある古墳群公園によってみた。荒れ果てて草ぼうぼう。手入れがされていないようだ。蚊に刺されただけだった。ガッカリしたが気を取り直して走り始める。
田圃の脇道を走る。黄金色の稲穂の草いきれが凄い。稲穂に見とれていると突然アオサギとシロサギが稲穂の中ほどからバサバサ羽音を立てて飛んだ。脅かしたのかもしれないけどこっちの方がびっくりした。降り立った場所近くで彼等を撮りたかったが足音がするとすぐ飛び立つので無理だった。脇道を渡りきり興味のあった家を近くにさりげなく見ながら走っていく。遠くから見ているとオシャレな外観の一軒家が近くで見ると思ったより普通だったりして期待したほどでもない。そんなものですね。
それでもこの機会に農道や川沿いといろんな道を楽しく走れた。彼岸花も咲き始めすっかり秋の風情だった。
zoomの時間となり記念写真。さて、温泉へと。久しく温泉来てなかったし時間に余裕があったのでのんびり湯に浸かった。
いい気分で帰路についた。
田舎道は車もなく軽快に飛ばしていける。ついアクセル踏んでしまう。そのまま街中に戻ってきて急に気分が塞いだ。田圃がつぶされ山が削られ新興住宅地になってしまったからだ。途中にある鎮守の森といった風情の神社。参道は真っ直ぐ鳥居に向かっていて左右どちら側も田圃だった。アニメみたいな鎮守の森がよそ様ながらお気に入りだった。少し前に田圃が耕作放棄地になっていて綺麗だった参道も荒れ果て気になっていた。結局その参道脇は分譲地になっていた。仕方ないけれど少し残念という気持ちと荒れ果てて人が訪れない神社よりは人の通りがある方が栄えなくても神様も寂しくないかもしれないと考え直した。さっきの古墳だって草ぼうぼうよりは人が訪れてた方がいいだろう。
なんにせよよそ様の土地どうしようもない。
住宅地の細い路地をどんどん進んで行くと別の山もつんつるてん。「ああ、ここもか」とつい見とれて削られた山と林をみながらハンドルを切った。遠慮がちのサイレンが鳴り響いた。
「あ、やった」つい一時停止？？しなかった？
そのようだ。
またやらかした。
人気のない場所に彼等は潜伏している。
二度あることは三度ある。全く…。
慣れて(おいおい)いるのでサクサクすすむ。
免許証を取り出し「今、いくらですか？」と尋ねる。
「7千円ですねー」
「了解ですー」
3度目ともなると慣れているのだ。
1度目はシャチハタではダメ拇印でいいからと言われて「拇印とかイヤですー」と抵抗していた。若かったのだあの頃は。
「はいどうも〜すみませんでした。気をつけます」
まあ、通常なら悔しいのだが何となく最近運転が雑になっていていけないな、と思っていたのでコレは神様の思し召しかもしれない。鎮守の森の神様？
気を引き締めよ、と。
2度も一時停止で反則キップを切られたので一時停止にはかなり慎重だったのにこの時だけやらなかった。
まぁそんなものです。
たった1度が命取り。
これですんでよかった。心を引き締めて運転します。
今日はランニング中のよそ見は平気で車では災難だったけれど。
見蕩れて走るのはどちらもご注意を。
ちょっと寂しいみんなに😢