続。退治するのはブラック企業じゃなくてブラックマインドって言う話

ムスコシリーズ5
無限頭痛地獄編2 注コロナ騒動前

くも膜下出血の身体的痛みと仕事先からの出社圧力による精神的痛みのダブルパンチにムスコ氏すっかり意気消沈。

結構信頼していた先輩達は自分達の休みが無くなった途端豹変。

出勤しろとの命をお断りして夜。再び電話。

電話に出ると本人を出せ、とのこと。いや寝てるのでと断わる。
本人が話をしないのは社会人としておかしい
←今全く社会人関係ない！というか怪我人なんで全くおかしくない。

休み返上で回している
←知らんがな。おたくのマネージメントがおかしいだけ。

とにかく一度出社を
←病院で移動は車椅子だったって言ったよね。いけるかっ！

しかも休憩の間働いてもらうつもりだった
←鬼畜か！どう考えたって無理でしょ。

聞いてて心の中で仰天して腹も立ったがお世話になっている身。反論せず何とか出社を断った💢
明日また連絡ということで切る。

次の日の朝ムスコは起きあがってベットの壁に持たれてうえを向き嘆息して「もういいかな」と小さくつぶやいた。

手にはスマホ。
「どうしたの」
無言でスマホの画面をみせた。
LINEの分面は「ふざけるな」「とにかく出てこい」
の文言で。←脅しかよ
「怪我したのは確かに俺が悪いけど怪我して3日で働けって・・もういい気がしてきた」

前のnoteに書いたけどムスコとは音信不通の時期があったり随分迷惑かけられたりといろいろあった。
今回の職場の方達に結構励まされたりして自分では少し大人になったと思っていただろうから。コレはショックだったのかもしれない。
私も可哀想で仕方がなかった。すごく喜んでいたのを知っているから。残念。

「お母さんもおかしいと思うよ。あなたがそう思ったんならよかった。お母さんが前に言ったことこだわらなくてもいいからさ我慢しろなんて言わないよ。こんなん更に具合い悪くなったらどう責任とってくれるんだって話。あなたの好きなようにしなさい。とにかく今は休んで」

私が辞めるなって怒ると思ったみたいで・・

「うん」
といって悲しそうな顔をした。つい2日前に「いい人たち」といって涙ぐんでいたムスコ。不憫😢

普段なら多分いい人たちなんだと思う。
ただ話を聞いているとこの業界(飲食)は0時過ぎはあたりまえ、骨折して痛かったけど根性で出て半年痛みがあった、が武勇伝。おかしい。絶対にそれは武勇伝ではない。
一番驚いたのはインフルで熱があっても一旦来て帰ろと言われてからやっと帰ったもんだ、と言われたこと。
人に感染させることは考えないのか。というか知識、知性がない。
自分達の世界で閉じていてそれが当たり前、世界が時代が変わりつつあることに全くついていけていない。

やってきたことだ、だからお前もやれ、という論理。
コレはアウトでしょう。
足とアタマでは次元が違う。いや足でも痛いならダメだって。

今必要なのはこの感覚が間違いだという認識の共有。

痛みがあったら休み。
早く帰れるような仕組み。
インフルは出勤停止。

どの業界だろうと考え方を変えるべき時が来ている。
企業を変えることにいそしむでなくこの風土、マインドをリセットする時。
蔓延しているのはブラックマインド。
こういうもの、という思い込み、思考停止だ。

週末まで休んでいいという許可←？？？を貰い少し精神的に落ち着き4日目にしてはじめて風呂に入った。しかしまだ早かったようで「シャワーにすればよかった」と言ってグッタリ。
全くコレで働かされてたらマジで生命の危機。
私がいなかったら多分ムスコは無理していたはず。雰囲気に呑まれる質なので多分押し切られる。
本当に手間のかかる奴だよ😢
翌日からもLINEで定期連絡を義務づけられて自分達が休みがないことをアピールされてた(いや、そっちのマネージメントだって！)

週末になってやっと怪我から1週間。ムスコはアタマはもちろんクビの痛みが治まらず、やはり精密検査をしてもらわないと安心して地元へ帰れないな、と思った私はムスコを説得して三度医者へ。
今度は脳神経外科。

この後職場へ行くことになっていた。待合室でどよーんとしている私たち。
私は診断書取るつもりだった。先生が物分りいいといいけど・・

呼ばれて入室する。

一通り診てもらってとにかくCT。
「うーんアタマはまだ血が吸収できてないし、痛いだろう。首はさ、頚椎捻挫の可能性があるからここじゃないよな心配だったら整形行きなよ。MRIは必要ないよ」
「後遺症とかは大丈夫ですか？」
「まァこれで後遺症はないよ痛いのは仕方ない。首はわからんけど」
結構話の分かりそうな先生だった。

「会社が出て来いって言うんです」
「いや、無理だよね」
「ですよね」
「悪くなるよ確実に」
「先生診断書書いて貰えませんか？」
「ええーいいけどさーもう時間たってるし君と会社のアレが悪くなってもさ〜」
「辞めます！」←ムスコ即答！
「ええ、いいの（笑）じゃ書くけど」
「くも膜下出血、頚椎捻挫」

診断書GET！

コレでムスコを取り戻す！←大袈裟w

タクシーで乗り付けて行ったっきり帰ってこないムスコ。痺れを切らして私は意を決してバーンと扉を開けて迎えに行きグダグダ言う人達に「地元に連れ帰る！」と宣言して強引に連れてかえった。ムスコにはもう少しで話ついたのに。と文句言われてやっぱり過保護だったかなと反省し急に(｡_｡`)ﾁｰﾝと。
でも。

驚くのは「働かせる」つもりだったこと。この時。

驚愕。

ブラックにもほどがあるわ。

その後更にすったもんだ。このままだと直ぐに長時間労働させられると危惧。ムスコは本当に意気消沈してしまい頭痛も止まらずぐったり。
説得して一度家に帰ろうと地元に連れて帰ることに。
労基に相談すると安全配慮義務があるから具合の悪い人を働かせられない旨、確認を取る。段取りを踏み、辞表を提出してすぐ半ば強引に連れ帰った

地元でのんびりして頭痛もしばらくして落ち着いてきたけど給料日に働いた分の給料は入っていなかった。

連絡すると再びブラック発動だった。
謝れ謝れのLINE大合唱！
謝れって怪我したこと？
出社しなかったこと？意味わからん？？
世話になったんだから筋を通せ←どの世界の人？

給料入れなかったら連絡が来るだろうってみんなで話し合った←ダメだよね、アウトだよね。

労基に再び相談。

まぁ、謝るのも一つの手とのアドバイスを頂き簡易速達で本人の謝罪文と経緯説明。期限付きで給料と明細を請求。返事がない場合は労基に、と明記し送った。労基がきいたのか鬼LINEもなくなった。

期限ギリギリにて振込。

これにて縁もきれた。

残念ではあったよ。
たのしく仕事もしていたようだし最近は任せられることも多くなっていた。自信も着いた。安心していた、長時間労働以外は。
帰る日には一番世話をしてくれた副シェフが「お前にしか教えたくない帰って来い」と引き止められた。本人は涙ぐんでいたけど辞めるという決意は私が思っているより強固だった。
みんなで責められたのはショックで裏切られた気持ちになったようだ。
元気だったら多分長時間労働を唯唯諾諾と受け入れていただろうしだいぶそんなものだからと今まで従っていた様子だった。
弱っていたので私を頼りにし話を聞いてくれて助かった。普段ならぜぇーったいきかない！(確信)

地元で英気を養って元気になるムスコ氏。帰ってきたら？との勧めも断って再び上京。

やっぱり都会がいいって😳
しばらく体調と相談しながらのバイト生活だと思うけど支えていこう。仕方ないな～全くどこまで世話かけるんだか…

それから１ヶ月過ぎた頃今回のコロナ騒動。
日本中がおやすみモードで異様な雰囲気。リモートワークの必要性やら感染に対しての知見もかまびすしい。
体調悪かったら休め！これを機にマインド変わってくれること切に願う。
というかこれでふるいにかけられてダメ企業イケてる企業が可視化するといい。
これもいい契機にするしかないでしょ。

ムスコ氏いい機会だったかも。おかしいことには声を上げひとりで決めず相談すること、を覚えた。また一から始めなきゃね。
ブラックマインドとさよなら～(*￣▽￣)ﾉ~~

今のところバイト続いているけど様子見。 アイツは油断ならねぇ😩

とにかく健康第一！豚インフルの時もムスコ氏まんまと罹患したから今回手洗い、うがい、栄養休養と暇さえあれば言ってる。
ホント頼むわ〜

いろいろあるけど楽しく働いてください。
君の幸せを祈る🙏

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