『上陸 第三号』
2021年11月23日の『第三十三回文学フリマ東京』にて販売した、『上陸 第三号』の紹介ページです。
販売形式
・イベント:「文学フリマ東京」にて。現時点では東京のみの参加を予定しています。
・通販(BOOTH):https://maisonderadon.booth.pm/items/3455832
こちらにて販売中です。
・電子書籍(Kindle):https://www.amazon.co.jp/dp/B09N2MJ2JC
こちらにて販売中です。また、Kindle Unlimited加入の方は無料で読むことができます。
基本情報
A5判 118ページ
短編小説 四篇
詩 五篇
作品紹介
・小説
「落雷」宮元 早百合
落雷に打たれ、自堕落系YouTuberとなった「俺」。異星からの侵略者を名乗るVtuber「パプリカ星人」との接近を経て、彼のなかに「俺」ならざる「俺」が育っていく。
「Off - shore」直嶋 犀次
東京の家を引き払ったわたしは、ある離島に向かう。海底に無数の石像を沈める計画を島で聞いたのを契機に、一週間のはずだった滞在は何となく延びていく。季節が夏に変わり始めた頃、わたしはついにダイビング資格まで取得し、石像たちを見に行くことになる。
「ピアノマン」朝倉 千秋
失業している間、僕はある部屋に通い詰めていた。グランドピアノが置かれたその部屋には、色々な人が気ままに出入りし、好き好きに酒を飲みつつ時折奏でられるピアノの音に耳を傾ける。いつしか僕と部屋の主、ピアノマンの間には不思議な絆が芽生え始めることになる。
「世界が終わらない日」張 文經
見捨てられた東京の街を、わたしは歩く。かつてわたしは死ぬことのできる体だった。かつてわたしと一緒に死んでくれるといった人がいた。そのどちらもいまわたしにはない。わたしは死ぬさだめにある木有と出会う。何も見つからないのに、わたしたちは何かを探して歩く。
・詩
「虹と影とそうでないもの(五篇)」張 文經
あの日 川に投げた石は小さな虹をつくっていた
わたしもきみも見はしなかった
虹は小さいために まだあそこにある
わたしたちを待ちながら
みなもの光を引き止めている
(本文より)
『上陸 第三号』は、2021年11月23日の第三十三回文学フリマ東京にて販売いたしました。お訪ね下さった方々、ありがとうございました。また、BOOTHによる通信販売、及び電子書籍(Kindle)に対応しております。ぜひお好きな形でお読みいただければ幸いです。
では、また次の現場でお会いしましょう。お疲れ様でした。
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