見出し画像

『上陸』第二号(21年5月)

 お待たせしました。一週間後の文フリ東京にて、ラドンは小説集『上陸』第二号を発行致します。ブース番号は「イー22」、ジャンルは小説・純文学です。今回も傑作揃いです。よろしくお願いします。

小説・詩集『上陸』第二号 400円

画像1

A5版、90ページ。1~2万字の短編と、数編の詩を集めました。収録内容はこちら。

『夢(猫)』宮元早百合
 弁当屋の猫と恋人を奪い合う夢を見た。それが猫であることを知っていたのは私だけであり、恋人が何者であるかはついに分からなかったが、私と彼女は楽しく争った。しかし夢はすぐに終わり、現実は常に崩壊しつづけている。

『八月三日、広島』直嶋犀次
 3日後、今年も8月6日がやってくる。それは彼にとって30回目の誕生日でもある。人生に行き詰まった彼は、東京を離れ、その日生まれて初めて広島に降り立った。30年の年月を経て、原爆ドームが彼の前に現れる。

『夢を見るように』朝倉千秋
 かつての恋人に呼び出され、四年ぶりにカフェを訪れる。彼女の選択、提案、迷いによって呼び起こされる、飼ったことのない猫の夢。個人経営の喫茶店は、今日も少しずつ数を減らしている。

『死なない』張文經
「わたしは夕日を見てたんだ」「名良瀬はもう、死なない体なの?」「目を逸らしたから、私の勝ちね」「まじで? ノーベル賞じゃん」「僕はこういうことを全部忘れてた」「ねえ、芽吹」「いい死に方、思いついた?」

●詩
『あしさき』『かゆい』『いき』張文經
『未来視病』宮元早百合

(5/17)通販取り扱い開始

 今回の文学フリマも無事終了致しました。来ていただいた皆様ありがとうございました。

 ラドンは今回も通販、および電子書籍によるインターネット販売に対応します。今年も送料やや安めでお送り致します。是非ご利用ください。

 電子書籍は現在制作中です。販売開始と同時にこちらの記事およびTwitterで告知いたします。宜しくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?