感性とバランスを養うメイク方法
メイクレッスンは依頼があればさせていただく程度で、今は、スキンケアやボディケア、インナーケアなどを軸として活動をしていますが、元々はメイクからわたしの美容の仕事がスタートしました。
技術+コミュニケーションができる仕事って何だろう・・・と考えたときに、元々、美しいものを創造することが好きで、“人間の顔“そのものに興味があったから、メイクの道を選びました。
24歳の時にそれまでしていた仕事を辞め、メイク学校に入りなおした訳ですが、そこでの経験が、今でも役に立っています。
メイク学校にいった1年間で、わたしは作品を沢山つくりました。
そして、“絵を題材に、顔に落とし込む“というものにトライしたことがあります。
わたしは、その題材に、大好きなアンリマティスの絵を選びました。
絵を顔に落とし込むために必要だったことは3つ。
まず、なんでこう感じるのだろう・・・ということを考えること。
要は、世界観を分析することでした。
そして次に、顔の特徴をつかみ、きちんとした技術で落とし込むこと。
さらにそれが、顔として美しいことが大切でした。
これは、ただ流行のメイクを真似するのでもなければ、顔のパーツパーツをつくるのでもない、とても感性を養う勉強になりました。
そして、ただ表現するだけではだれも喜ばないわけで、モデルさんが美しくあらなければ意味がなくなります。
なので、モデルさんの顔をよく観察することが大切で、一番魅力的なところをつかむ勉強になりました。
メイクは、自分でしてしまえるし、毎日するものだから、意外と何も考えずにしてしまいがちだと思います。
しかも今は、在宅やマスクの影響でメイク自体をしなくなってしまうことも多いと思います。
私自身、ここ何か月もメイクを楽しめていなかったなあと感じます。
でも実は、絵が苦手な人でも描けてしまう、とっても身近なキャンパスなのだなあと改めておもいます。
その日の“顔”を意識してきちんと見るだけで、メイクの表現ってかわります。
例えば、今日は目がキラキラしているな!と感じるときもあれば、肌がきれいだなと感じるときもあります。
そしたら、その今日キラキラしている良いところを活かすメイクにするといい。
そしたら、誰のまねでもなければ、流行のメイクでもない、その日の自分を表現できます。
自分が喜ぶメイクをしてあげること。
わたしは今日、頬に艶がありました。
その艶を活かすために、しっかりスキンケアをした後に、BBクリームとパウダーを薄めにし、液体状のパールなしのハイライトを頬にのせました。
チークは、チークの筆を使い、ふんわりのせました。
それから、今日に合わせて、他のパーツをつくりました。
久しぶりに完全に顔に向き合いメイクをしてみました。
在宅だろうが、マスクだろうが関係ない。
わたしだけのわくわく感が、表現できました。
きちんとメイクをする機会が少なくなったからこそ、メイクするときはちゃんと顔に向き合いたい。
感性とバランス感覚を大切にメイクアップをすることを大切にしたいと思う、今日この頃です。
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