見出し画像

Twitterで「フォロー」をやめた話し

Twitterを使い始めて10年になります。

おもしろいアカウント、かわいいアカウント、タメになるアカウント…気になるツイートがあれば、どんどんフォローしてきました。

フォローするほど、自分の知見が広がったようでウキウキしたのです。

光の川

画像1

Twitterには「川」のイメージをもっています。
灯籠流しのように、自分の想いを流す川。

1000人以上もの想いが水面を流れていく。

まさしく可視化された集合意識。
そこには圧倒的な生命力がありました。

ヘドロの川

画像2

「バズる」が流行語になったあたりから、ウキウキを通り越してウンザリすることが多くなりました。

とにかく不要なツイートが増えすぎたのです。

怒り、嘆き、嘲笑、晒し、極論、誤解、脅迫、イキり、怒号、レッテル叩き、マウント、揚げ足とり、フェイク、嘘松、トンデモ、ソースは2ch、特大主語、拡大解釈、印象操作、選民意識、差別、被害者ぶる加害者、ただの同族嫌悪、過剰防衛、切り貼り、呪いを解く呪い、パクツイ、炎上アフィ、自己啓発マルチ、後出しジャンケン、感謝で思考停止、右だ左だ、アベガー、藁人形vs藁人形、人類批判、今時の若者は、100万円あげます…etc

光の川は、いつからか下水垂れ流しのヘドロに変わり果てていました。

毎日毎日、果てのないドブさらい。
そんなの情報収集とは呼べません。

とはいえ、Twitterをやめることもできませんでした。

Tweetdeck

画像3

苦悩するわたしの傍らで、Qrac(夫)はTwitter公式アプリではなく「Tweetdeck」を使っていました。

Tweetdeck:リストを複数のカラムに分け、横並びに表示できる無料のWebサービス

Qracは基本的に「フォロー」をしません。
全フォローが混在するメインTLではなく、各リストのTLのみ見ています。

そのとき関心あるカテゴリーに集中できるし、分散されているぶん流れも穏やか。

それは、とてもスマートで合理的でした。

icotile3

画像4

わたしもリストで閲覧したい。
もうドブさらいしたくない。

でも、まずはフォローをリスト分けしないとTweetdeckの真価を発揮できません。

ひとまずフォローの一覧を開いてみると、8割は誰だっけ状態でした。

プロフ確認→TL確認→リスト開く→追加
最低3〜4クリック。
それを1000回以上も繰り返す…?

途方に暮れていたところ、Qracが「icotile3」を見つけてきてくれました。

icotile3:フォローを複数選択して一度にリスト追加できる無料のWebアプリ

icotile3は操作のたびにいちいちページ遷移しません。ブラウザ版Twitterより遥かに効率的。

それを見て心のハードルが下がり、ようやくヤル気が起きました。

リスト分けの手順

❶ニックネームに職業や肩書きが書いてあったり、アイコンを見てわかる方は一気にリスト追加&リムーヴ

❷パッと見でわからない方は一人一人チェックしてリスト分け&リムーヴ

❸プロフやツイートを見てなおフォローした理由がわからない方はリムーヴ

❹相互フォローの方はリスト分けしつつフォロー継続

❶〜❹をコツコツ進めていきました。

意外とたのしかった

画像5

Twitterのフォローは「フォローした順」に並んでいます。

IT界隈、ペンギン好き、イラストレーターなど、それぞれの系統が地層のように積み重なっている。

ちょっとした思い出の振り返りにもなりつつ、めりめりフォローの数字が減っていくのは快感で、気がつけば夜中の3時までぶっ通し。

結局、莫大なフォローのリスト分けはたった1日で完遂してしまいました。

いよいよTweetdeck

画像6

▶︎自分のツイート
▶︎通知
▶︎いいね
▶︎関心ごとに作った12のリスト

こんな感じでカラムを並べつつ、カラムごとの表示もカスタマイズ。

カメラ・コスプレ・動物など、画像メインのリストは「メディアを添付したツイートのみ表示」にすることで格段に見やすさがUP。

パクツイやフェイクを拡散してしまう方は「RTをミュート」。

💡Twitterブラウザ版&公式アプリでは、フォローしないとRTの非表示ができません(Tweetdeckでは可能)ただし、非表示にできるのはTweetdeck上のみです

さらに、GoogleChromeの拡張機能「Better Tweetdeck」を使って、細かな表示方法を調整。

どのリストにも、もうヘドロはありませんでした。

リムーヴとリスト分けの結果

画像7

最終的にフォローは270人まで減りました(約1/4)

リストは一番多いものでも260人、少ないものは10人以下。

タイムラインの流れるスピードは劇的に緩やかになり、せわしなくスクロールすることもない。

サラッと眺めるだけでもキラリとしたツイートがあちこちに見つかる。

いつまでもTwitterを眺め、ダラダラと夜更かしもしなくなりました。どう頑張っても見きれないほどの情報量ではなくなり、「読了のタイミング」がちゃんと訪れるから。

Twitterがゴミ収集ではなく、情報収集のツールとして再機能するようになりました。

おわりに

画像8

情報化社会といわれて30年あまり。

データ量や転送速度は比較できないほど向上したものの、情報整理と最適化はその進化スピードにまったく追いついていません。

近い将来、支援AIが個人に合わせた情報コーディネートをしてくれるようになるでしょうが、今はまだ自身で制御する必要があります。

「見る」と同じくらい「見ない」のも大切
「言う」と同じくらい「言わない」のも大切

無知からくる情弱は恐ろしいものですが、濁流のような情報に振り回されるのが情強でもない。

「情報が多い=豊か」ではない。
そうした本質は物といっしょなんだと痛感。

令和からは「情報のフィルタリング」を強く意識していこうと思いました。

そして、自分がフィルタリングされる側にならないように。

フォローの整理、リスト分け、Tweetdeckとicotile3の活用。「最近ツイッターがしんどい」という方は是非お試しくださいませ。

なんやかんや長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました!!

補足コーナー

フォローを保持したままリスト分けしてもいいのでは?

フォローの数が多くない場合は「リムらない」のもアリです。自分が捌き切れる情報量に応じて加減してください(個人的には300人以下が妥当)

トップリツイートが優先される「ホーム表示」はメインTLでしか使えません(リストは最新順のみ)常にTwitterをチェックする訳ではないので「本日のFF内トレンド」を知るにはホーム表示が便利。

メインTLはすべてのフォローが混在するので、ヘドロを避けつつホーム表示を活用するには、やはりある程度フォローを絞るほうが良いです。

リンク

この記事のつづきです。
私のツイッターライフを大きく変えた Tweetdeck & BetterTweetdeck。使い始めて、暮らしや精神面にどういった変化が起きたのかを書きました〜🙂

Tweetdeckの設定方法、各機能の解説、便利な使い方、詳しい手順などは、ナレッジベース「TweetShip」にまとめています。


自然栽培・オーガニック食品の生産者に還元します